転職したあとで、前の会社を退職したことを後悔する人は少なくありません。
退職を後悔しないためには、自分の強みや将来像を、充分に考えてから転職活動を始めることが重要です。
今回の記事では、退職を後悔した人に共通する理由や、退職を後悔しないための対策を紹介しています。
転職を検討している方は参考にしてみてください。
目次
退職を後悔した人によくある理由
退職を後悔する主な理由としては、転職したことで待遇が悪くなったことや、環境の変化によってストレスを受けたことなどが挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
転職先企業よりも退職した会社のほうが待遇が良かった
転職先の待遇が、退職した会社よりも悪いと、退職したことを後悔しがちです。
具体的には以下のようなケースがあります。
- 年収が下がった
- 休みが少ない
- 福利厚生が不十分
- 仕事にやりがいを感じない
年収が下がった
転職して年収が下がった人は、前職を退職したことを後悔しやすいです。
年収を上げるために転職したのであれば、なおさら退職を後悔する気持ちが強くなるでしょう。
未経験の業種や職種に転職したり、転職によって役職が外れると、年収が下がる可能性が高くなります。
退職する前に、同業種への転職であれば同業界の、異業種への転職であればその業界の年収水準を確認しておくことが大切です。
休みが少ない
転職先の休みが、前職よりも大幅に少ないために、退職したことを後悔する人もいます。
休日に心身を休めたり、ご家族と一緒に過ごしたりする時間は、働き続けるために必要なことです。
休みが少なすぎると、ストレスによって体調を崩してしまうこともあるでしょう。
退職する企業や転職先の企業の休日数や、有給休暇の消化率などは、あらかじめ調べておくことが重要です。
福利厚生が不十分
転職先の福利厚生が不十分であると、前職を退職したことを後悔しやすいです。
特に以下のような福利厚生は、会社で働くために重要なポイントといえるでしょう。
- 通勤手当、住宅手当
- 人間ドックの費用補助
- 結婚・出産祝い金
- 資格取得に必要な費用の補助
- 運動施設などの費用補助
- 財形関連制度
福利厚生の充実度は、企業の大きさに比例する傾向があるため、大企業から中小企業へ転職すると、福利厚生が不十分と感じやすいです。
仕事にやりがいを感じない・つまらない
転職先での仕事にやりがいを感じなかったり、つまらないと感じてしまうことも、退職を後悔する原因の一つです。
前職では裁量権を持ち、責任の重さにプレッシャーを感じていた人でも、転職によっていざプレッシャーから解放されると、途端にやりがいを感じなくなってしまうことがあります。
このような事態を防ぐために、自分がどのような仕事にやりがいやおもしろさを感じるのか、転職活動を始める前に確認しておくと良いでしょう。
環境変化による心理的ストレス
環境変化による心理的ストレスが原因で、退職を後悔することもあるでしょう。
具体的には、以下のような心理的ストレスがあります。
- 人間関係が悪い
- 新しい職場への適応が難しい
人間関係が悪い
転職先での人間関係が悪いと、退職したことを後悔しやすいでしょう。
新たな職場で新しい仕事をする際には、やり方を教えてもらわなければならないことも少なくありません。
しかし人間関係が悪いと、質問しづらくストレスの原因になります。
また、人間関係の悪い環境に身を置いたことで、前職が人間関係に恵まれていたことにはじめて気付くケースもあります。
新しい職場環境への適応が難しい
新しい職場環境への適応が難しい場合も、心理的ストレスとなります。
転職した場合、すでにできあがっている人間関係のなかに入っていかなければなりません。
コミュニケーション能力に不安がある人にとっては、かなりのストレスとなります。
新しい職場への適応が難しければ、慣れ親しんだ人と仕事ができる職場を退職したことを、より後悔することになるでしょう。
退職を後悔しないために事前にできること
退職を後悔しないために事前にできることには、以下のようなものがあります。
- 自分の強みを把握する
- 自分のキャリアビジョンを明確にする
- なりたい姿を人に相談する
- やりたい仕事を探す
自分の強みを把握する
退職を後悔しないためには、退職前に自分の強みを把握しておくことが重要です。
強みを把握できると、自分の市場価値を判断できるようになったり、やりがいを感じる仕事が明確になったり、自分にあった職場を探しやすくなったりするメリットがあります。
自分に合った職場に転職することができれば、前職を退職したことを後悔せず、新たな仕事に前向きに取り組めるでしょう。
自分のキャリアビジョンを明確にする
自分のキャリアビジョンを明確にしてから転職活動をすることで、退職を後悔する可能性を減らすことができます。
長期的なキャリアビジョンが明確なら、転職後に壁にぶつかっても退職したことを後悔せず、前向きに進んで乗り越えられる可能性が高いでしょう。
なりたい姿を人に相談する
なりたい姿について人に相談することも、後悔しない退職のための有効な方法です。
自分の強みを把握し、キャリアビジョンを明確にすることで、転職の成功率が上がるのは前述のとおりですが、人に相談して客観的な視点を取り入れることで、強みやキャリアビジョンをよりブラッシュアップできる可能性があります。
現職の上司などに相談すると、現在抱いている不満が解決でき、そもそも退職する必要がなくなるかもしれません。
やりたい仕事を探す
退職を後悔しないための事前準備として、自分のやりたい仕事を探すことが大切です。
転職先の仕事がやりたい仕事であれば、退職後の後悔は少なくなります。
退職を検討している方は、自分のスキルを見直したうえで、転職先は現在と同じ職種で良いのか、他にやりたい仕事があるのか、考えるところから始めてください。
やりたい仕事に出会えたら、満足のできる転職に大きく近づくでしょう。
退職を後悔しないために自分を見つめ直し転職活動の準備をしよう
退職を後悔する人は、年収や福利厚生が前職よりも悪くなったことを理由にあげます。
後悔しない退職のためには、自分の強みやキャリアビジョンを見直したうえで、入念な準備を行う必要があります。
現職に不満があるからといって突然退職するのではなく、長期的な視野を持って転職活動を始めましょう。