「座る場所って気にしないといけないの?」
「席次や席順って場合によって違うからよくわからないな」
という方も多いかもしれません。
ビジネスマナーにおいて、席次や席順は非常に大切です。
上座に新入社員が座れば、本来座るべきであるお客様や上司に対して、不快な印象を与えかねません。
席次はシーンごとに異なるため、それぞれの上座の位置を覚える必要があります。
状況別の席次・席順を紹介しましょう。
目次
ビジネスマナーにおける席次・席順
席次・席順は、ビジネスマナーとして身につけておくべき知識の一つです。
ビジネスに限らず、必要とされる場面は多いため、ぜひ知っておきましょう。
上座・下座とは
上座はその場に居る位の高い方や、お客様が座る場所です。
下座には、社歴が浅い方や年齢が若い方が座ります。
上座に座る方の決め方
誰が上座に座るかは、役職・年齢・社歴で決めます。
その場に集まる方のなかで社長・取締役・専務など、役職の高い方が上座に座ります。
仮に同じ役職の方がいた場合は、社歴の長い方が上座です。
役職も社歴も一緒の場合は、年齢の高い方が上座に座ります。
下座に座る方の決め方も同様です。
役職がなく、社歴が短く、若い方が下座に座ります。
席次のルール
一般的には、入口から遠い席が上座で入口から近い場所が下座です。
入口付近は人が頻繁に出入りするため、落ち着いて座れません。
よって、入口から遠く、ゆっくり座れる席が上座となります。
ビジネスシーン別|席次・席順の紹介
社会人が席次を守るべきシーンの具体例を紹介していきます。
以下の4つについて、それぞれ見ていきましょう。
- 社内
- 乗り物
- 飲み会|和室編
- 飲み会|その他編
社内
会社内で席次に注意するシチュエーションは、次の3つです。
- 会議室|席の配置がロの字の場合
- 会議室|席の配置がコの字型の場合
- エレベーター
会議やエレベーターは、日常的に席次を意識することが多い場面です。
特に会議の準備は若手社員が任されやすいので、しっかりと覚えておきましょう。
会議室|席の配置がロの字型の場合
【議長がいる場合】
【議長がいない場合】
会議室の席次は、席の配置により異なります。
席の配置がロの字型の場合で、議長や進行役がいる場合は、議長・進行役の隣で入口から遠い席が上座です。
2番目の席は上座から議長・進行役を挟んだ反対側の席になります。
下座は入口に近い席です。
議長・進行役がいない場合は、入口から最も遠い席が上座です。
会議室|席の配置がコの字型の場合
会議室の座席がコの字型の場合、まずは議長・進行役が、入口から最も遠い席で全体が見渡せる位置へ座ります。
上座は議長・進行役と同列の席になり、議長・進行役の右隣の席です。
2番目は議長を挟んだ反対側になります。
3番目、4番目の席も同様の考え方で決めます。
エレベーター
エレベーターは入って左奥が上座で、操作盤の前が下座です。
操作盤が右側か左側かで位置が変わったとしても、上座の位置は変わりません。
操作盤が2箇所あるエレベーターの場合は、右側の操作盤前が下座です。
「左上右下」の基本に則り、左右両方に操作盤がある際は右が下座と覚えておきましょう。
乗り物
乗り物においても席次は存在します。
移動する際に頻繁に利用する乗り物はこちらです。
- タクシー
- 運転手が身内・お客様の場合
- 電車・新幹線
順番に説明していきます。
タクシー
タクシーの上座は運転席の後ろの席で、下座は助手席です。
もし事故にあっても運転席の後ろの席は最も安全なため、上座にふさわしいと考えられています。
席以外にもタクシーを停車させたり、行き先を運転手に告げたりするのも下座に座る方の役割です。
運転手が身内・お客様の場合
自前の車に乗車する場合や、お客様が運転する車に乗る場合は、上図のとおり1番の助手席が上座になり、下座は後ろの席の真んなかです。
タクシーとは違い、行き先を告げたり料金の支払いを行ったりしないため、ゆっくり乗れる助手席が上座に変わります。
電車・新幹線
電車・新幹線の席次は、窓側が上座、通路側が下座です。
3人席の場合は、窓側が上座、真ん中の席が下座に変わります。
ただし、電車・新幹線での移動は長時間になりやすいため、通路に出にくい窓際を嫌がる方もいます。
目上の方が通路側の席を希望する場合は通路側席を譲るといったように、臨機応変に対応しましょう。
飲み会|和室編
飲み会は和室や洋室、バーなどさまざまな場所で行われます。
各場所で上座・下座が変わりますので、チェックしておきましょう。
まずは、和室の席次を以下の3パターンで紹介します。
- 床の間なしの和室
- 床の間ありの和室
- 床の間あり窓付き和室
和室では床の間の有無で席次が変わってきますので、床の間に注意してください。
床の間なしの和室
床の間がない和室は、一般的な席次の考え方のとおり、出入口から遠い席が上座です。
部屋の奥が上座になるため、目上の方に先に入室してもらい、出入口付近の下座に座る方があとから入室するとスムーズです。
床の間ありの和室
和室に床の間がある場合は、床の間の前が上座になります。
2番目は上座の隣の席(床脇棚の前)になり、下座は出入口の前の席です。
床の間は部屋の真んなかに作られていたり、部屋の右側、左側に作られていたりと場所が決まっていません。
どこに作られていたとしても、床の間の前の席が上座です。
床の間あり窓付きの和室
床の間がある和室で、窓の外からきれいな景色が見える部屋では、景色の見える席を上座とする場合があります。
床の間の前を上座とする法則よりも、目上の方により良い席に座っていただく心配りを優先しても問題ありません。
「景色が美しいのでこちらの席へお座りください」と声をかけて案内するのも良いでしょう。
飲み会|その他編
和室以外の飲み会で使用する会場の席次を紹介します。
紹介する会場は以下の3つです。
- 円卓
- 洋室
- カウンター
順番に説明していきます。
円卓
円卓の場合、入口から最も離れた席が上座で、上座から見て左側が2番目、右側が3番目となります。
下座は入口から最も近い席です。
また、回転するタイプの円卓では、料理は上座から順番に取るのがマナーです。
席次とあわせて覚えておきましょう。
洋室
洋室の席次は基本ルールどおり、入口から遠い席が上座、入口から近い席が下座です。
テーブルが横に長く、上座の席に複数人座れる場合、目上の方が真んなかに座り、上座から見て左隣が2番目、右隣が3番目になります。
カウンター
カウンターの対面に誰もいない場合は、入口から遠い席が上座で、入口に近い席が下座です。
しかし、カウンターの対面で大将が寿司を握ってくれたり、バーテンダーがお酒を提供してくれたりする場合は、大将の目の前が上座、入口側の席が下座に変わります。
ビジネスマナーにおける席次ルールを覚えてスムーズに振るまおう
席次の知識は、会議中から飲み会まで、さまざまな場面で活かせます。
基本ルールをおさえつつ、目上の方がどこに座るとゆっくり落ち着けるかを考え、臨機応変に対応しましょう。