転職できるのは何歳まで？年代別の転職者数も紹介

「転職は何歳までできるの？」
「未経験の職種にチャレンジできるのは何歳まで？」
「自分の年齢でも転職できる？」

転職を検討するにあたり、上記のような疑問を持つ方は少なくないでしょう。
そこで本記事では、転職活動に適切な年齢や、年代別の転職者数を詳しく解説します。

また、転職と年齢の関係性については、下記の記事でもご紹介していますので、併せてご覧ください。

転職は何歳までならできる？

「年齢を理由に不採用にならないか」「自分の年齢で転職は可能なのか」など、年齢についての悩みは、転職に関わる悩みのなかでも多く見られるものです。
ここでは、転職可能な年齢や、年代別の転職者数を、以下で詳しくご紹介します。

転職に年齢制限はない

法律の面からいうと、転職に年齢制限はありません。
労働推進法第9条では、年齢に関係なく均等な機会を与えるよう記されています。
つまり、企業が求めているスキル・経験がある人なら何歳であっても応募は可能で、企業側が年齢制限を設けるのは原則として禁止されているのです。

第九条　事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。

出典：労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律

実際、人材不足で悩む企業では年齢よりもスキルに注目するケースが多く、30代以降でも求めるスキルが備わっていれば、積極的に採用しています。
以前は「35歳がリミット」と考える風潮がありましたが、少子高齢化で人材不足が深刻化した現代では、35歳以上の募集も珍しくありません。

スキルが同程度なら若い人が優先されることも

同程度のスキルを持つ人が複数応募してきた場合、年齢が若いほうを採用することはあります。
このケースで企業側が求めるのは、将来的な伸びしろと貢献度です。

決して年齢制限を設けているわけではありませんが、「育てた人材に長く働いて欲しい」と考える企業は、より若手の応募者を選ぶ傾向が見られます。

転職に年齢制限はないものの、企業側が求める人物像や将来的なプランから、最終判断で年齢が影響する可能性はあると知っておきましょう。

年代別の転職者数

近年は幅広い世代の雇用が推奨され、実際に年齢を問わず多くの人が転職しています。
具体的な転職者数を、年代別にご紹介しましょう。

年齢	男性転職者数（万人）	女性転職者数（万人）	男女計（万人）
15歳～24歳	21	29	50
25歳～34歳	36	39	75
35歳～44歳	22	34	56
45歳～54歳	20	34	54
55歳～64歳	25	20	45
65歳以上	14	7	21

参考：労働力調査（詳細集計）2022年（令和４年）平均結果の概要

上記の表を見ると、10代〜60代以上まで、幅広い年代の人が転職しています。
最も多いのは25歳〜34歳の年代ですが、ミドル世代・シニア世代の転職者数と大きな差は見られません。
このことから、何歳からであっても転職は可能と考えて良いでしょう。

ただし、ミドル世代・シニア世代になると、より多くのスキルや実績を求められる傾向にあります。
特に正社員での転職を希望するなら、できるだけ早い段階から転職活動をしたほうが良いでしょう。

未経験の業界・職種に転職したいなら何歳がベスト？

未経験の業界・職種へ転職したい場合は、20代での転職活動がおすすめです。
年齢で採用・不採用を判断する企業が少ないとはいえ、未経験者の採用は人材を育てる時間と手間がかかるため、企業側も若手を選ぶ傾向があります。

例えば、20代前半で転職をめざす人材は第二新卒と呼ばれ、他の世代と区別されています。
一度社会に出ている第二新卒は、新卒とは違い社会人としてのマナーをあらためて習得する必要がなく、なおかつ新卒と遜色がない長期間の活躍が期待できるため、企業からの需要も高い存在です。

一方、30代以降で未経験の業界・職種への転職を考えるのであれば、現在持っているスキルをどのように活かせるのかを考える必要があります。

転職は基本的に何歳でも挑戦できる

転職活動には年齢制限がなく、基本的に何歳からでもチャレンジできます。
特に近年は少子高齢化が進み、多くの企業が人材不足に陥っているため、ミドル・シニア世代の転職も珍しくありません。

ただし、同程度の経験やスキルを身につけていた場合、長期間活躍できる若手人材が採用される場合が多いでしょう。
また、未経験の業界・職種への転職は、教育期間の長さや将来性を考慮して、20代での転職活動が有利です。

何歳からでも転職活動はできますが、年齢で結果が左右される可能性もあるので、希望する業界・職種の特徴に合わせて、採用されやすいタイミングで転職活動しましょう。