「社会人として働くうえでビジネスマナーって必要なの?」
「ビジネスマナーって覚えるのが大変そう」
新社会人としてこれから社会で働く学生のなかには、ビジネスマナーに対する悩みを抱えている方もいるでしょう。
年齢・性別・立場が異なる人同士が、円滑なコミュニケーションを取るためにビジネスマナーが存在します。
この記事では、新社会人がビジネスマナーを身につける必要性や、身につけておかないとどのようなリスクがあるのかを解説しています。
これから社会に出て働く方は参考にしてください。
目次
ビジネスマナーの必要性とは?
社会人として働くうえで、ビジネスマナーは必要不可欠です。
ビジネスマナーが身についていなければ、職場や先方とのコミュニケーションが円滑に取れず、自分の思うように成果を出すのが難しくなるでしょう。
まずは、ビジネスマナーがなぜ必要なのかを解説していきます。
ビジネスマナーはなぜ必要?
社会人として働くと、会社内、会社外で世代や立場を異にする多くの人と接します。
人によって失礼と感じる行為や言い回しはさまざまなため、社会では一定のルールに基づいてやりとりしなくてはなりません。
ビジネスマナーは、社会でトラブルなくやりとりするための作法として存在しており、社会人が最低限身につける必要があるものです。
ビジネスマナーを身につけておけば、会社内でのやりとりや他社との商談で、失礼な言動により先輩や上司、取引先を怒らせる事態を減らせるでしょう。
仕事を円滑に進めるために、ビジネスマナーは必要なのです。
ビジネスマナーがない場合に起こりうるリスク
ビジネスマナーを身につけないまま働くと、次のようなリスクに直面します。
- 職場や取引先からの信頼を得られない
- 他社からの評価を落とす
- 自社サービスを利用するお客様から高い評価を得られない
職場で先輩や上司に会っても挨拶をしなかったり、取引先を訪問して失礼な言葉遣いをしたりすれば、職場でも取引先からも信頼されません。
社外での振る舞いが悪ければ、ビジネスマナーが身についていない自分だけではなく、自社の評価も悪くなります。
社員の教育ができない会社として評価され、今後の取引に悪影響を及ぼすおそれがあります。
また、顧客窓口での対応やお客様からの電話への対応が悪ければ、「この会社は対応が悪い」とイメージダウンに直結し、再度利用される可能性が低くなるでしょう。
ビジネスマナーを身につけていない場合、このようなリスクが想定されるため、ビジネスマナーは身につけるべきといえます。
【シーン別】ビジネスマナーが必要な理由
ビジネスマナーが必要になるのは、主に取引先や職場内です。
取引先と職場内のどのような場面で、なぜビジネスマナーが必要なのか説明します。
取引先との関係性を良好にするため
営業で取引先と仕事の話をする際に、話し方や立ち居振る舞いがビジネスマナーに則していれば、担当者から「安心して任せられる」と思われます。
しかし、ビジネスマナーが身についていないと、「この人は信用して大丈夫なのか」と不信感を抱かれかねません。
取引先と自社はお金のやりとりをしており、取引先は希望の商品やサービスが納期厳守で提供されると信用して契約し、お金を払います。
しかし、担当者個人の挨拶・振る舞い・言葉遣いが適切でないことには、会社として信用を売ることは難しいでしょう。
会社の代表として他社とやりとりする営業担当は、取引先から信用してもらえるよう基本的なビジネスマナーを身につけておくべきです。
時間をかければ人柄や努力で信用を得ることも可能ですが、初見ではまず不可能です。
初対面で不信感を抱かれないためにも、基本的なビジネスマナーを身につけておきましょう。
社内のコミュニケーションを円滑にするため
どのような仕事も、一人では完結できません。
社内での作業も後輩や同僚、上司とコミュニケーションを取りながら行います。
その際、後輩や同僚、上司に対しての言動が適切でないと、円滑に業務を遂行できません。
敬語を正しく使えないと話を聞いてもらえなかったり、態度が悪いと厳しく指導されたりします。
後輩や同僚、上司から悪いイメージを持たれてしまうと、その後の報告・連絡・相談をスムーズにできないばかりか、自分のミスに対するフォローもなくなるおそれがあります。
社内の良好な人間関係も、ビジネスマナーを身につけているからこそ構築できるものなのです。
自分で自分の立場を危うくしないためにも、社内でのコミュニケーションを円滑にできるよう適切なビジネスマナーを身につけて、後輩や同僚、上司に対応しましょう。
必要最低限身につけておきたいビジネスマナー
ビジネスマナーは幅広く、すべてを完璧に身につけることは至難の業です。
しかし、新入社員でも最低限身につけるべきビジネスマナーはあります。
- 挨拶
- 言葉遣い・敬語
- 身だしなみ
上記3点は新入社員でもすぐに実践可能なビジネスマナーです。
実践するにあたって技術や練習も必要ありません。
取引先や社内で円滑なコミュニケーションを図るためにも、ぜひ押さえておきましょう。
挨拶
挨拶はビジネスマナー以前の常識です。
保育園や幼稚園で身につける内容ですが、社会人なのにできていない人もいます。
相手に聞こえなければ挨拶したとはいえないため、はっきりと聞こえる声量で挨拶しましょう。
挨拶は「語先後礼(ごせんごれい)」が正しい作法です。
先に「おはようございます」などと口に出してからお辞儀を行う正しい挨拶をすれば、相手も気持ちよく挨拶を返してくれるでしょう。
明るく元気な挨拶をすればフレッシュな新入社員をアピールでき、取引先でも好印象を与えられます。
言葉遣い・敬語
新入社員は、会社内・取引先で会話する相手に対しては敬語で話す必要があります。
特に、上司や取引先の担当者に向かって友達口調で話してはいけません。
敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があり、相手や場面により使い分けが必要です。
完璧に使いこなすためには多少の勉強や練習が必要であり、やや難しいため、新入社員が完璧を求められることは多くありません。
日々のビジネス活動のなかで周囲にも学び、実践しながら徐々にブラッシュアップしていきましょう。
まずは、敬語のなかでも比較的身近な、語尾に「です」「ます」をつける丁寧語を意識して使用し、友達口調にならないよう気を付けることからスタートするのがおすすめです。
身だしなみ
人とのコミュニケーションにおいて、話し手の言語・聴覚・視覚の、どの情報が相手に影響を与えるかを実験し数値化したものをメラビアンの法則といいます。
実験の結果、見た目やしぐさ、表情など、目で見て判断する情報である視覚情報が55%を占めることが分かっています。
そのため、初対面で好印象を持たせるために身だしなみは重要です。
女性であれば華美でないメイクを心がけ、男性であれば髪や髭を整えると良いでしょう。
身だしなみには身につけるものも含まれるため、適切な服装を選び、着用前にシワや汚れがないかチェックすることも大切です。
身につける時計や仕事で使用するバッグを高級品にする必要はありません。
相手に不快感を与えなければ良いので、仕事で使用して問題ないと判断できる程度の物を準備しましょう。
新社会人はビジネスマナーを身につけて仕事に臨もう
新社会人にとって、ビジネスマナーは入社してすぐに身につけるべき大切なものです。
ビジネスマナーを身につけ、取引先や先輩・上司と円滑にコミュニケーションを取ることができれば、信用を得られスムーズに仕事を進められます。
しかし、ビジネスマナーを身につけていないと、社内でも社外でも信用を得ることが難しく、仕事もうまくいかないでしょう。
必要最低限のマナーであれば、身につけるのはそこまで難しくありません。
挨拶、言葉遣い、身だしなみに気を付けて、社会人として幸先の良いスタートを切りましょう。