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面接で「部活動で学んだこと」をアピールする方法や例文を紹介

面接では、学生時代に部活動で学んだことを聞かれる可能性があります。
このとき面接官が知りたいのは、学問以外に熱心に取り組んできたことについてです。

では好印象を与える受け答えをするには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
ただ学生時代の思い出話を語るのではなく、いかに仕事と関連づけるかがポイントです。
本記事では、部活動で学んだことを効果的にアピールする方法と例文を紹介します。

面接で「部活動で学んだこと」を聞く理由

面接で「部活動で学んだこと」を聞く理由

面接において「部活動で学んだこと」を聞かれる理由は二つあります。
一つ目は、大学時代に勉強以外でどのような取り組みをしてきたかを聞き、取り組みから学びを得られているかを確認するためです。
部活動に所属して、ただなんとなく過ごしていただけでは評価されません。

二つ目は、部活動で学んだことを仕事に活かせるかを知るためです。
部活動には社会に出てからも役立つ学びを得る機会が多くあり、面接ではその能力を入社後いかに発揮できるかを問われます。
部活動で学んだことをアピールするには、以上の二つを意識することが大切です。

面接で「部活動で学んだこと」をアピールするには

部活動で学んだことを効果的にアピールするには、以下の方法が考えられます。

  • 構成・骨組みから考える
  • 具体的なエピソードを盛り込む
  • 仕事でどう活かすかを伝える

それぞれ詳しく見てみましょう。

構成・骨組みから考える

部活動の話題に限らず、言いたいことを上手に伝えるには適切な話の構成・骨組みが欠かせません。
正しい構成で話すだけで、要点が伝わりやすくなります。
話の構成を組み立てるときは、以下の順序を意識しましょう。

  1. 結論
  2. 理由や事例、エピソード
  3. 結論・まとめ

「部活動で学んだこと」にあてはめて考えると、まず部活動で得た学びを述べたのち、活動内容や具体的なエピソードを話します。
最後に部活動を通して得たものに再度触れて、入社してからの活かし方で締めくくるという流れです。

具体的なエピソードを盛り込む

経験について話すときは、具体的なエピソードを盛り込んで説得力をアップさせましょう。
面接官は多くの就活生を相手にしており、曖昧な内容では印象に残りません。

意識が変わった出来事や目標のために行動したこと、壁にぶつかったときの解決策などを話すと、面接官に人柄を理解してもらいやすくなります。
大きな大会への出場経験や優勝経験などインパクトのある内容は、出し惜しみせずアピールしましょう。

仕事でどう活かすかを伝える

前述のとおり、面接官が知りたいのは部活動で学んだことを、仕事にどう活かせるかです。
目標に向かって仲間と協力し努力をするという点で、部活動と仕事には共通点があります。
こつこつと地道にスキルを磨くタイプや、リーダーとしてチームをまとめるタイプなど、取り組み方は人それぞれでしょう。

まずは自分が部活の目標達成のためにしてきたことを振り返ってみましょう。
その能力が案外仕事に活きることがあります。
成長イメージが伝わることで、入社後に活躍している姿を面接官が想像しやすくなり、好印象を与えられるかもしれません。

【例文】部活動で学んだことについて面接で伝えるポイント

協調性や継続力、忍耐力など仕事でも重視されやすい6つの能力を例に、部活動での学びをアピールするポイントをご紹介します。
上記した構成方法、話の具体性といったコツもふまえて、チェックしてみましょう。

協調性

部活動で学んだこととして協調性をアピールする場合、面接では次のように答えられます。

私はサッカー部で、相手の意見を尊重する協調性を身につけました。
試合では常に勝つことが求められますが、そのためにはチームメイトとの関係性が大切だと私は考え、積極的にコミュニケーションを取ることを心がけました。

大会の最終決戦では周りの意見をしっかり聞き、ときには代替案を提供して、全員が力を出し切れるように導けたと思っています。
採用いただけた暁には、仕事においてもチームワークを大切にして御社に貢献していきたいです。

協調性をアピールするだけではなく、より良い代替案を出してチームをまとめあげたリーダーシップも同時に伝えています。

継続力

次に、部活動で継続力を得られたことをアピールする例文です。

私はバスケ部で継続力の大切さを学びました。
私がバスケを始めたのは高校からですが、周囲は小学校や中学校からの経験者だったため、最初こそ実力に差があったと思います。

しかし私は諦めることなく、大学生活で地道にトレーニングを積んできました。
練習日以外も基礎練習やフィジカルトレーニングに取り組み、ついにレギュラーを勝ち取れたときは本当にうれしかったです。
御社でもこの継続力を活かして、諦めずに仕事に取り組んでいきます。

周りより実力が劣ることを自覚していても諦めずに継続した結果、成功できたことを具体的にアピールしています。
入社後も目標達成のためにがんばれる人材だと想像してもらえるでしょう。

忍耐力

部活動で忍耐力を身につけたことをアピールする場合の例文です。

私は吹奏楽部で忍耐力の大切さを学びました。
私の所属する吹奏楽部は毎年コンクールで金賞を獲る強豪だったため、実力のある人が揃っていました。
私は大学でクラリネットを始めたため、基礎からのスタートでした。

個別レッスンに通っていたものの、最後までコンクールメンバーには入れず悔しい思いもしました。
しかし、コンクール以外の定期演奏会などには参加でき、今後も楽器は続けていくつもりです。

コンクール出場は叶いませんでしたが、忍耐強く努力すれば自分の糧になることを学びました。
御社でもこの忍耐力を活かして、粘り強く仕事に取り組みたいです。

自分よりレベルの高い人たちのなかでも努力できる忍耐力を、入社後のがんばりに関連づけてアピールしています。
望んだ結果にならなかったとしても前向きにとらえられるポジティブさも伝わるでしょう。

リーダー力

部活動で発揮していたリーダーシップをアピールする例文です。

私は野球部で部長を務めた経験から、リーダー力を身につけました。
野球において、選手のモチベーションはとても大切です。
そのため自分からの声がけを徹底し、お互いを尊重、尊敬できるチーム作りをめざしました。

リーグ戦で負けたときには課題を解決できるように指揮し、チーム全体で乗り切りました。
御社に入社後もリーダー力を高め、いずれはチームを引っ張っていけるような人材になりたいと思っています。

キャプテンや部長の経験がある方は、すすんで面接時にアピールしましょう。
リーダー力を身につけていることから、入社後のキャリアアップを想像させることも可能です。

サポート力

面接で周囲へのサポート力をアピールする場合には、以下のように答えられます。

私はバレー部のマネージャーをするなかで、仲間のサポートを第一に努めていました。
もともとは練習メニューの調整や備品チェックが主な仕事でしたが、試合前に体調を崩す選手がいたことで、体調管理も行い始めたのがきっかけです。

健康状態を記録していくうちに選手たちの体調管理に対する意識も高まり、試合前のコンディションが整うようになりました。
さらに選手のメンタルケアにも気を配ることで感謝される場面が増え、チームに大きく貢献できたと思っています。

御社に採用いただけた暁には、利用者の方に寄り添ったサポートを提供できるよう尽力したいです。

部活のマネージャー経験がある方は、そのときに培ったサポート力をアピールすると良いでしょう。
実際に取り組んだエピソードを盛り込むと説得力が増します。

礼儀

部活動で学んだ礼儀正しさをアピールしたい方は、次の例文を参考にしてみてください。

私は大学の空手部で礼儀を重んじる心を学びました。
空手部に入るまで、礼儀について正直なところ深く考えていなかったと思います。
しかし空手は礼儀作法や身だしなみを重要視するスポーツであり、挨拶の仕方からしっかりと指導されました。

そして礼儀正しく接すると周りも好意的になり、自分を応援してくれる声が大きくなることにも気付きました。
入社後も礼節を重んじることを忘れずに、お客様から信頼いただけるようがんばりたいです。

どのような職場でも、社会人としてのマナーを身につけていることは必須条件です。
ただし「挨拶ができる」「敬語を使える」といった礼儀は、できてあたり前ととらえられるため、ありきたりでない具体的なエピソードを入れましょう。

部活動で学んだことをアピールする際の注意点

部活動で学んだことをアピールする際の注意点

面接官に良い印象を持ってもらおうと背伸びをしても、嘘や虚勢は見破られてしまうものです。
ここでは、部活動で学んだことをアピールする際の注意点を3つご紹介します。

本当のことを伝える

自分を魅力的に見せるために事実と異なることを話したとして、それを面接官に見抜かれた場合、かえって悪印象を持たれかねません。
輝かしい成績や珍しいエピソードより、どのようなことに熱中して何を学んだかが大切になります。

たとえ地味なエピソードでも、自分の経験に基づいた話であれば面接官へのアピールとしては十分です。
根掘り葉掘り聞かれても問題ないように、本当の話だけをしましょう。

専門用語は使わない

部活動のなかで日常的に使っていた言葉のすべてが、一般的な用語とは限りません。
面接の際に自分が担当していたポジションや試合のルールを話す際、専門用語を使うと面接官に意図がうまく伝わらなくなる可能性があります。

運動系に限らず、文系の部活動でも同様です。
用語説明で面接時間を取られてしまうのはもったいないため、なるべく誰もがわかる言葉で話を構成するようにしましょう。

ネガティブな内容にしない

部活動の話をする場合、例えば勝負に負けた話や辛かった話をすることもあるでしょう。
この場合、結果として得られたものをアピールできれば問題ありません。

ただし「部活を休みがちだった」「遅刻が多かった」など自分自身のネガティブな内容は話さないほうが賢明です。
ネガティブな内容が含まれる場合は、改善点も同時に挙げるようにしましょう。

面接では部活動で学んだことをしっかり整理してアピールしよう

部活動では、社会人になってからも通用するさまざまな能力やスキルが身につけられます。
面接で質問を受けた場合には、どのような経験を通じて何を得たのか事実に基づいた内容でアピールしましょう。
その際、入社後にその学びをどう活かすかも話せるとベストです。
話の構成や言葉の選び方にも気を配り、自分の魅力を的確に伝えましょう。

執筆者について

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