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プレゼン面接とは?意図や資料作成のコツについて解説

プレゼン(プレゼンテーション)面接は、質疑応答のみの面接とは違う角度から評価されます。
プレゼンの構成や内容、話し方など、普段の面接よりも多くのポイントに気を配る必要があるでしょう。
自由度が高いぶん、どのような準備が必要なのか迷ってしまう方も多いかもしれません。

この記事では、プレゼン面接を行う意図や作成時のポイントを解説します。
プレゼン当日の注意点も紹介しているため、対策に役立ててみてください。

プレゼン面接とは?

プレゼン面接とは?

プレゼン(プレゼンテーション)面接では、応募者自身がプレゼン資料を作成し、採用担当者に向けて発表する必要があります。
通常の面接よりハードルが高い印象を受けますが、企業側はどのような意図でプレゼン面接を行うのでしょうか。

そもそもプレゼン面接とはどのようなもので、何が目的なのか解説します。

テーマに沿って資料を作り面接で発表すること

プレゼン面接とは、企業側の設定したテーマに沿って応募者が資料を作成し、それを使ってプレゼンを行う面接のことです。
テーマは企業によってさまざまで、自己PRや志望動機を問われるほか、特定の商品を自分なりに表現して売り込むよう求められることもあります。

プレゼンのために与えられる時間は、2~5分程度の場合もあれば、10分以上の長い時間を指定される場合もあるでしょう。
過不足のないよう、その時間に合わせたボリュームで資料を作らなければなりません。

使用ツールはパワーポイントを指定されることが多いものの、企業によっては紙の資料だけでプレゼンするよう求められる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

プレゼン面接と通常の面接の違い

通常の面接は、当日どのような質問をされるのか、あくまで予想を立てることしかできません。
しかしプレゼン面接ではテーマを知らされるため、状況にはよるもののある程度は事前準備が可能です。
つまりプレゼン本番までの自分の努力次第で、採用に近づける可能性があるでしょう。

また、通常の面接では面接官が主導権を握って応募者へ質問や疑問を投げかけますが、プレゼン面接では応募者が主体となって話すのが特徴です。
そのため自分のペースで強みをアピールでき、質疑応答ではなかなか伝えられないような情報も相手側に提供できます。

プレゼン面接は一人ひとりの実力を見抜くために行う

企業がプレゼン面接を行うのには、応募者の実力や本質を見抜く意図があります。
通常の面接で行う質疑応答は、傾向と対策がある程度とられているため、応募者の多くは模範的な回答を用意するでしょう。
マニュアル的な回答だけでは、応募者一人ひとりの個性が見えにくくなってしまいます。

またビジネスシーンにおいて、社内の人間や取引先に向けてプレゼンを行う機会は少なくありません。
企業側は、プレゼン面接を通してその基礎ができているかを確認する意図も持っています。

プレゼン面接のポイントは?

プレゼン面接を成功させるには、以下3つのポイントを念頭に置いておきましょう。

  • 課題の趣旨を理解する
  • 論理的な思考のもとプレゼン面接の資料を作成する
  • オリジナリティを持った自己表現を行う

それぞれ詳しく解説します。

課題の趣旨を理解する

プレゼン面接の課題を知らされたら、まずは企業側が何を求めているのかや、プレゼンを通して自分の何を知ろうとしているのかを読み取る必要があります。
例えば「指定した商品についてプレゼンしてほしい」との指示があったとき、ただ商品の詳細をまとめて面接で発表するだけでは企業の意図には沿わないでしょう。
この場合、商品をいかに魅力的にアピールできるかが重要になります。

誤った認識でプレゼン資料を作ってしまわないためにも、テーマについての説明を受けてわからないことがあるなら、採用担当者や転職エージェントに確認しておくのがベターです。

論理的な思考のもとプレゼン面接の資料を作成する

プレゼンでは、根拠を明確にしながら自分の意見を主張することが求められます。
その主張に筋が通っているか否かで思考力や企画力、プレゼン力などが判断されるため、資料作りの際は論理的な思考に基づくよう意識しましょう。

ただし、論理的に説明しようとしすぎるあまり表現がくどくなったり、情報量が多くなったりする可能性もあります。
アピールしたいポイントが的確に伝わるよう、内容にメリハリをつけて資料を作成してみてください。

オリジナリティを持った自己表現を行う

上記で触れたとおり、プレゼン面接は応募者の本質を見抜きやすい選考方法です。
自由度の高いアピールができるぶん個性や人柄も表れやすく、企業側もより深い部分まで応募者のことを知れるという利点があります。

そのなかで他の求職者に埋もれてしまわないよう、どのような切り口で資料を作成し、自己主張を行うかが鍵となるでしょう。
プレゼン内容はもちろんのこと、話し方やコミュニケーションをどのようにとるかも選考の判断要素となりえます。

資料を作り上げて満足するのではなく、プレゼン中の立ち振る舞いも気を抜かずに、自分らしさを出しながら好印象を残せるようにしてみてください。

プレゼン面接資料準備の流れ

プレゼン面接の資料作りを進めるときは、以下の準備を済ませておきましょう。

  • 構成を考える
  • 文字だけではなく図を活用する
  • 情報を詰め込みすぎない
  • バックアップやプリントアウトをしておく

自信を持って本番を迎えるためにも、事前準備は入念に行うことをおすすめします。

構成を考える

プレゼン面接の原稿や資料を考えるにあたって、まずは軸となる主張が必要です。
最初に軸を決めることで「このプレゼンを通して何を伝えたいのか」が明らかになり、主張に一貫性を持たせられます。

まず結論にあたる主張を述べてから、その結論に至った根拠を説明しましょう。
最初と最後に結論を述べることで、要点が伝わりやすくなります。

また、最初のスライドには面接官を惹き込むような事実やデータなど、アイキャッチとなる要素を設定すると効果的です。
見出しや箇条書きも適宜使用して、視覚的にもわかりやすい資料をめざしましょう。

文字だけではなく、図を活用する

文字だけで資料を作成すると、面接官は途中で読み疲れてしまいます。
メリハリに欠けたプレゼンは好印象を与えにくいため、文字のほかに図や表も活用するのがポイントです。

パワーポイントを使う場合、イラストやアニメーションなどを取り入れることで聞き手を飽きさせにくく、さらに自分自身のオリジナリティを出しながらプレゼンができます。
ただし、イラストもアニメーションも多用すると集中力が散ってしまうため、適度な量に抑えましょう。

情報を詰め込みすぎない

プレゼンで使用する資料の情報量は、1スライドにつき1メッセージが適切です。
プレゼン面接は、企画から発表まで自分の裁量でできるぶん、たくさんのことを伝えようと情報量が多くなりやすい傾向にあります。
内定を獲得したい企業相手ほど熱量も高く、情報過多になりやすいので注意が必要です。

プレゼン資料は、聞き手にとってわかりやすく明瞭であることを意識します。
資料に載せられなかった部分は、口頭で補足することも可能です。

バックアップやプリントアウトをしておく

万が一のときに備えて、完成させたプレゼン資料は事前にバックアップやプリントアウトをしておきましょう。
完成させた資料も、本番直前にデータが消えてしまっては手の施しようがありません。
あるいは、企業側のパソコンやプロジェクターがトラブルで使えないということも考えられます。

そのようなときも焦らず対応できるよう、Googleドライブなどにバックアップデータを残しておくほか、紙で印刷した資料を何部か持参すると安心です。

プレゼン面接当日の注意点

プレゼン面接当日は、以下3つのポイントに注意します。

  • PREP法を用いて結論から話す
  • 時間に気を付ける
  • 身振りやアイコンタクトをつける

プレゼン面接の主役は資料ではなく、あくまでも話し手である自分ということを意識して当日に臨みましょう。

PREP法を用いて結論から話す

プレゼンを行う際は、PREP法を用いることで話の内容をより強く印象付けられます。
PREP法とは、次の順番で文章を構成し、情報を簡潔に伝えるテクニックです。

  1. Point:要点(結論、主張)
  2. Reason:理由(結論や主張に至った理由)
  3. Example:具体例(説得力を高める具体例やデータ)
  4. Point:要点(結論、主張)

最初に結論を述べることで、「何を伝えるためのプレゼンなのか」を明らかにできます。
また、プレゼン面接の時間が5分以内など伝えられる情報量が限られているときでも、論理的にアピールできるのがPREP法のメリットです。

時間に気を付ける

プレゼン資料を作る段階から、時間配分を意識しておきましょう。
面接当日は、緊張で早口になってしまったり、あれこれ伝えようとして補足情報が多くなってしまったりすることもあります。
しかし、時間の大幅なずれは面接官にマイナスな印象を与えかねません。

指定された時間内で精一杯アピールできるよう、当日に向けて時間を計りながらプレゼン練習を繰り返し行っておきましょう。

身振りやアイコンタクトをつける

プレゼン面接では、話し方に気を配るのはもちろんのこと、身振りやアイコンタクトも重要な意味を持ちます。
同じ内容のプレゼンでも、効果的な声のトーンや話すスピード、ジェスチャー、表情などが加わると、さらに面接官の興味を惹くことが可能です。

特にプレゼン中は手元の原稿に目線がいきがちですが、できる限り面接官と目線を合わせてみてください。
また、ジェスチャーを交えることで話に抑揚がつき、単調な印象を避けられます。
ハキハキと自信を持って話す姿勢は説得力を生むだけでなく、プレゼン力の高さもアピールできるでしょう。

事前準備を入念にし、プレゼン面接を合格に導こう

プレゼン面接は、質疑応答のみで進める通常の面接よりも自由度が高く、事前の準備次第で自分の実力を積極的にアピールできる選考方法です。
資料作りにあたっては、与えられた課題の意図を読み取り、軸となる主張を決めたうえで論理的に内容を組み立てる必要があります。

プレゼン時間に5分~10分などの制限が設けられている場合、それより短すぎても長すぎても印象が良くありません。
時間配分には注意しつつ、必要に合わせてアイコンタクトやジェスチャーも用いて、プレゼン面接を成功させましょう。

執筆者について

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