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志望動機が思いつかない原因は?就活・転職で使える対策を紹介

志望動機には応募者の入社意欲や強みを伝える役割があり、新卒・既卒問わず就職活動で必要となるものです。
しかし、選考を決める重要な要素と考えると、書き方に迷ってしまう方も多いかもしれません。

本記事では、志望動機が思いつかない原因や対策、やりがちなNG例を解説しています。
魅力的な志望動機を作るためには、情報の収集・整理という工程が不可欠です。
志望動機の作成で行き詰まった方は、ぜひ参考にしてみてください。

志望動機が思いつかない原因

志望動機が思いつかない原因

志望動機が思いつかない原因として、次の4つが考えられます。

  • 自己分析が不十分
  • 企業研究が不十分
  • 志望度が高くない
  • 自分と企業がマッチしていない

それぞれ詳しく見てみましょう。

自己分析が不十分

志望動機が思いつかないとき、自己分析が不十分で、仕事に求めることやキャリアプランが明確にできていない可能性があります。
企業に自分を採用するメリットを説明できないと、説得力の高い志望動機は書けません。
自分が何を大切にして仕事をしたいか、どのような企業選びの軸を持っているのかを理解して初めて、魅力的な志望動機になります。

掘り下げた自己分析を行うには、5W1Hで考えを具体的に言語化していくのがおすすめです。

  • WHO(誰が):自分が
  • WHEN(いつ):〇年前
  • WHERE(どこで):職場や学校
  • WHAT(何を):経験やスキル
  • WHY(なぜ):〇〇を実現するため
  • HOW(どのように):実現のためのプロセスや取り組んだこと

自己分析を通じて経験やスキルの棚卸しができると、その企業を選ぶに至った理由や背景を具体的に伝えられるようになります。

企業研究が不十分

企業研究が不十分なまま書いた志望動機は個性がなく、採用担当者の印象に残りにくくなります。
入社意欲や志望度の低さが伝わった場合、マイナスの評価を受ける可能性も否定できません。

企業としては意欲的に長く働いてくれる人材がほしいため、志望動機から求職者の仕事への向き合い方や価値観が自社とマッチしているかを判断しようと考えます。
企業研究を十分に行うことで採用側の求める人材が見えてくれば、志望動機でアピールすべきポイントも明確になるでしょう。

志望度が高くない

就職活動では、第一志望以外の企業を受けることも多くあります。
なかでも志望度があまり高くない企業に関しては、志望動機の内容にも熱が入りにくいでしょう。

志望動機をいくつも作成するとなれば手間はかかりますが、中途半端な志望動機で選考に臨むのは得策とはいえません。
興味を持った企業であれば、少なからず志望動機を思いつくはずです。
何も思いつかないのは興味がない証拠とも取れるため、選考を受けるべきか考え直しても良いでしょう。

自分と企業がマッチしていない

自己分析も企業研究もしっかり取り組んでいるのに志望動機が思いつかない場合、自分と企業の方向性がマッチしていない可能性があります。

自分の理想とするキャリアプランや働き方と企業の方向性が一致していなければ、入社後の活躍を想像できず、具体的な志望動機も思いつきません。
本心では入社を望んでいないのに選考を進めてしまうと、ミスマッチによる早期離職につながる恐れもあります。

深く考えても志望動機が思いつかない場合、自分が働いている姿を想像できる他の企業を検討したほうがベターです。

志望動機が思いつかないときの対策

志望動機が思いつかないときの対策

魅力的な志望動機が作成できないのは、準備が足りていないせいかもしれません。
ここでは、志望動機が思いつかないときの具体的な対策を紹介します。

企業選びの軸を整理する

企業選びの軸とは、自分の価値観やキャリアプランをふまえたとき、就職先を選ぶにあたって譲れないポイントのことです。
自分にとって魅力的な企業かどうかを判断する、明確な判断基準ともいえるでしょう。

企業選びの軸を整理するには、まず自分のやりたいこととできることを明らかにする必要があります。
やりたいことがいくつもある場合は、優先順位をつけるのがおすすめです。

企業選びの軸が定まると、マッチ度の高い企業を探しやすくなるほか、一貫性のある志望動機を作成できるようになります。

企業情報や魅力を整理する

志望動機を作成する前に、企業研究として企業の魅力や強みを調べましょう。
企業への理解度が低いと、志望動機が表面的な内容ばかりになってしまうためです。

ただし「福利厚生が充実している」「給料が高い」など、汎用的な内容だけでは説得力のある志望動機になりません。
企業独自の強みを探し、他でもないこの職場だからこそ自分の理想が叶えられることを伝えると、採用担当者の心に響く文章に仕上がります。

企業研究をするときは、メモ帳などに気になったポイントをリストアップしていくと、情報を整理しやすいでしょう。
書き出したなかから特に魅力的に感じたもの、自分の経験や将来の展望と絡められるものを志望動機に盛り込んでみてください。

インターンシップ参加やOB・OG訪問を活用する

インターンシップやOB・OG訪問は、企業の雰囲気を直接確認できる貴重な機会です。
インターネットでの情報収集と比較すると時間はかかりますが、実際の業務内容や職場の空気感を見聞きできるため、具体的な志望動機を書きやすくなります。

スケジュールに余裕があれば、第一志望以外の企業に関してもインターンシップやOB・OG訪問で情報を集めましょう。
インターネットの情報だけでは知り得なかった、良い発見があるかもしれません。

会社説明会に参加する

会社説明会では、実際に働いている方の意見を聞くことができます。
質疑応答の時間や社員と話せる機会が設けられているため、気になることは積極的に質問してみましょう。

やりがいや苦労、仕事をするうえで大切にしていることなどを聞いておくと、志望動機を書く際のヒントになります。
また、実際に働いたときの姿を想像できるような質問をすると、入社後のビジョンをより具体化できるようになるでしょう。

内定者のエントリーシートをチェックする

さまざまな業界の内定者が実際に企業に提出したエントリーシートや選考レポートを、無料でチェックできるサイトがあります。
総合商社や外資系コンサル、金融業のほか、テレビ業界、情報通信などあらゆるカテゴリが網羅されており、就職活動・転職活動で迷ったときの一助になるでしょう。

興味のある企業ではどのような人材が求められているのかを知り、志望動機や面接に活かしてみてください。

エージェントを利用する

新卒や第二新卒で就職活動の経験が少なく、志望動機が思いつかないというときは、就職・転職エージェントを利用するのも手です。
これらのエージェントは経験豊かなキャリアアドバイザーであり、さまざまな業界についてよく理解しています。
志望動機でどのように自分をアピールすれば効果的か、的確にアドバイスしてくれるでしょう。

志望動機が思いつかないときにやりがちなNG例

志望動機が思いつかないときにやりがちなNG例

志望動機はただきれいごとを並べれば良いわけではなく、盛り込む情報をきちんと精査しないと、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。
志望動機が思いつかないときにやってしまいがちなNG例を紹介します。

他の企業にも当てはまる内容を書いてしまう

どの企業にも当てはまるような内容を志望理由として挙げると、「自社でなくても良いのでは」「入社意欲が低い」と受け取られる可能性があります。
業界を志望する理由にとどまっており、その企業を選んだ背景までは踏み込めていないパターンにも要注意です。

表面的な志望動機では、採用担当者に熱意は伝わりません。
同業他社を比較しながら、その企業ならではの強みに焦点を当てた内容で志望動機を考えるようにしましょう。

他人の志望動機を流用する

志望動機が思いつかないときの対処法として、内定者のエントリーシートを参考にする案を上記で紹介しましたが、他人の志望動機をそのまま流用するのは避けるべきです。
志望動機にはその人の経験や考え方、企業選びの軸が反映されています。
そのため面接で深掘りされた際に対応できず、持論でないことを見抜かれてしまうでしょう。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業側は応募者の本音を聞きたいと思っています。
他人の志望動機は、あくまで参考程度にとどめるのがベターです。

経験に基づかず根拠がない内容を書く

実体験に基づいた志望動機は、説得力が増し、採用担当者の印象にも残りやすくなります。
とはいえ話を盛ったり嘘をついたりして、根拠がないエピソードを書くのは厳禁です。
根拠のないエピソードはどうしても内容が薄くなり、説得力に欠けます

志望動機と絡めるエピソードは、必ずしも学業や前職と関係している必要はありません。
習い事や趣味、特技など、広い視野でとらえましょう。

待遇や福利厚生に言及している

企業選びの軸として待遇や福利厚生に焦点を当てるのは構いませんが、志望動機のなかで直接言及するのは避けるべきです。
採用担当者は、求職者に対して入社後の活躍を期待しています。
待遇や福利厚生だけが目的の人材は、仕事への熱意や意欲が低く、成長も見込めないととらえられるかもしれません。

どうしても待遇や福利厚生について言及したいのであれば、一言添える程度にします。
「待遇や福利厚生が良い=社員のことを大切にしている」のように、ポジティブな印象になるよう伝え方を工夫してみましょう。

志望動機が思いつかないときは自分と企業を深掘りしよう

採用担当者は、志望動機を通して自社とのマッチ度や入社後の活躍を見極めています。
魅力的な志望動機に仕上げるには、自分と企業の両方を深く理解する必要があるでしょう。

一通り情報を集めても志望動機に書きたいことが思いつかない場合、インターンシップや会社説明会、エージェントなどを利用してヒントを得るのも一案です。
自分の手足を使って集めた情報を盛り込み、オリジナリティのある志望動機を組み立ててみてください。

執筆者について

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