「職務経歴書の提出を求められたけど、アルバイトしかしたことがない」
「正社員で働いた経験がないから職務経歴書が書けない」
希望先の企業から職務経歴書の提出を求められて、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
アルバイトのみの経験だからといって、職務経歴書が書けないと諦める必要はありません。
働いた経験がアルバイトのみでも職務経歴書は書けます。
この記事では、面接官にアピールするための書き方のコツを5つ紹介し、アルバイトのみの職務経歴書の例文も載せているので、参考にしながら独自の職務経歴書を作成してください。
目次
アルバイトのみの職務経歴書を書くコツ
応募先企業に職務経歴書の提出を求められた際はアルバイト経験を書いても問題ありませんが、コツを押さえて書く必要があります。
アルバイト経験を書く際のコツは、以下のとおりです。
- アルバイトとして働く際に心がけた内容を盛り込む
- 正社員にも引けを取らない姿勢で働いていたことをアピール
- 数値やデータで示せる成果のエピソードを書く
- 正社員ではなくアルバイトを選んだ理由を説明する
- アルバイトで培った経験をどのように活かせるか具体的に書く
それぞれ順番に説明していきます。
アルバイトとして働く際に心がけた内容を盛り込む
職務経歴書でアルバイト経験をアピールするために、何を意識して働いていたかを書きましょう。
「アルバイトだから言われた仕事だけをこなしていた」ではアピールになりません。
自ら考え目標を持ち行動していた内容を盛り込む必要があります。
以下に例を挙げます。
- 飲食店でランチタイムの入店待ちを少なくするために、効率良くテーブルを片づけられるよう働いていた
- スーパーのレジでミスなく会計をするために、自分なりの確認方法を見つけ極力ミスを起こさないよう工夫した
上記の例を参考に、アルバイトで心がけていた内容を書くのがコツです。
正社員にも引けを取らない姿勢で働いていたことをアピール
アルバイトとして働いていたときは、正社員にも引けを取らない姿勢で意欲的に働いていたとアピールしましょう。
未経験の職業でアルバイトとして働いていた際に、「必要な知識を自分で勉強したり、どうすれば効率良く業務を行えるか研究したりしていた」と仕事に意欲的な姿勢をアピールします。
アルバイトでも仕事に対する姿勢は正社員と変わらない人物と理解してもらえれば、面接官の好印象を得られるでしょう。
数値やデータで示せる成果のエピソードを書く
アルバイト期間中に意欲的に取り組んでいた作業と成果を、具体的数値を用いて紹介します。
例えば、「販売促進に取り組み商品の売上が10%上がった」「6時間かかっていた作業の分担を変えたら、3時間で作業を終わらせられた」といったように、具体的なエピソードを書きましょう。
数値やデータで示せば説得力が増すため、面接官に与えるインパクトも強くなります。
正社員ではなくアルバイトを選んだ理由を説明する
職歴がアルバイトだけだった場合、面接官に良くないイメージを持たれるかもしれません。
しかし、正社員ではなくアルバイトを選んだ理由を、筋道を立てて説明すれば、面接官の印象を変えられます。
アルバイトを選んだ理由は、以下の順番で説明しましょう。
- 目的を達成するために〇〇(期間:1ヵ月や1年など)程度必要だった
- 正社員では時間の融通が利かないためアルバイトを選んだ
- 目的は達成できたorできなかった
- 目的をめざした結果、得られた知識や技術を御社でも活かしたい
上記の順番でアルバイトを選んだ理由を説明すれば、面接官のイメージも良くなるでしょう。
アルバイトで培った経験をどのように活かせるか具体的に書く
アルバイトで得た経験を入社後の仕事にどのように活かせるか具体的に説明できれば、面接官へのアピールになります。
3パターンの例を挙げます。
- ガソリンスタンドでのアルバイトで暑さ・寒さの対策法を身につけました。
御社に入社後も暑さ・寒さ対策を万全にし、体調を崩さず現場で働けます。 - 居酒屋でのアルバイトで、幅広い年代の方と苦手意識なくコミュニケーションを取れるようになりました。
アルバイトで得られた経験は銀行員として働く際役立てられると考えています。 - アルバイトとして働いていた3年間、1度もケガや病気で休んだことがありません。
入社後も体調管理を万全に行い働けます。
アルバイトで得られた経験やスキルは、人によってさまざまです。
志望先の企業が行っている仕事とマッチするよう考え、作成しましょう。
【例文】アルバイトのみの職務経歴書
職務経歴書
2023年1月20日 現在
氏名:〇〇 〇〇
■経歴要約
大学を卒業後、ファミリーレストランでアルバイトをしていました。
ファミリーレストラン〇〇 ▢▢店では接客・調理・宅配すべての業務を担当し、食材と消耗品の発注も行っていました。
今後は御社においても意欲的に業務を学ぶ姿勢を活かしたいと考えています。
■職務経歴
店舗名:株式会社〇〇 ファミリーレストラン〇〇 ▢▢店
期間:2019年4月入社~2022年12月退社
職種:飲食店
資本金:〇〇百万円 売上高:△△百万円(2022年)
従業員数:30名
雇用形態:アルバイト
■業務内容
● 接客
● 調理
● 宅配
● 食材・消耗品発注
● 新人アルバイトの教育
■得られた経験
● 幅広い年代とのコミュニケーションスキル
● トラブル時の対応能力
● 在庫管理能力
● 新人教育の難しさ
■資格・免許
● 普通自動車第一種運転免許(2018年3月取得)
■自己PR
私は大学卒業後、〇〇の資格取得のためアルバイトを行っていました。
飲食店でのアルバイトでは接客・調理・配達・在庫管理と幅広い業務をこなし、正社員の方々同様に働いていました。
複数の業務を覚えた理由は、忙しい時間帯にさまざまな業務をフォローできれば、お客様を待たせる時間が減り、売上向上につながると考えたからです。
これにより、以前は土日のランチタイムで最大10組近く発生していた入店待ちのお客様数を 、最大5組にまで 減らせました。
目標だった資格試験には失敗してしまいましたが、目標に向かっての計画立案と、計画に向けて実践する経験を積めました。
御社に入社後も、アルバイトで培った考え方を実践し、業績アップにつながる方法を見つけ出し実践していきたいと考えています。
学生のアルバイト経験を職務経歴書に書く際の書き方が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
アルバイトのみの経験でも職務経歴書でアピールしよう
アルバイトのみの経験でも職務経歴書は作成できます。
今回紹介した以下のコツを押さえ、アピール力の高い職務経歴書を作りましょう。
- アルバイトで心がけたことを盛り込む
- 正社員に負けない姿勢で働いていたことをアピール
- 数値やデータで示せる成果のエピソードを書く
- アルバイトを選んだ理由を説明する
- アルバイト経験の活かし方を具体的に書く
コツを押さえれば誰でも簡単に作成できます。
それでも難しいと感じる方は上記の例文を見て、どこに何を書けば良いのか参考にしながら書いてみてください。