「面接で座右の銘を聞かれた際の答え方がわからない」
「座右の銘の例文がわからない」
上記のようなことで悩んでいませんか?
面接で座右の銘を聞かれるのには、理由があります。
その場で瞬時に思いついたことを答えてしまっては、内容が薄いなどと面接官から悪い印象を持たれるかもしれません。
面接官は、座右の銘を聞くことでその人の人柄や価値観などを把握しようとしているため、質問の意図に合った回答をする必要があります。
この記事では、面接で座右の銘を聞かれた際の答え方や例文などを紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
目次
面接で座右の銘を聞かれたときの例文
面接で座右の銘を聞かれた際の回答例文を紹介します。
- 「一期一会」
- 「継続は力なり」
上記2つを座右の銘として答える際の例文を下記で紹介しているので、参考にしてください。
座右の銘|一期一会
座右の銘として「一期一会」を選んだ場合の例文です。
私の座右の銘は「一期一会」です。
高校時代に交換留学でアメリカに行ったときに、この言葉を教えてくれた日本人の先生と出会いました。
その先生は、異文化のなかで苦労している私に寄り添い、勉強や生活の面でたくさんの助言や支援をしてくれました。
その先生との出会いがなければ、今の自分はなかったと思っています。
帰国後も連絡を取り合っていますが、いつかまた会えるかどうかはわかりません。
だからこそ、その先生との一期一会を大切にしています。
この経験を通して、お客様や同僚など人との出会いは一期一会だからこそ、常に誠実な対応を心がけ、信頼関係を築きたいと考えています。
座右の銘|継続は力なり
座右の銘として「継続は力なり」を選んだ場合の例文です。
私の座右の銘は「継続は力なり」です。
大学時代にプロジェクトに取り組んでいたとき、最初の段階ではうまく進まず、困難に直面したことがあります。
しかし、私は諦めることなく、一歩一歩前進し続けました。
継続的な努力の結果、仲間とも協力してプロジェクトを成功に導くことができました。
仕事において、「継続は力なり」は私の精神的な支柱になっています。
困難なプロジェクトや挑戦が必要な課題に直面しても、決して諦めずに努力し続けることができると考えています。
面接官が座右の銘を聞く理由
面接官が座右の銘を聞く理由は、下記のとおりです。
- 人柄や価値観を把握するため
- 仕事への取り組み方を把握するため
面接によっては座右の銘ではなく「好きな言葉」を聞かれることもあります。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
人柄や価値観を把握するため
面接官が「座右の銘」を聞く理由の一つは、志望者の人柄や価値観を知りたいと思っているからです。
面接官は座右の銘を聞いて、その人の人間性や内面を深く知ろうと考えています。
そのため、選ぶ座右の銘には自身の性格や価値観を反映させなくてはなりません。
例えば、一期一会を座右の銘にしている方は、「人との出会いを大切にし、誠実な対応で信頼関係を築いてくれそう」といった印象を与えられます。
このように、座右の銘の回答で、その人がどのような考え方で生きているのか、どのような対応をしてくれるのかなどが把握できます。
仕事への取り組み方を把握するため
面接官が座右の銘を聞くもう一つの理由は、その人の仕事への取り組み方を知りたいと思っているからです。
座右の銘を聞くことで、その人が何を大切だと思っているかや、行動指針がわかります。
例えば、以下の座右の銘を持つ人では、それぞれ下記のような仕事への取り組み方が見えてきます。
- 急がば回れ:焦らずに物事を進めたい人
- 案ずるより産むが易し:悩むことなく直接行動に移したい人
上記のように、座右の銘を聞くことで、その人が仕事を含む物事にどのように取り組むかを把握できます。
面接で座右の銘を聞かれたときの答え方
面接で座右の銘を聞かれた際は、下記の順番で答えます。
- 結論(選んだ座右の銘)
- 理由(具体的なエピソード)
- 結論(入社後の活かし方)
面接官はどのような座右の銘を選ぶかだけでなく、答え方も確認しているため注意しましょう。
結論を先に伝えたあとに詳細を話す伝え方が、相手に伝わりやすくおすすめです。
【結論】最初に「選んだ座右の銘」を答える
面接で座右の銘を聞かれた際は、まず結論として自分の座右の銘を答えるのが基本です。
「私の座右の銘は一期一会です」のように簡潔に答えます。
偉人や歴史上の人物の言葉を使用する場合は、言葉を発した人の名前やどのような場面で発せられたか、どのような意味が込められている言葉なのかなども簡潔に説明できると良いでしょう。
最初に結論を答えることでわかりやすく伝わり、面接官はその後の話も理解しやすくなります。
質問に対しては、基本的に結論ファーストで答えましょう。
【理由】具体的なエピソードを述べる
最初に結論を述べたあとは、理由として具体的なエピソードを述べます。
座右の銘を大切にしている理由とそれを裏付けるエピソードを伝えることで、人柄や個性が面接官に伝わります。
エピソードでは、具体的な数字や行動の変化などを伝えられるとなお良いです。
例えば、「継続は力なり」であれば「最初はうまくいかなかったが、諦めずに継続することで成功でき、継続の大切さに気付くことができました」のように、時系列に沿って成功体験を述べると良いでしょう。
【結論】入社後の活かし方を伝える
具体的なエピソードを述べたあとは、最後に結論として、入社後にどのように座右の銘を活かすのかをアピールします。
座右の銘とそれにまつわる具体的なエピソードを伝えるだけでも良いですが、せっかくなので最後に仕事に結びつけてアピールできれば良いでしょう。
座右の銘を入社後に仕事にも活かせる旨を伝えると、入社意欲も伝わり、面接官に好印象を与えられます。
また、企業で活躍するイメージも描いてもらいやすくなるので、最終的には仕事につなげられる内容を選ぶように意識するのがおすすめです。
面接で座右の銘を聞かれたときの注意点
面接で座右の銘を聞かれた際の注意点を3つ紹介します。
- 言葉の意味を正しく理解してから使う
- マイナスな印象を含む言葉は選ばない
- 志望先に合わない言葉は選ばない
座右の銘を選ぶ際は、上記の注意点を意識して選ぶようにしましょう。
言葉の意味を正しく理解してから使う
座右の銘として、四文字熟語やことわざなどを使う際は、意味をしっかりと理解しておく必要があります。
よくある間違いとして「情けは人のためならず」の場合の注意点を紹介します。
- 〇:人に対して情けをかけておくと、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる
- ✕:人に情けをかけて助けることは、結果その人のためにならない
上記のように例文や使い方を参考に、正しい意味を理解して使うようにしましょう。
マイナスな印象を含む言葉は選ばない
面接で座右の銘を使う際は、マイナスな印象の言葉は避ける必要があります。
例えば、「頭動かねば尾が動かぬ」という言葉があります。
上に立つ者が先に動かないと下の者が動かないことのたとえですが、物事に一緒に取り組む仲間を見下すような印象や、後輩など下の立場の人から信頼を得られていないような印象を与えかねません。
面接での座右の銘としてこの言葉を選ぶことは、避けたほうが良いでしょう。
マイナスな印象を含む言葉を面接で使うと、後ろ向きなイメージを与えてしまうため注意が必要です。
志望先に合わない言葉は選ばない
業界や職場によって求められるスキルは異なるため、面接で座右の銘を答える際は、志望先でも反映できる内容を選ぶと面接官に好印象を与えられます。
座右の銘を考える際は、志望先の企業で活躍するイメージをしてもらいやすいように、仕事と結びつけるのがおすすめです。
例えば、チームワークを重視している企業には「一期一会」のような協調性をイメージさせる言葉を使ってアピールすると良いでしょう。
事前に面接準備をして好印象に座右の銘を答えよう
面接官が座右の銘を聞く理由は、その人の人柄や価値観、仕事への取り組み方などを把握するためです。
そうした意図に合わせた内容を答えるようにしましょう。
また、答える際には伝わりやすさを意識し、下記の順番で回答するのがおすすめです。
- 結論(選んだ座右の銘)
- 理由(具体的なエピソード)
- 結論(入社後の活かし方)
座右の銘を選ぶ際には、意味を正しく理解しているか、マイナスな印象を与える言葉ではないかなどに注意して選ぶようにしましょう。
面接で座右の銘を聞かれることは少なくないため、事前に準備して面接官に好印象を与える座右の銘を回答しましょう。