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大学入試の面接で好印象を与える志望動機の考え方・伝え方とは|例文も紹介

「大学入試の志望動機はどう考えるの?」「好印象を与える面接での志望動機の伝え方は?」など、悩んでいる方は多いでしょう。

大学の推薦入試やAO入試における面接で、聞かれる機会が多い志望動機。
面接官は志望動機を聞いて本気で学ぶ意欲があるのか、またその大学でなくてはならない理由があるのかなどを見定めています。
志望動機は合否の判断基準の一つとなるため重要です。

そこで本記事では、大学入試の面接で好印象を与える志望動機の考え方や伝え方を紹介します。
例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

大学入試の面接で志望動機を聞かれる理由

大学入試の面接で志望動機を聞かれる理由

大学入試の面接では、志望動機を聞かれることが多いです。
面接官が志願者の意欲を把握するために重要であり、以下のことを確認するために質問しています。

  • なぜこの大学でなければならないのか
  • 入学したあとにどのような学校生活を送るのか
  • 将来どのようなことに取り組みたいのか

志願者は自分がどのような目的で大学を選んだのか、大学でどのようなことを学びたいのかなどを、具体的かつ正確に伝えなければなりません。

大学入試の面接の志望動機はどのように考えたら良い?

ここでは、大学入試の面接の志望動機の考え方について解説します。
以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

  • 自己分析をする
  • 大学について情報収集をする

自己分析する

自己分析は、自分自身の性格や能力、興味関心などを客観的に見つめることです。
自己分析をすることで、自分が何をしたいのか、何が得意なのか、何に興味があるのかが明確になります。

面接で求められる志望動機は、自己分析の結果を踏まえて、自分自身の強みや将来の目標と合わせて考えましょう。
独自の具体的なエピソードを加えることで、志望動機が現実味を増します。

大学について情報収集する

大学についての情報収集には、公式ホームページやパンフレット、SNSなどを活用することが有効です。
大学の教育方針やカリキュラム、研究内容などを知ることができます。

また、大学の学生や卒業生にインタビューすることも有効です。
大学についてより深く理解し、自分がどのような経験や学びを得たいのか、具体的にイメージしたうえで自身の志望動機につなげることが大切です。

大学入試の面接で好印象を与える志望動機の伝え方

大学入試の面接では、志望動機をどのように伝えるべきなのでしょうか。
ここでは、面接官に好印象を与える志望動機の伝え方を紹介します。
以下の4つのポイントで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • 長さを1分間程度にまとめる
  • 結論→理由の順で回答する
  • 具体的なエピソードを話す
  • 入学後のビジョンを話す

長さを1分間程度にまとめる

長さを1分間程度にまとめる

志望動機の回答に充てる時間は、1分程度が適切です。
好印象をもってもらえるような志望動機の構成は、上図を参考にしてください。

最初の10〜15秒でその大学を志望する理由を述べ、そのあとの30~40秒で志望する理由にまつわる具体的なエピソードを付け足します。
そして、最後の10〜15秒で入学後のビジョンを述べてまとめましょう。

1分間で話せる内容は、文字数にすると約300文字です。
事前に文字数や時間をチェックしておきましょう。

結論→理由の順で回答する

大学の面接で志望理由を伝える際は、まず結論を伝えてから、詳細な理由を話しましょう。
良いエピソードを話しても構成がうまくまとまっていないと、話の要点をつかめません。

最初の10~15秒で結論を伝えておくことで、面接官は「〇〇の理由で志望している」と理解することができるため、志望動機をうまく伝えられるでしょう。

<例1>
私は地域医療に貢献したいため、貴校を志望致しました。
虚血性心疾患において、貴校の付属病院は日本でも有数の症例数を誇り、循環器に関する専門的な知識を得られると考えるためです。
<例2>
私は貴校の「実社会に貢献できる人材育成」という方針に共感したため応募しました。
変化の激しい世のなかで、たくましく生きていけるように教師として生徒と関わっていきたいと考えるためです。

具体的なエピソードを話す

結論から理由の順で回答したあとは、30~40秒で具体的なエピソードを話しましょう。
理由を補完したり、根拠となるエピソードを話すことで、志望する理由にさらに納得感を与えることができます。

以下に2つの例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

<例1>
高校時代、私は地元の清掃活動や環境保全のボランティア活動に参加していました。
毎週末、地域の清掃活動に参加することで、自分の行動が地域社会に貢献できることを実感できました。
また、環境保全の重要性を学ぶことができ、現地の生態系の保護に貢献する喜びを味わえたのも、良かったと感じています。

この経験を通して、社会貢献の意義を深く理解できたと同時に、自らも社会問題に積極的に関与したいと思うきっかけになりました。

<例2>
私は子どもの頃から機械や技術に興味を持っており、自分で物を作ることが好きでした。
高校時代、その情熱をさらに深めるためにロボットクラブに参加し、ロボットの組み立てやプログラミングを通じて、技術の奥深さに触れることができました。

クラブ活動では、部員たちと協力しながらさまざまなプロジェクトに取り組むなかで、チームワークや問題解決能力を磨くことができたと感じています。
また、プログラムのバグや機械の不具合があっても、根気良く取り組むことで解決策を見つけることができるなど、失敗から学ぶ大切さも学べました。

入学後のビジョンを話す

最後の10〜15秒で、入学後に学びたいことやチャレンジしたいことなど、入学後のビジョンを伝えましょう。
入学後のビジョンを具体的に伝えることで、面接官へ意欲をアピールできます。

具体性を意識することが大切です。
具体的に話すことで、ほかの学生と差別化を図ることもできるでしょう。

<例1>
入学後は、まず臨床心理学などの専門的な知識を習得し、さらに臨床実習や研究活動を通して、患者さんの心の健康をサポートする技術を身につけたいと思っています。
将来的には、患者さんとの対話を通じて彼らが抱える問題を理解し、サポートする心理カウンセラーになりたいです。
<例2>
地域医療を支えるためには、医療従事者としての自己成長が必要であると考え、学び続ける姿勢を大切にしています。
将来的に地域医療に貢献する医療従事者となれるよう、患者さんとの信頼関係の築き方や地域社会への貢献方法を学んでいきたいです。

【例文】大学入試の面接で伝える志望動機

ここでは大学入試の面接で伝える志望動機について、以下の3つの例文を紹介します。

  • 例文1:高校時代の経験を絡めた志望動機
  • 例文2:大学で学べる分野やカリキュラムを絡めた志望動機
  • 例文3:将来のキャリアを絡めた志望動機

例文1:高校時代の経験を絡めた志望動機

私は看護について学び、患者さんの健康維持や回復に貢献する看護師になりたいと考えているため、貴校を志望しました。

看護の道を志したのは、高校時代に看護師の役割の大切さを目の当たりにしたためです。
高校2年生のときにボランティア活動を通じて、病気や障がいを持つ患者さんと関わる機会がありました。
その際に患者さんと関わっている看護師の姿を見たり、患者さんがうれしそうにしている姿を見たりすることができ、看護師の大切さや役割の重要性を知ったのです。
これらの経験を通じて、看護師として患者さんに貢献することが自分のやりがいであることを感じ、看護師になることを決めました。

この例文では「看護師になりたいため貴校を志望する」と、まず結論が述べられています。
そのあとに、看護師になりたいと考えた理由やその考えに至った具体的なエピソードが加えられており、面接官にとっては聞きやすく、理解しやすい内容となっているでしょう。

例文2:大学で学べる分野やカリキュラムを絡めた志望動機

子どもの成長を支援し、大切な幼児期の経験を提供できる幼稚園教諭になりたいという思いがあり、貴校の幼児教育学科を志望しています。
子ども自身の力で考え、行動できるように支援することにやりがいを感じ、幼稚園教諭になることを決めました。
貴校のカリキュラムは、1年次より実践の場で学べる実習が多く、私の想いを実現しやすいと考えています。

また、心理的特徴の理解を重視しており、子どもに合わせた教育の実践に役立つ知識や技術を身につけることができると感じました。
学びを通じて、自分自身を成長させ、幼稚園教諭として子どもと一緒に成長し、貢献できる存在になりたいと思います。

この例文でも結論から述べられているため、面接官は理解しやすいでしょう。
実践の機会が多いというほかの大学にはない独自のカリキュラムについて述べています。
情報収集が行えており、具体性を感じ取れることも良い印象につながります。

例文3:将来のキャリアを絡めた志望動機

国際交流に関する知識と経験を身につけてグローバルな視野を持ち、海外で活躍できる人材になりたいという思いから、国際交流学科を志望しています。
以前から、留学や国際交流に興味があり、海外での生活や文化に触れる機会を求めてきました。
また、将来的には海外で働ける人材として、英語力や異文化理解力を身につけることが必要だと考え、自己研鑽を図っていきたいとも考えています。

貴校には、海外の大学や研究機関との交流プログラムがあります。
プログラムに参加することで、異なる背景を持つ人々と交流し、国際的な視野を広げることができると思います。
将来は国際ビジネスや外交、国際NGOなどで活躍し、世界に貢献できる人材になりたいです。

この例文では、入学後に学びたいことが明確に述べられています。
また、将来のビジョンについても具体的であるため、面接官に好印象を与えられるでしょう。
文字数は300文字程度であり、志望動機を伝える長さとしても適切です。

大学の面接では伝えたいポイントを絞って志望理由を考えよう

大学入試の面接で聞かれる機会が多い志望動機は、入試の合否にも関わる大切な要素の一つです。

結論から伝えることが重要であり、具体的なエピソードなどを織り交ぜたうえで1分間程度でまとめなければいけません。
志望動機を適切に伝えることで、面接官に好印象をもってもらうことができます。
本記事で紹介したことを踏まえ、伝えたいポイントを絞って志望理由を考えましょう。

執筆者について

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