これから派遣社員で働くにあたって、平均年収がいくらなのか気になる人もいるでしょう。
この記事では、派遣社員の平均年収と、年収を上げるポイントについて解説しています。
正社員の平均年収との違いも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
派遣社員の平均年収はいくら?
派遣社員の平均年収は約412万円です。
厚生労働省は、令和2年の派遣労働者の平均賃金は、8時間で15,590円と発表しています。
派遣社員として1ヵ月に22日間働くと仮定すると、平均月収は約34万円になり、年収にすると約412万円です。
412万円はあくまで全国の派遣労働者の平均年収であるため、働く地域によっても違いがでます。
また、一律8時間の平均にしているため、勤務時間の違いや業種によっても違いがあるでしょう。
派遣社員の手取りがいくらか知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
派遣社員と正社員の平均年収の違いは?
派遣社員の平均年収が412万円に対して、正社員の平均年収は496万円です。
正社員のほうが84万円ほど高くなっています。
派遣社員と正社員では、給料以外の待遇にも違いがあります。
派遣社員のほうが、勤務地や勤務時間などの面で自分のライフスタイルを優先した働き方をしやすい傾向にあります。
一方で雇用の安定性や福利厚生は、正社員のほうが手厚いことが多いでしょう。
派遣社員で年収を上げるポイント
ここでは、派遣社員が年収を上げる方法を4つ紹介します。
自分に合った方法で、年収アップをめざしましょう。
時給の高い業種を選ぶ
派遣社員として年収を上げるためには、時給が高い業種を選択することが重要です。
もとから賃金が低めの業種を選んでしまうと、理想の年収に届くまでに苦労するでしょう。
平均賃金の高い業種や、今後上がる見込みのある業種を選ぶことで、効率的に年収を伸ばしやすくなります。
また、業種によっては経験や資格などが必要な場合もあります。
長期的なキャリアプランを描き、資格取得に向けて勉強しておくことも、年収アップの有効な手段といえるでしょう。
都市部に絞って仕事を探す
都市部に絞って仕事を探すことで、年収を上げやすくなります。
同じ業種で同じ時間働いても、働く場所によって賃金が異なります。
平成30年度の労働者派遣事業報告書の集計結果を見ると、日本派遣社員の1日(8時間)の平均派遣料金は23,044円なのに対して、東京は28,064円です。
派遣社員として年収を上げるためには、地方ではなく都市部を中心に仕事を探してみるのも良いでしょう。
複数の派遣会社を登録する
より給料の良い会社を見つけるためには、複数の派遣会社に登録しておきましょう。
派遣会社によって登録されている会社は異なるため、一つの派遣会社だけしか登録していない場合は、良い条件の求人を見逃す可能性があります。
ただし、派遣会社の登録しすぎには注意が必要です。
派遣会社を登録しすぎていると紹介を断る機会が増えるため、信用を欠く要因になります。
派遣会社の登録は2〜3社を目安にして、より年収の良い会社を見つけましょう。
副業をする
派遣先が副業禁止でなければ、副業で年収を上げる方法もあります。
派遣社員は働く時間や日数を選びやすく、業務が終わったあとは副業に時間をあてることも可能です。
派遣業務と副業に分けて、時間を有効活用することもできるでしょう。
また、派遣社員は契約期間が終われば、ほかの課やほかの派遣先に移動するため、さまざまな業務を経験することも可能です。
派遣先で得たスキルや経験を、他の職場での仕事や副業に活かせば、効率良く年収アップが狙えるかもしれません。
派遣先で年収アップが見込めない場合や、さまざまな業務で稼いでいきたいといった人は、副業を始めてみるのも良いでしょう。
派遣社員として働きながら年収アップをめざそう
派遣社員は正社員に比べて平均年収が低い傾向にありますが、柔軟な働き方が可能なため、正社員とは違った方法で年収を伸ばすこともできます。
経験やスキルを活かして副業に取り組んだり、より給料の高い派遣先を探すことで、希望の年収を実現できるかもしれません。
派遣社員のメリットを意識し、年収アップをめざしましょう。