新卒として採用面接を受ける際に、どのような対策をすれば良いのか不安な人も多いでしょう。
特に自己紹介は、面接官への印象を大きく左右する役割を果たすため、何を伝えるか悩むのではないでしょうか。
この記事では、面接の自己紹介の例文を挙げながら、新卒でも簡単に好印象を与えられる自己紹介を紹介します。
目次
面接の自己紹介で何を言う?新卒が伝えるべきこと
面接の自己紹介に何を伝えれば良いのか迷う人も多いでしょう。
新卒の採用面接で自己紹介として伝えるべきことは、基本的に以下の3つです。
- 基本情報
- 学生時代にがんばったこと
- 志望動機
基本情報
まずは、面接官に自分の名前や所属など、基本情報を提示しましょう。
伝える基本情報は以下のとおりです。
- 氏名(フルネーム)
- 出身校(大学、高校、専門学校など)
- 専攻(学部 、学科など)
基本情報を話すときは、面接官がしっかりと聞き取れるように話すことが大切です。
特に、氏名を間違えて覚えられてしまっては訂正しにくいので、はっきりと発音するように心がけましょう。
また、出身校や専攻は正式名称で伝えます。
学生時代にがんばったこと
面接の自己紹介では、学生時代にがんばったことを話すのも良いでしょう。
自己PRに近い内容になりますが、あくまで自己紹介として自身を印象付ける目的で簡潔に話し、話の軸をブレさせないようにすることが大切です。
面接での自己紹介として、社会人経験者は仕事の経験を話せますが、新卒の場合は仕事の代わりに学業や研究など学んできた内容を話してみましょう。
面接で話すことがないと感じる人でも、学生時代には何かしら勉強しているため、誰もが使いやすい内容です。
また、面接の自己紹介の例文として定番なのは、新卒ではアルバイトや部活動・サークル活動についてです。
しかし、あくまで自身を印象付ける目的で自己紹介のなかで触れるのであれば、短く簡潔に話すようにしましょう。
志望動機
面接の自己紹介では志望動機や意気込みを伝えるのが一般的ですが、新卒の場合も例外ではありません。
企業は入社後に活躍できる人材を求めています。
そのため、企業に入りたい気持ちがわかる志望動機や意気込みは、面接官に好印象を与えます。
ただし、面接の時間は限られているため、ダラダラと長くならないように注意してください。
自己紹介は自己PRではないので、志望動機はあくまで以降の会話につなげるきっかけ程度ととらえ、意気込みを一文や二文で簡潔に伝えるようにしましょう。
最後に「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と締めくくります。
好印象な面接の自己紹介内容は?新卒の例文を紹介
ここからは、面接の自己紹介にふさわしいな内容を紹介します。
新卒が使いやすい例文なので、ぜひ参考にしてください。
新卒の面接での自己紹介OK回答例
まずはOK回答例を3つ紹介します。
◯大学△学部の××と申します。
大学では農村の地域活性化について学んでおり、フィールドワークを通して多くの農家の方と関わりました。
そこで、じっと机で勉強するだけではなく、その場に出向き行動を起こすことがいかに重要であるかを実感しました。
その経験を御社でも存分に活かしたいと思っています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
◯大学△学部の××と申します。
大学では吹奏楽サークルに所属しており、トランペットを担当していました。
役職は広報をメインに担当し、定期演奏会で多くの人にきてもらえるように尽力しました。
そこで多くの人と協力して取り組んだ経験から、御社の企業理念である〜〜に深く共感し志望しました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
◯大学△学部の××と申します。
在学中は〜〜でアルバイトをしており、地域の売上に貢献しつつ、接客の楽しさや難しさを学びました。
アルバイトで培った経験は御社でも活かせると思い、志望いたしました。
販売職として、いち早く活躍したいと思っています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
新卒の面接での自己紹介NG回答例
次にNG回答例を2つ紹介します。
◯大学△学部の××と申します。
大学ではバスケットボール部に所属しており、リーダーとしてみんなを引っ張ってきました。
後輩だけではなく先輩にも頼りにされるなど、サークルの発展に貢献したと自負しています。
また、学業においても高評価を維持する努力をしてきました。
その能力を御社でもぜひ活用したいと思っています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
◯大学△学部の××と申します。
学生時代は〜〜でアルバイトをしていました。
また、サッカー部では幹事長を務めていました。
そして、〜〜のゼミに所属していました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
自分を良く見せたいからと自慢が多すぎたり、自ら「活躍してきた」と表現したりする自己紹介は、面接官にあまり良い印象を与えられないでしょう。
また、概要だけ簡単に羅列した内容の自己紹介だと、相手には散漫な印象しか残らない可能性があります。
面接の自己紹介にぴったりな新卒用の例文をOK例とNG例に分けて紹介しました。
専門学校や大学を卒業し、新卒で採用面接に臨む人はぜひ参考にしてください。
自己紹介と自己PRの違いとは?
面接の自己紹介と自己PRは似て非なるものであり、それは新卒の場合も同じです。
自己紹介は面接官に自分の基本情報を知ってもらうのが目的で、あくまでその後のコミュニケーションを始めるきっかけであるのに対し、自己PRは自分の能力や意欲を積極的にアピールするのが目的です。
自己紹介では簡単な志望動機や意気込みを話しますが、あくまでも自分のプロフィールを伝えるため、会話の流れを遮らない程度の内容に留めることが大切です。
面接の自己紹介を新卒が行う場合、長さは30秒から1分程度が適切といわれています。
長くても2分以内には収めましょう。
一方の自己PRは、自分の強みや長所を伝えます。
企業側にとって自分を採用したらどのようなメリットがあるのかを理解してもらえるようにすることが重要です。
そのため自己紹介とは違い、経験のプロセスや実績など具体的なエピソードを加えて、面接官に深掘りしてもらえるように準備しましょう。
Web面接での自己紹介の注意点
面接は対面で行うのが一般的ですが、昨今の社会情勢を受けてWeb面接を活用する企業も急増してきました。
採用面接でWeb面接は定番になりつつあります。
新卒がWeb面接で自己紹介する前に、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
Web面接の自己紹介に入る前に確認したい点は、以下のとおりです。
- 接続を確認する
- 面接官にわかるように反応する
接続を確認する
面接の少し前に入室し、企業の面接担当者が入室したら面接がスタートします。
その際、必ず画面が映っているか、音声に問題がないか確認したあと、自己紹介をするようにします。
また、Web面接前には必ずインターネットの接続を確認しておきましょう。
始まる時間になって接続できないと面接官に迷惑をかけてしまい、印象が悪くなる可能性があります。
何より自分自身が不安になり、面接に集中できなくなってしまうのは避けたいところです。
事前にインストールが必要なものは手順を確認してインストールし、URLをクリックするものはアクセスできるか確認しましょう。
スピーカーとマイクの音量やカメラの具合をチェックしておくことも大切です。
スピーカー音量が小さすぎて聞こえないと、うまく質問に答えられない可能性があります。
面接前にマイクやカメラのテストも行い、自分の声が相手にきちんと聞こえるかも確認しておきましょう。
カメラの映り具合の確認も忘れずに。
デバイスのカメラの位置が自分の目線と合うようにしておくほか、明るさや画角、背景など問題ないかをチェックします。
Web面接では機器が故障する可能性もあります。
パソコンやタブレット、スマートフォンなど、複数の機器を用意しておき、故障した際は他のデバイスを使用できるように対策しておくと安心です。
面接官にわかるように反応する
Web面接では対面に比べて互いの反応がわかりにくくなります。
面接官が話したときには大きくうなずくなど、はっきりとわかるように反応しましょう。
反応を感じられないと、面接官に悪い印象を与える可能性があります。
逆に自分が話すときも、大きな声で焦らずゆっくりと伝えることを心がけ、表情やリアクションも少しオーバーに感じるぐらいにしましょう。
つい画面にうつる相手の顔を見てしまいがちですが、目線はできるだけカメラに向けるようにしましょう。
面接での自己紹介を成功させて内定をゲットしよう
面接の自己紹介は、面接官に自分の印象を残す最初の機会です。
自分の情報を簡潔に伝える時間でもあるので、失敗を恐れて力みすぎないように気を付けましょう。
自己PRの時間は別にあると考え、内容を詰め込みすぎたり、むやみに深掘りしすぎないことが大切です。
今回は、新卒用の自己紹介例文のOK例とNG例を紹介しました。
また、近年増加しているWeb面接の注意点も解説したので、落ち着いて自分らしい自己紹介を行ってください。