
「面接で緊張してうまく話せない」「面接の話し方のせいで採用されない」と悩んでいませんか。
面接ではマナーだけでなく、話し方にも気を付けることがたくさんあります。
今回は、面接官に好印象を持たれる話し方のコツや対策を解説します。
また、面接で避けるべき話し方や面接に必要な準備、練習方法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

目次
面接官に好印象を与える話し方のコツ
面接官に好印象を与えるには、話し方のコツがあります。
例えば、以下の5つです。
- 最初に結論から話す
- 簡潔に話す
- 大きな声でハッキリと話す
- 話すスピードはゆっくり
- 抑揚をつけた話し方をする
上記のコツを押さえた話し方をすると、面接官からの評価が高まるでしょう。
次の見出しからは、それぞれのコツを具体的に解説します。
最初に結論から話す
1つ目のコツは「最初に結論から話す」ことです。
結論から話し始めると、これからどのような内容を話すのかが面接官に伝わりやすくなります。
面接官を聞く姿勢へと導き、最初から最後まで、興味を持って話を聞いてもらえるでしょう。
理由やエピソードなどの細部から話し始めると、聞く側にとっては何が言いたいのかを理解するのに時間がかかってしまい、結論にたどり着くまでの話が耳に入ってきません。
面接は時間が限られているため、普段よりわかりやすく話を伝えることを意識しましょう。
面接では、以下の順に話すと面接官に話が伝わりやすいです。
- 結論(質問への回答)
- 理由(結論に対する根拠)
- まとめ(自分が伝えたいこと)
時間に余裕があれば、理由とまとめの間にエピソードを挟み、内容に具体性を加えましょう。
簡潔に話す
2つ目のコツは「簡潔に話す」ことです。
話が長くなると、面接官の集中力が切れてしまい、折角回答した内容を覚えてもらえない可能性もあるからです。
回答にかける時間は、1つの質問に対して1分程度を目安にしましょう。
話を簡潔に伝えるには、話のポイントが明確になっている必要があります。
前述したように結論から話し始め、詳細な理由やエピソードはあとから話しましょう。
余裕があれば、話しているときに面接官の反応も見て、話の切りが良いところで一呼吸置いてみるのも手です。
面接官が「もっと詳しく聞きたい」と思えば続きを促す質問があるので、適当なところで話を区切り、面接官の話もしっかり聞いてみましょう。
大きな声でハッキリと話す
3つ目のコツは「大きな声でハッキリと話す」ことです。
大きな声で話すと内容が聞き取りやすいだけでなく、自信に満ち溢れた印象を与えることができます。
逆に、小さい声や必要以上にトーンを抑えた話し方は、相手に何も伝わらないどころか「自信がない」とマイナスな印象を与えてしまうでしょう。
自然と張りのある声を出すには、下腹部に力を入れるように意識するのがおすすめです。
面接で声が出ない原因として、緊張で息苦しくなることが挙げられます。
緊張すると、吐く息よりも吸う息が多くなるので、言葉が前に出なくなってしまいます。
声の小ささが気になる方は「面接官よりも後ろに声を届ける」イメージで話しかけると、面接に丁度良い位の声が出るでしょう。
話すスピードはゆっくり
4つ目のコツは「話すスピードはゆっくり」を心がけることです。
早口で話すと、面接官からすると聞き取りづらく、話の内容が伝わらない可能性があるからです。
面接は自分の進路がかかっているので、どうしても緊張してしまう方が多いでしょう。
緊張すると自分では気付かないうちに早口になっていることもあります。
対策として、自分が思っている以上にゆっくりと話すことを意識しましょう。
わざとらしくゆっくり話す必要はなく、面接官が話すスピードに合わせて話します。
面接官と同じスピードで話すことで、心地よく会話を続けられる効果が期待できます。
ゆっくり話して心を落ち着かせ、面接官に自分の回答をきちんと伝えましょう。
抑揚をつけた話し方をする
5つ目のコツは「抑揚をつけた話し方をする」ことです。
抑揚がない話し方で回答すると、伝えたいことの印象が薄れてしまい、面接官から高評価を得られにくいからです。
面接では棒読みになってしまわないよう、抑揚をつけた自然な話し方を心がけましょう。
具体的には「、」や「。」を意識して適度に文章を区切ったり、特に伝えたい部分で声を強めるなど強弱をつけたりします。
例えば「私は△△という対策をした結果、昨年の5倍もの成果を得ました」という文章では、「5倍」の部分を強めに言うと、成果が伝わりやすいでしょう。
重要な部分に強弱をつけて、棒読みにならないようにする工夫が必要です。
面接で印象が悪くなる話し方は?
以下の3つの話し方は、面接官に悪い印象を与える恐れがあります。
- ネガティブな表現をする
- 丸暗記した内容を話す
- 語尾を伸ばす
次からは、上記の話し方をしてはならない理由と対策を解説します。
ネガティブな表現をする
面接でネガティブな表現をしてしまうと、面接官に好印象は与えられません。
特に、企業に対するイメージや将来のキャリアに関する質問でネガティブな表現をするのは、避けるべきです。
対策としては、ネガティブな表現をポジティブな表現に変えられるよう、事前に準備しておく必要があります。
例えば、過度に心配する傾向がある人は、「細心の注意を払うことで、ミスや問題を事前に防ぐことができる」と言い換えると良いでしょう。
丸暗記した内容を話す
事前に丸暗記した内容をそのまま話すと、棒読みになってしまいます。
棒読みすると、知らず知らずのうちに原稿を読んでいるような話し方になるので、抑揚がなく感情や個性が伝わりづらくなります。
また、面接官は丸暗記したことがわかると「臨機応変な対応が苦手」といった印象を抱いてしまいます。
事前に回答を用意するのは決して悪いことではありません。
しかし、準備した回答に頼り過ぎて、丸暗記した内容をそのまま話さないようにしましょう。
語尾を伸ばす
語尾を伸ばした話し方は、面接官に幼稚で軽い印象を与えてしまいます。
また、場に合わせた話し方ができない人だと思われる恐れもあります。
面接官からすると、志望者が入社後に取引先やお客様と話すことを考えると、心配になって採用を躊躇うかもしれません。
面接では文末の「です」「ます」まで気を抜かず、ハッキリと発音する必要があります。
語尾をハッキリ発音すると、面接官に子どもっぽい印象や歯切れの悪さ、聞き取りづらさを感じさせないでしょう。
面接での話し方がうまくなるための対策
面接での話し方がうまくなるためには、事前準備と練習、うまく話そうとし過ぎないことが大切です。
次の見出しから、面接の事前準備とおすすめの練習方法、もし面接中にミスしたときの対処法を紹介します。
事前準備をする
面接に向けて事前にすべきことは、以下の2つです。
- 企業が求める人物像を調べる
- 事前に回答する内容を考えておく
事前に企業研究をきちんと行うと、企業で求められる人物像が見えてきます。
面接で聞かれる可能性が高い質問に関しては、事前に回答を用意し、本番で回答に困らないようにしましょう。
企業が求める人物像を調べる
面接では、自分が企業が求める人物であることをアピールしなければなりません。
そのためには、面接を受ける前に企業研究を行い、企業の基本理念や事業をリサーチする必要があります。
リサーチした結果をもとに、企業の求める人物像を想定して、面接での回答を考えましょう。
「自分の持っているスキルや経験は、御社の事業や業務内容に役立てる」と企業に自己 PRできれば、高評価につながります。
企業研究はたった1日では終わらないので、できるだけ早めにはじめ、念入りに準備しておきましょう。
事前に回答する内容を考えておく
面接で聞かれる可能性が高い質問には、事前に回答を用意しておきましょう。
面接でうまく話せない原因は、話す内容の準備が不足しているため、質問されても言葉に詰まるからです。
自己紹介や自己PR、志望動機などは新卒、中途を問わず鉄板の質問です。
面接でされる質問の多くは、上記のような質問を掘り下げたり、聞き方を変えてみたりすることが多いので、事前に回答する内容を考えておきましょう。
上述したように、用意した回答を丸暗記して話すと棒読みになってしまったり、面接官に話している内容が伝わりづらくなります。
用意した内容を丸暗記するのではなく、キーワードを覚えておくことが重要です。
何度も練習する
面接でうまく話すには、何度も練習して面接での受け答えに慣れる必要があります。
面接の練習でおすすめの方法は、以下の2つです。
- 第三者に協力してもらう
- 録画して自分の話し方のクセを把握する
第三者に面接官役をやってもらい、模擬面接を受けると本番で緊張しにくくなります。
録画すると、自分では気付きにくい話し方のクセを見直し、改善ができるでしょう。
第三者に協力してもらう
ご家族や友人に面接官役を演じてもらい、入室から退室までのマナーや受け答えを第三者目線で確認してもらいましょう。
面接の練習として、模擬面接を行うと面接のイメージがつかみやすくなります。
ご家族や友人に頼みづらい方は、転職エージェントや模擬面接サービスを利用するのも良いでしょう。
実際の面接と同じ雰囲気で練習すると、本番の緊張を緩和する効果が期待できます。
面接ではいつも緊張してしまうという方も、模擬面接を受けて慣れておけば、本番で本来の実力を発揮できるかもしれません。
録画して自分の話し方のクセを把握する
スマートフォンなどのカメラで録画すれば、協力者がいなくても改善点を見つけられます。
自分の苦手な部分や、ついやってしまう話し方のクセを、あとで何度も見返せるのは、録画のメリットといえるでしょう。
面接の様子を録画するときは、全身と表情が映るようにカメラを固定してください。
録画の準備ができたら、入室してから面接を受け、退室するところまでを撮影します。
面接官が目の前にいるつもりで、本番で想定される質問に回答しましょう。
うまく話そうとしすぎない
「面接では少しの失敗もしてはいけない」と考える人は多くいるでしょう。
しかし、面接官は応募者が緊張しているのを理解しているため、話していくなかで多少のミスが出たとしても、低評価にはなりにくいです。
たとえ話に詰まったり、嚙んだりしても、ミスをどのように修復するかのほうが重要です。
ミスをしたら「失礼しました」としっかり謝り、あらためて話を続けると「ミスを冷静に対処できる」と評価されるでしょう。
また「すみません、緊張しています」と正直に話すと、素直な人柄を認めてもらえる可能性があります。
「ミスをしてはいけない」と強く思い込むよりは、面接官の話をよく聞いて、自分の考えをきちんと伝えることが大切です。
面接での話し方のコツを押さえて企業に好印象を与えよう
面接官に好印象を与える話し方のコツは、以下のとおりです。
- 最初に結論から話す
- 簡潔に話す
- 大きな声でハッキリと話す
- 話すスピードはゆっくり
- 抑揚をつけた話し方をする
最初に結論から話すと、これからどのような内容を話すのかが面接官に伝わりやすくなります。
面接では時間が限られているので、話を1分程度にまとめることを心がけましょう。
質問に回答するときは大きな声でゆっくりと話し、重要な部分では抑揚をつけると面接官に内容が伝わりやすいです。