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日本の平均年収を年齢別に比較!全世代の特徴を徹底解説

自分の年収が同年代の正社員の平均年収とどのくらい差があるのか、気になる人も多いでしょう。

また、ずっと現状のまま働き続ける場合、今後どのくらい年収が変化するのかも気になるかもしれません。

本記事では、正社員の平均年収について、厚生労働省が公表している令和3年賃金構造基本統計調査のデータをもとに解説します。

20代〜50代までの正社員の平均年収を詳しく見ていくので、ぜひ自分の年収と比較してみてください。

世代別の平均年収

まずは、20代から50代までの世代別の正社員の平均年収を見ていきましょう。
正社員の平均年収を、世代別のグラフとともに解説します。

平均年収と中央値

平均的な年収を調べるには、年収の平均値と中央値を調べる方法があります。
平均値とはすべての数値を足して全部の人数で割った数値のことで、中央値とは数値を低いものから高いものまですべてを順に並べて、ちょうど中央にくる数値のことです。

平均値は極端に年収の高い人や低い人の影響を受けるのに対し、中央値はそのような影響を受けないので、より現実的なデータを得られるのが特徴です。

今回の記事では、データの推移を知りたいときなどによく使われる平均値のデータを使い、世代ごとの平均年収を比較します。

平均年収の中央値を詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。

世代別の平均年収一覧

世代別の平均年収一覧

民間企業に正社員として勤める、各世代の平均年収は以下のとおりです。

世代 平均年収
20〜24歳 328万円
25〜29歳 410万円
30〜34歳 468万円
35〜39歳 521万円
40〜44歳 561万円
45〜49歳 590万円
50〜54歳 632万円
55〜59歳 633万円

20代前半から後半は約80万円、20代後半から30前半は約60万円、30代前半から後半は約50万円年収が上がっています。
しかし、その後は50万円以下ずつしか上がっておらず、50代前半と後半では1万円の差に留まりました。

20代の平均年収

ここからはまず、20代正社員の平均年収を見ていきます。
学歴別の平均年収も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

年齢別の平均年収

20代前半(20〜24歳)と20代後半(25〜29歳)正社員の平均年収は以下のとおりです。

年齢 平均年収
20〜24歳 328万円
25〜29歳 410万円

20代前半と後半で大きな差が生じるのは、20代前半では入社したばかりで収入が少ないケースがあるためでしょう。

20代後半になると昇格する人やスキルアップのために転職する人なども増え、前半よりも年収が増えると考えられます。

学歴別の平均年収

20代前半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 332万円
大学卒 336万円
大学院卒 314万円

20代後半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 376万円
大学卒 436万円
大学院卒 481万円

一般的に学歴の高いほうが年収は高くなる傾向がありますが、20代前半では大学院卒が最も低い結果になりました。
しかし、20代後半になると学歴が高いほど年収が高くなっています。

30代の平均年収

次に、30代正社員の平均年収を見ていきましょう。

年齢別の平均年収

30代前半(30〜34歳)と30代後半(35〜39歳)正社員の平均年収は以下のとおりです。

年齢 平均年収
30〜34歳 468万円
35〜39歳 522万円

20代に比べると前半と後半の差額は少なくなりますが、30代は昇進や転職、結婚などのライフスタイルによって収入の差が開く場合があります。

また、前半と後半では仕事で培ってきた経験や仕事ぶりに差が出ることや、後半では管理職になる人も出てくることで年収に差が出る可能性もあるでしょう。

学歴別の平均年収

30代前半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 424万円
大学卒 506万円
大学院卒 615万円

高卒は424万円、大学卒は506万円、大学院卒は615万円という結果でした。

30代後半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 450万円
大学卒 589万円
大学院卒 746万円

30代前半では高卒と大学卒で約80万円、大学卒と大学院卒で約110万円と20代時点での差に比べると、学歴で大きな差が出てきています。
特に高卒と大学院卒では約190万円もの差になりました。

30代後半では高卒と大卒で約140万円、大学卒と大学院卒で約160万円の差あり、年齢が上がるとより差額が広がることがわかります。
高卒と大学院卒では約300万円の差があり、学歴の差が顕著に現れました。

40代の平均年収

次に、40代正社員の平均年収を見ていきます。

年齢別の平均年収

40代前半(40〜44歳)と40代後半(45〜49歳)正社員の平均年収は以下のとおりです。

年齢 平均年収
40〜44歳 561万円
45〜49歳 590万円

20代や30代に比べて、さらに前半と後半での差額が少なくなっています。

40代になると会社でベテランになり、役職や管理職につく人が増えます。
また、企業によっては年功序列で年収が上がっていく人もいるでしょう。

学歴別の平均年収

40代前半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 484万円
大学卒 652万円
大学院卒 850万円

40代後半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 518万円
大学卒 715万円
大学院卒 907万円

40代前半では高卒と大学卒で約170万円、大学卒と大学院卒で約200万円の差がありました。
高卒と大学院卒では約370万円もの差額があります。

40代後半では高卒と大学卒で約200万円、大学卒と大学院卒では約190万円の差がありました。
高卒と大学院卒では約390万円もの差額があり、学歴による平均年収の差が著しくなっています。

50代の平均年収

最後に、50代正社員の平均年収を見ていきましょう。

年齢別の平均年収

50代前半(50〜54歳)と50代後半(55〜59歳)正社員の平均年収は以下のとおりです。

年齢 平均年収
50〜54歳 632万円
54〜59歳 633万円

50代になると前半と後半ではほぼ年収は変わらないことがわかりました。

学歴別の平均年収

50代前半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 530万円
大学卒 816万円
大学院卒 1,023万円

50代後半正社員の学歴別の平均年収は以下のとおりです。

学歴 平均年収
高卒 540万円
大学卒 809万円
大学院卒 1,110万円

50代前半では高卒と大学卒では約290万円、大学卒と大学院卒で約210万円の差がありました。
高卒と大学院卒では約490万円の差が生じています。

50代後半では高卒と大学卒で約270万円、大学卒と大学院卒で約300万円の差がありました。
高卒と大学院卒では約570万円の差があり、差額は高卒の平均年収を超えています。

大学卒や大学院卒に比べると、高卒の平均年収はわずかな上昇しか見られない結果となりました。

年齢別の平均年収を知って転職やキャリアアップの参考にしよう

年齢や性別、地域、業種によって、正社員の平均年収は大きく異なります。
ただし、ビジネスパーソンとして会社に属している場合は、平均年収のデータが参考になることは間違いありません。

年齢と平均年収が見合っていない場合は転職を考えるのも一つの方法です。
しかし、平均年収が低い業界が悪い業界であるとは、一概に判断はできません。

今回の結果から平均年収と平均年齢には深い関係があることがわかりました。
平均年収が低い業界のなかには若い人が多く働くところもあり、将来性が期待できます。

自分の年収が平均年収より低くても、それだけで判断するのではなく、一つの指針とする程度にとどめましょう。

本記事では、20代から50代の平均年収を詳しく解説しました。
具体的な金額を参考に自分の年収と比較して、場合によっては転職を考えてみると良いでしょう。

執筆者について

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