
SPIは就職活動のなかで重要な試験の一つであり、高得点を取ることで内定獲得に大きく近づくことができます。
しかし、SPIの高得点の基準や偏差値の目安については不明確な部分も多いため、対策に困っている就活生も少なくありません。
この記事では、SPIの高得点指標について、偏差値との関連や科目ごとの特徴を詳しく解説します。
SPIで高得点をめざすためのポイントを押さえ、対策を進めましょう。
目次
SPIテストセンターの高得点指標はある?
SPIテストセンターは、Web形式で行われるテストで、受検者の回答状況に応じて出題内容が変化します。
単純に高得点を取ることが求められるわけではなく、受検者全体の偏差値によって評価される仕組みとなっています。
ここでは、SPIテストセンターの評価基準や高得点を得るための目安を詳しく見ていきましょう。
SPIテストセンターによる評価の仕組み
SPIテストセンターは、受検者の回答に基づいて出題内容が変動するため、各受検者に異なる問題が出題されます。
評価は偏差値に基づいて決定されるため、単純に得点が高ければ良いというわけではありません。
SPIテストセンターの評価は、7段階で示される偏差値に基づいています。
偏差値が高いほど、他の受検者と比較して相対的に高得点を得ていることを示しています。目安としては、偏差値60以上が高得点と考えられています。
合格するには何割取れば良い?
SPIの合格基準には明確な点数設定はありませんが、一般的には6~7割程度の正答率が合格ラインといわれています。
大手企業や競争が激しい企業では、より高い偏差値が求められることが多いです。
志望企業の採用実績や過去の選考基準を調べておき、平均点より高い得点を狙うことが重要です。
しっかりと準備を行い、目標の正答率を達成できるようにしましょう。
SPIの高得点指標の目安
SPIテストセンターでは、受検者の回答状況に応じて問題の難易度が変動するため、高得点を取ったかどうかは、出題された問題の形式や種類から推測できることがあります。
ここでは、SPIの高得点の指標となる問題形式について詳しく解説します。
チェックボックス
チェックボックス形式の問題は、問題文に対して正しい選択肢をすべて選ぶ形式です。
このタイプの問題は長文問題などでよく見られ、すべての正解を選ばないと点数が得られないという厳しい採点方式が採られています。
チェックボックス形式は正答率が低いため、この形式の問題が出題された場合は、ここまでに高得点を取っている可能性が高いと考えられます。
一つでも間違えると不正解となるため、問題文を慎重に読み、選択肢を慎重に吟味して解答しましょう。
この問題形式は、正確かつ素早く解答を導く力が問われるため、高得点の指標となります。
複数タブ(4タブ)
複数タブの問題形式では、一つの大問に対して複数の小問が出題されます。
一般的には2つの小問がある2タブ形式が多いですが、これまでの正答率が高かった場合、4つの小問が出題される4タブ形式に変更されることがあります。
特に非言語問題で表の読み取りやデータ処理が出題される際に、正答率が高い受検者には4タブ形式が用いられることが多いです。
4タブ形式の問題が出題された場合、それまでの高い正答率を示すものなので、高得点の指標といえます。
残り問題数の目安がわかる時計マーク
SPIテストセンターでは、画面右上に表示される時計マークで、残り時間と問題の進捗状況を確認できます。
高得点を取っている受検者は、強制終了のタイミングで時計の針が9時~10時の位置を指していることが多いといわれています。
この状況は、難しい問題を次々と解きながら進んでいることを意味しており、結果的に高得点を得ていることを示す指標と考えられるのです。
時計マークの位置を意識して自分の得点状況を把握することで、高得点をめざすうえでの参考にできます。
SPIの科目ごとの高得点指標
SPIは、言語、非言語、英語、構造的把握力などの複数の科目から成り立っており、各科目ごとに特徴や難易度が異なります。
高得点の指標も科目によって変わるため、各科目の特徴を理解しておくことが大切です。
言語
言語の試験では、長文読解問題の出題数が高得点の指標になります。
一般的に、2問~3問の長文問題が出題されることが多いです。
もし2問以上の長文問題が出題されていれば、すでに高得点を取れている可能性が高いと考えて良いでしょう。
言語は、文章を素早く正確に読み解く力が試されます。
長文問題を確実に解けるかどうかが重要です。
対策としては、日頃からさまざまな文章に触れて読解力を鍛えることが有効です。
非言語
非言語試験の高得点指標は、特に表の読み取り問題や推論問題の出題です。
表の読み取り問題では、正答率が高い場合に難易度が上がり、4タブ形式で出題されることがあります。
4タブ問題が出題された場合、高得点を取れている可能性が高いです。
また、SPIで最も難しいとされる推論問題が出題される場合も、高得点を取っている証拠といえるでしょう。
非言語は論理的思考力が問われる科目であり、日常的にパズルや問題に取り組むことで思考力を鍛えておくことが効果的です。
英語
英語の試験では、長文問題の出題が高得点の指標となります。
英語の長文問題では、単語力だけでなく文法や読解力など、総合的な英語力が求められます。
4問以上の長文問題が出題されていれば、高得点を取れていると判断できるでしょう。
英語の対策は早期に行うことが重要です。
英文を日常的に読み、基礎力をしっかりと身につけることが求められます。
構造的把握力
構造的把握力は、他の科目と異なり、高得点の明確な指標がありません。
これは、問題の回答状況に応じて出題内容が変化しない特殊な科目だからです。
ただし、構造的把握力の対策は難しくないので、過去問などを使って問題に慣れ、感覚をつかんでおくことが重要です。
時間を計って問題を解くことで、スピード感を養い、得点力を向上させることができます。
SPIで高得点を取るには
これまで、SPIで高得点を取るための指標や科目ごとの特徴について解説してきました。
ここでは、実際にSPIで高得点を取るための具体的な対策方法を紹介します。
問題を繰り返し解く
SPIで高得点を取るためには、まず問題を繰り返し解くことが非常に重要です。
問題を多く解くことで、出題傾向を把握でき、自分の弱点も見つけやすくなります。
特に、時間を計って問題を解くことを意識しましょう。
SPIは時間との勝負でもあるため、スピード感を養うことが必要です。
問題を繰り返し解いていくうちに、自然と効率的な解法が身につきます。
さらに、本番を想定して実際の試験環境で練習することも効果的です。
模擬試験などを活用して試験の形式に慣れておくと、試験本番でも自信を持って臨むことができます。
模擬試験を受けてみる
実際にSPIを受ける前に、模擬試験を受けておくこともおすすめです。
模擬試験では、本番と同じWeb形式の問題が出題されるため、自分の現在の実力を測るのに役立ちます。
また、問題の出題パターンや難易度の変化に対応する力を養うことができます。
模擬試験を通じて、試験の雰囲気に慣れることも重要です。
時間配分や集中力の維持など、試験ならではの緊張感に慣れておけば、本番でより落ち着いて試験に臨めるでしょう。
さらに、志望企業の過去問題を積極的に解き、企業特有の出題傾向にも対応できるようにしておくことが、合格への近道です。
SPIの高得点指標は問題からある程度は推測できる
SPIの高得点指標は、問題の形式や内容からある程度推測することができます。
チェックボックス形式や4タブの問題など、これまでお伝えした内容が確認できれば、高得点を取れている可能性が高いといえます。
また、長文問題や推論問題など、難易度の高い問題の出題も、科目ごとの高得点指標となるでしょう。
SPIは受検者ごとに問題が異なり、すべての受験者が同じ問題に直面するわけではありません。
そのため、問題内容や形式から完全に得点を推測することは難しい部分もありますが、上記の指標を参考にしながら実力をつけることが大切です。
実力を高めるためには、継続的な学習と模擬試験が効果的です。
本番を意識して練習し、納得のいく結果をめざして頑張りましょう。