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面接は録音しても良いの?メリットデメリット、気を付ける点も解説

面接時は誰もが緊張してしまい、頭が真っ白になります。
「面接内容を録音できれば、自分が何を言ったのか、やりとりを振り返ることができるのに」と思ったことがある人は少なくないでしょう。

この記事では、面接時の録音は法律に触れる可能性があるのか、禁止なのか、許可があれば可能なのかを、具体的に解説していきます。
また、録音をすることでどのようなメリットがあるのかについても詳しく解説していくので、最後までお読みください。

面接内容を録音して良いの?

面接内容を録音して良いの?

面接の録画は、法律的には問題がありません。
しかし、面接の録音をSNSなどに公開することは「違法」になる危険性があります。
それは「名誉棄損」や「プライバシーの侵害」にあたる場合であり、以下で詳しく解説します。

就職面接の録音は法律的に問題はない

面接時の録音は、法律では違反とは定められていないため、企業側も面接時の録音を強制的に止めることはできません。
加えて、採用担当者に無断で面接の内容を録音することも、違法にはなりません。

録音がOKなのは就職や転職の面接だけに限らず、就職説明会やアルバイト先の面接などでも同様なことがいえます。
ただし、あくまで録音する行為自体が法律には触れないというだけで、それ以上の行動に移すことは「違法」につながる可能性もあるため注意が必要です。

また、無断で面接時の会話を録音していると、採用担当者を不快にさせる可能性があります。
録音を行う際は、周囲への心配りが欠かせません。

面接の録音をSNSに公開すると「違法」になる場合がある

面接の録音をSNSなどに勝手にアップし、第三者に公開することで「名誉棄損」や「プライバシーの侵害」にあたる可能性があります。

「名誉棄損」はその名のとおり、他者の名誉を傷つけ評価を落とす可能性がある場合に適用されます。
例えば、企業や社員の悪口や誹謗中傷を、第三者にわかるように公開することで、その評価を低下させることにつながると判断された場合は違法となるため注意が必要です。

「プライバシーの侵害」は私生活上の事実に加え、これまで公開していなかった内容を公開し、公開された側が傷ついたと感じる場合に適用されます。
採用担当者や一緒に面接を受ける人のプライベートがわかるような内容をSNSに公開して傷つけてしまうと、違法とみなされる可能性があるため注意しましょう。

面接時に録音するデメリット・注意点

面接時に録音をすることで、自分の印象が悪くなる可能性があります。
また、大切な情報が流出する危険性も生まれるでしょう。
以下では、面接時に録音する際の具体的なデメリットや注意点について解説します。

自分の印象が悪くなる可能性がある

面接時に相手側に内緒で録音をしたことが発覚すると、不快に感じる企業や採用担当者もいるでしょう。
その結果、面接内容に関わらず、自分の印象が悪くなってしまう可能性があります。

そのため、面接を録音する場合は、事前に録音する事実とその理由を伝えておくことをおすすめします。
事前に承諾を得ることで、評価が悪くなることは少ないでしょう。

また、面接時の印象は見た目やマナーにも大きく影響されます。
以下のリンクより、好印象に見られるマナーについても確認しておくのがおすすめです。

情報が流出する危険性がある

面接時の録音データは、自分自身だけが確認し、私的に限定しての利用にとどめるのが良いでしょう。
自分の意思とは関係なく、面接時の録音がSNSなどに流出してしまった場合、収集がつかなくなり、上記で解説したように法律に触れる可能性があるからです。

「すぐに消したら大丈夫」と思うかもしれませんが、企業側にSNS担当者がいた場合、検索ですぐに見つけられるかもしれません。
インターネット上に一度載せたものは、誰もが保存でき、完全に消すことは難しいものです。
不用意に情報を流出させないよう、細心の注意を払うことが重要です。

面接時に録音するメリット

面接時に録音をすることで、面接の内容を振り返り次回の面接に有効活用できます。
圧迫面接やハラスメント発言の証拠にもなるでしょう。
それぞれ以下で、具体的に解説していきます。

次の面接に向けて対策がとれる

録音を聞くことで、自分の欠点や足りなかった部分を振り返ることができます。
その結果、次回の面接までの準備や対策をとることが可能です。

面接を録音した企業と、次回面談予定の企業が方針や考え方が似ている場合、質問内容の傾向がわかり、対策をとることができます。
企業側の傾向がわかることで質疑応答を考察できるのは、メリットといえるでしょう。

録音は面接時のハラスメント発言の証拠になる

録音では自分の話した内容だけではなく、企業側の話した内容も振り返ることができます。
面接時に「今後結婚して子どもを作るの?それはいつ頃を予定しているの?」や「仕事はできなさそうだね。困ったな」など、セクハラやパワハラにあたる発言を受けた場合、録音が証拠になります。

新卒での就活面接や転職時の面接など、相手側との関係性が築かれていない場合に、そのようなセクハラやパワハラを受けたらと思うと、自然と恐怖心を覚えるでしょう。
しかし録音で証拠をつかむことができると思うと、安堵感や心の余裕をもつことができます。

面接時の録音のやり方

実際に面接を録音する際、スマートフォンのボイスメモを使用すると簡単です。
見栄えを重視する場合はボイスレコーダーを使うことをおすすめしますが、新規に購入する際には機能を確認してから購入しましょう。

スマートフォンのボイスメモを使用する

スマートフォンに搭載されている録音機能や、無料アプリの使用が手軽です。
課金などが不要で使えるものを選べば、費用負担もありません。
操作もシンプルなものが多く、誰にでも簡単に使用できます。

欠点としては、録音機能のみ使用していても、相手からはスマートフォンを触っているイメージになるため、態度があまりよく映らない可能性があります。
使用する際は録音機能を使用する旨を伝え、スタートボタンを押したら触らないようにしましょう。

ボイスレコーダーを使用する

市販されているボイスレコーダーを使うことも、一つの方法です。
単機能型のボイスレコーダーを使用すれば、それ以外の行動をしているとは思われないため、企業側に悪印象を与えることも少ないでしょう。

機種によってはノイズキャンセリング機能がついておらず、音質が悪く振り返る際に声が聞き取れないことがあるため、購入の際は注意を払いましょう。

また使用中に充電が切れると録音できなくなるため、充電式の場合は事前の充電を忘れずに行い、予備の電池や充電器を持参しておくと、不安なく面接に取り組むことができます。

録音を取り入れて面接に有効活用しよう

面接時の録音は法律で禁止されてはいませんが、録音したものをSNSなどで公開することで「名誉棄損」や「プライバシーの侵害」にあたる危険性があるため、注意が必要です。

面接を録音することで内容を振り返ることができ、企業側の傾向と対策を練って次回以降の面接に活かせます。
ただ、録音を不快に感じる担当者や企業がいるため、録音する際は承諾を得てから行うのがおすすめです。

面接に録音を取り入れて、大切な就職活動に有効活用しましょう。

執筆者について

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