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契約社員と派遣社員の違いは?それぞれのメリットとデメリットを解説

この記事の監修者
小島 章彦
小島 章彦
【資格】
・社会保険労務士
・行政書士

【プロフィール】
大学卒業後、某信用金庫にて営業と融資の窓口業務に関わる。現在は、某システム開発会社に勤務。会社員として働きながら、法律系WEBライターとして人事労務関係や社会保険関係のライティングを約5年行っている。

執筆実績: 「マネーの達人」というサイトで180以上の執筆を行っている。その他、社会保険労務士事務所、法律事務所のコラム等の執筆等多数。

契約社員と派遣社員には、どのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、契約社員と派遣社員の違いや、メリット・デメリットを紹介していきます。
また、契約社員がおすすめの人と、派遣社員がおすすめの人の特徴もそれぞれ見ていきましょう。
自分にあった働き方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

契約社員と派遣社員の違いは?

契約社員と派遣社員の違いは?

契約社員と派遣社員の違いは、主に以下の3点です。

  • 雇用主
  • 契約期間
  • 給与形態

一つずつ解説していきます。

雇用主が異なる

契約社員と派遣社員では、雇用主が異なります。
契約社員は、就業先が雇用主になる直接契約です。
対して、派遣社員は派遣会社が雇用主になる間接契約なので、派遣会社とも頻繁にやり取りします。

正社員と派遣社員の違いについては、以下の記事を参考にしてください。

契約期間が異なる

契約社員と派遣社員の契約期間は、いずれも原則3年とされていますが、その期間を超えて働けるかどうかに違いがあります。
契約社員は、契約を更新すれば3年以上の勤務が可能です。
派遣社員は、3年目以降は同じ会社の同一業務で働くことができません。
派遣社員が一つの職場で3年以上働きたい場合は、部署を移動するか、直接契約に変更する必要があります。

給与形態が異なる

給与形態や福利厚生といった待遇面も違いの一つです。
契約社員は、月給や日給、時給と会社によってさまざまな給与形態があります。
派遣社員の場合は勤務時間が一定ではないため、働いた時間だけもらえる時給制が一般的です。

また、福利厚生は契約社員のほうが手厚い傾向にあります。
時給以外の給与形態が良い人や、福利厚生を求めている人は、契約社員のほうが希望に近い働き方を見つけやすいでしょう。

契約社員・派遣社員それぞれのメリット

契約社員と派遣社員のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
それぞれ紹介しているので、参考にしてください。

契約社員のメリット

契約社員で働く際のメリットを見ていきましょう。

やりがいのある仕事が任される

契約社員は派遣社員に比べて、責任のある、やりがいのある仕事を任されやすいです。
職場によっては、正社員とほとんど変わらない業務を担当することもあるでしょう。

責任のある仕事を多く任されれば、自身のスキルアップにもつながります。
契約社員としての契約が満了したあとでもスキルは残るので、次の仕事に活かすことが可能です。

正社員になれる可能性がある

契約社員は、将来的に正社員になれる可能性があります。
契約社員として活躍すれば、契約期間が終わったあとも働いて欲しいと思われるかもしれません。

会社としても、働きぶりのわからない人を新たに正社員にするより、経験者のほうが安心して業務を任せられます。
契約社員は、将来的に正社員として働きたい人にはおすすめです。

契約社員が何年まで働けるのかは、以下の記事を参考にしてください。

派遣社員のメリット

続いて、派遣社員として働く場合のメリットを見ていきましょう。

派遣会社に時給の交渉をしてもらえる

派遣社員であれば、派遣会社に時給の交渉をしてもらえます。
通常、給与を増やして欲しい場合は、自分で会社に交渉するのが一般的です。
しかし、派遣社員の場合は雇用主が派遣会社になるため、給料は勤務先ではなく派遣会社から支払われます。
よって、給料に不満があれば、派遣会社に伝えることで時給の交渉が可能です。
それを受けて、派遣会社が就業先企業に時給交渉をしてくれます。

勤務形態に融通が効きやすい

派遣社員は、自分にあった働き方を選びやすいです。
契約社員のようなフルタイム出勤ではなく、週の勤務数を減らしたり、1日の時間を減らすこともできます。

そのため、仕事に縛られすぎることなく、自身のライフスタイルに合わせた働き方が実現しやすいでしょう。
長時間働くのが苦手な人や、ご家族との時間や副業の時間を作りたい人におすすめの働き方です。

契約満了後に仕事を紹介してもらえる

派遣社員の場合は、契約期間満了後に派遣会社から次の仕事を紹介してもらえます。
そのため、3年経って勤務先が変わることになっても、一から探す必要がありません。

また、派遣会社と契約を続けていれば、希望の職種や勤務形態に沿った仕事を紹介してくれます。
派遣会社がサポートしてくれるため、自分だけで探すよりも条件の良い勤務先を見つけられるかもしれません。

契約社員・派遣社員それぞれのデメリット

ここでは、契約社員と派遣社員のデメリットを、それぞれ見ていきましょう。

契約社員のデメリット

契約社員で働くデメリットは、働ける期間が限られていることです。
契約を更新すれば3年以上働けますが、勤務先が更新しなければ契約は終了します。

また、派遣社員であれば、派遣会社が新しい勤務先を紹介してくれますが、契約社員は自分で探さなければなりません。
最悪の場合、次の勤務先がしばらく見つからない可能性もあるでしょう。
新しく仕事を探すのが苦手な人は、サポートを受けられる派遣社員が良いでしょう。

派遣社員のデメリット

派遣社員で働くデメリットは、職場が安定しないことです。
派遣社員は契約更新がないため、3年経てば勤務先を変える必要があります。
契約期間が決まっているため、人員整理では優先的に選ばれてしまうこともあるでしょう。
また、契約社員に比べると待遇も良くない傾向があります。

契約社員と派遣社員はどちらがおすすめなのか?

契約社員と派遣社員は、一概にどちらが良いとはいえません。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に合うほうを選びましょう。

契約社員が適している人

契約社員は、スキルアップをめざす人や、将来的に正社員として働きたい人に適しています。
契約社員の場合、勤務先と直接契約してやり取りするため、派遣社員よりも正社員に近い働き方です。

仕事で成果を出せば、契約社員から正社員になれる可能性もあります。
契約の更新によっても、同じ職場で長く働ける可能性があるため、スキルアップをめざしやすいでしょう。

また、契約の更新を続けて雇用期間が通算5年を超えた場合には、労働者本人から雇用主へ申請すれば契約期間の制限なしに無期雇用契約の締結を行うことができます。
ただし、無期雇用契約が正社員になるということではないため、注意が必要です。

派遣社員が適している人

派遣社員は、仕事以外にも時間を使いたい人や、さまざまな仕事を通して将来のプランを決めたい人に向いています。
派遣社員は自分に合った時間で働けるため、プライベートに時間を多く使うことも可能です。
また、契約期間の3年働いたうえで、将来にわたって続けたい仕事ではないと判断すれば、派遣会社から他の職種の仕事を紹介してもらうこともできます。

それぞれの特徴を理解して自分に合った働き方を選択しよう

契約社員と派遣社員は、それぞれ特徴のある働き方です。
メリット・デメリットも大きく異なるため、双方を理解したうえで、自分にあった働き方を選ぶと良いでしょう。

執筆者について

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