稟議書には、どのような項目を書けば良いのでしょうか。
稟議書とは、主に会議を開くほどではない案件の了承を得る際に用いられる書類です。
本記事では、稟議書のなかでも代表的な3種類と、書き方のポイントを解説します。
ダウンロードできるテンプレートも紹介しているので、ぜひご利用ください。
目次
稟議書のテンプレート
稟議書は内容によって書き方が異なり、主なものとしては以下の3種類があります。
- 採用稟議書
- 購買稟議書
- 契約稟議書
それぞれの稟議内容に関して書き方のポイントを解説していきます。
また、テンプレートをダウンロードできるので、稟議書を作成する際にご利用ください。
「稟議書 テンプレート.xlsx」をダウンロード
採用稟議書
採用稟議書は、パート・アルバイトや派遣社員を正社員に登用したり、パート・アルバイトや正社員を雇用する際に用います。
採用稟議書を作成する際のポイントは、下記のとおりです。
- パート・アルバイトや社員が必要な理由
- 必要な人材の詳細(スキル、年齢、経歴、学歴など)
- 賃金などの労働条件
賃金や労働条件は重要な判断条件の一つのため、必ず記載しておきたい項目です。
上記以外にも、雇用したい理由をできるだけ細かく記載しましょう。
購買稟議書
購買稟議書は、システムや業務で使用する備品などを購入する際に必要です。
購買稟議書を作成する際のポイントは下記のとおりです。
- 購入する必要性や緊急性とその効果
- 購入した物の種類や必要な数とその根拠
- 購入に必要な金額
上記のなかでも、特に購入する必要性や緊急性とその効果を明確に示しましょう。
契約稟議書
契約稟議書は、新規事業者と契約を結ぶ際に必要です。
契約稟議書を作成する際のポイントは下記のとおりです。
- 該当の取引先が適切と判断した理由
- 取引先が信用できるか
- 契約するメリットは何か
新規事業者との契約は慎重に判断する必要があるので、取引先の信用情報や、契約を結ぶことで得られる自社への良い影響はしっかりと記載しましょう。
稟議書に記載する必要事項を4つ紹介
稟議書にはさまざまなフォーマットがあり、書き方に決まりはありません。
下記の必要事項に沿って作成した場合、簡潔でわかりやすい稟議書を作成できます。
- 起案者・起案日・決裁日
- 件名
- 稟議の目的・理由
- 金額・数量
上記はあくまで一例です。
他の項目も必要に応じて追加しましょう。
起案者・起案日・決裁日
稟議書には、いつ、誰が作成し提案したのか明記する必要があります。
決裁日は、記載されている日から稟議内容が有効であることを示す重要な役割があるため、書き漏れがないように注意しましょう。
件名
稟議書の件名には、何を申請するかを記載します。
件名は最初に目につく場所なので、簡潔かつ一目で内容をイメージできるように書きましょう。
稟議の目的・理由
稟議が承認されることで何が変わるのか、どのようなメリットがあるのかを示しましょう。
承認者にとってもメリットが感じられる内容であれば、承認されやすくなります。
また、メリットはもちろん、デメリットやリスク、その解決方法を示すことも大事です。
代替案と他社との比較などの数値データがあると、承認者がより判断しやすくなります。
金額・数量
稟議書では、金額は大まかではなく、正確な数字を記載します。
コストがかかる場合は、いくらになるのか実際に見積もりを取りましょう。
購買稟議の場合は数量、採用稟議の場合には人数なども記載します。
見積書は複数の会社から入手し、比較検討することで、承認者も判断しやすくなるでしょう。
テンプレートを使って通りやすい稟議書を作成しよう
稟議書について、書き方や種類、必要事項を紹介しました。
稟議書は、内容によっていくつかの種類に分類できます。
ポイントを押さえて記載することで、承認されやすくなるでしょう。
記事内で紹介したテンプレートも利用しながら、通りやすい稟議書を作成してください。