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正社員でボーナスなしの会社がある?メリット・デメリットについて解説

正社員として勤めていても、会社によってはボーナスが支給されない場合があることは事実です。
ボーナスがないことは単純にデメリットに思えますが、メリットもあります。

ここでは、正社員でボーナスなしの会社はなぜあるのか、そのメリットとデメリットは何なのかについて、詳しく解説していきます。
最後までぜひお読みください。

正社員でボーナスなしの会社もある?

正社員でボーナスなしの会社もある?

厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、令和4年度の年末ボーナスを支給した会社は7割であり、3割の会社はボーナス支給がないという結果が出ています。

また、厚生労働省の令和4年就労条件総合調査の概況によると、賞与制度がある企業割合は87.9%ですが、そのうち賞与を支給した企業は92.8%、賞与を支給しなかった企業は6.5%でした。

賞与制度がある企業でも、賞与を支給しなかった企業が少なからずあることがわかります。
賞与を支給しなくても違法ではなく、ボーナスの支給はそれぞれの企業で取り決めているため、起こりうることです。

ではなぜ、正社員でも賞与なしの企業があるのでしょうか。

正社員で賞与なしの理由は大きく分けて3つ

正社員で賞与なしの企業が存在する理由は、大きく以下の3つが考えられます。

  • 労働組合がなく、交渉ができない
  • 業績の悪化のため支給できない
  • 年俸制で給与が決まっている

以下で、それぞれの理由を詳しく解説していきます。

労働組合がなく、交渉ができない

ボーナスは、労働組合が企業側と交渉して勝ち取るケースがあります。
そのため、労働組合がない企業にはボーナスがないことも考えられるのです。
ボーナスにこだわる場合は、事前に希望する企業が労働組合に入っているかの確認が必要になるでしょう。

業績の悪化のため支給できない

これまではボーナスの支給があったにも関わらず、業績の悪化のため賞与を出せない場合もあります。

賞与はその年の業績や利益をもとに具体的な額を決定するため、業績が悪い年にはボーナスを支給できないこともあります。
近年の新型コロナウイルス感染症流行にともなうボーナスカットなどのニュースを見たことがある人も少なくないでしょう。

制度としてボーナスがあるにも関わらず業績悪化などで支給がない場合、元からボーナスなしの企業のほうが精神衛生上良いと感じることもあるでしょう。

年俸制で給与が決まっている

元々年俸制を取り入れている企業は、ボーナスを支給しない傾向にあります。
年俸制を採用している会社は、他の企業に比べ基本給を高く設定していることが多いです。

年俸制を取り入れている企業は、外資系企業や派遣・契約社員に見られます。
年俸制では明確に年間の給与総額が定まり、業績にともなった変動も少ないため、安心と思う方も多いでしょう。

しかし、年俸制だと成果を残しても報酬に反映されるのが翌年以降であったり、逆に成績が悪かった次の年は年棒が下がってしまうなどのデメリットもあるため、自分と合っているか確認しましょう。

ボーナスが出ない企業に正社員として転職するメリット

ボーナスが出ない企業に正社員として転職することには、一定のメリットもあります。

  • 比較的基本給が高い
  • 年収が安定する
  • 臨時ボーナスの可能性がある

以上の3点が、メリットとして考えられます。
それぞれ詳しく解説します。

比較的基本給が高い

上記でも説明したとおり、ボーナスが出ない企業はボーナスが出る企業より基本給が高水準となりやすいです。

ボーナスが出る企業よりも、年収が高くなる可能性もあるのです。
ボーナスがない会社を選ぶときは、基本給から年収がいくらになるか計算してみましょう。

基本給が高いということは、給与計算に使われる基本賃金も高くなる可能性があります。
そのため、残業代や夜勤手当なども高くなりやすいです。
残業が多い仕事や夜間帯のシフトも組み込まれている職種であれば、ボーナスがない企業のほうが手取りが多くなる場合も考えられるため、事前のリサーチが重要になります。

年収が安定する

上記でも解説したとおり、ボーナスは企業の業績悪化にともない、支給されない場合があります。
支給があったとしても、業績によっては多く受け取れる年もあれば、減額される年もあるでしょう。

しかし元々正社員でもボーナスなしの企業であれば、企業の業績に関わらず一定額を受け取れ、収入が安定します。
ボーナスに左右されずに生活スタイルを維持できるため、近年のような感染症の流行などによるボーナスの変動などを気にすることもありません。

年収が安定することで心の安定につながり、仕事にも集中できるでしょう。

臨時ボーナスの可能性がある

正社員で働きながらボーナスを支給されないとなると、やる気を損なうのではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、ボーナスなしの企業でも、業績や個人の成績によって臨時収入などが入る可能性があります。

成果に対する評価として臨時報酬を出す会社もあれば、歩合制をとっている会社もあるでしょう。
自分の努力や会社への貢献度が臨時収入につながると思うと、やる気につながり、会社や自分のために働きたいと考えることができます。

しかし、人によっては目に見える形でのボーナスがないとやる気を維持できない可能性もあるため、自分の適応を判断して決めましょう。

ボーナスが出ない企業に転職するデメリット

ボーナスが出ない企業に転職すると、いくつかのデメリットも見えてきます。
経営状況が悪い企業である可能性があるためです。
また、ボーナスを考慮した貯金などは難しいため、月々の収入から計画を立てて貯金することが難しい方にはデメリットになるかもしれません。

経営状況が悪い場合がある

正社員でもボーナスなしの会社は、単純に業績が悪い可能性があります。
例えば、ボーナスなしの会社のなかには「元々ボーナスがあったが、なくなった」という会社も存在します。

そのような会社は給与額を高くすることは難しく、会社経営そのものに問題を残している可能性があるため、転職する前に確認しておく必要があるでしょう。
今後も経営状況が振るわないと予測される場合は、転職先としては考えないことも選択の一つです。

貯金が難しい

昨今の物価上昇などを考慮すると、毎月の給与から貯金をするのは難しいという方もいるでしょう。
そうなると、貯金などにはボーナスをあてにすることになるでしょう。
しかしボーナスがないとなると、その方法ではお金を貯めることができません。

そのような場合は、毎月いくらの貯金をしたいのか現実的な目標を立て、給与の支給と同時に先取り貯金をしておくことがおすすめです。
やり方を工夫して、無理のない範囲で貯金するようにしましょう。

モチベーションが維持できない

上記でも解説しましたが、ボーナス支給が自分の成果や努力だと感じる場合、ボーナスがないことがモチベーションを下げてしまう可能性があります。
目に見えるボーナスがやる気につながる場合、ボーナスがないことはやる気を損なってしまい、仕事が苦痛に変わってしまう危険性もあるでしょう。

事前に自分はどのようなタイプなのかを考え、どのような給料形態が合っているのかを考慮し、入職・転職先を検討することが必要です。

正社員で賞与なしの場合は、自分の考え方に合う企業かどうか見極めよう

正社員で賞与なしの場合、年俸制をとっていたり、基本給が高く設定され、年収が安定している企業である可能性があります。
しかし単純に業績が悪い企業であれば、ボーナスを受け取れないだけでなく、基本給も安い可能性があるため、事前のリサーチが重要になります。
どのような給与体制が自分にとって働きやすいのかを考え、自分に合った企業を見つけましょう。

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