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有給休暇の有効期限はいつまで?具体例とともに解説

有給休暇の期限は法律によって2年間と決められています。
また、有給休暇は1年間に限り繰り越すことが可能です。

ただし、2019年の働き方改革により年5日の有給休暇取得が義務付けられ、その分は繰り越せなくなりました。
つまり、付与された有給休暇を単純にすべて繰り越しできるとは限らず、すべての日数の有効期限が2年とはいえなくなったのです。

本記事では有給休暇の有効期限についての詳細と具体例を解説します。

有給休暇の有効期限は2年

有給休暇の有効期限は2年

有給休暇は就労してから6ヵ月経ち、8割以上出勤すると付与されます。
有給休暇は正社員だけの権利ではなく、週の所定労働時間が30時間以上または労働日数が5日以上の場合、パート・アルバイトも対象になります。

有給休暇の有効期限、いわゆる時効は 法律で2年と決まっており、消化しないと期限切れとして消滅してしまうため注意しましょう。
付与された有給休暇をすべて消化できなかった場合は、翌年度に繰り越しができます。

ただし、2019年より年に5日の有給休暇が義務化されたため、その分は繰り越しできなくなりました。
また、繰り越した有給休暇を翌年度も使わなかった場合は時効となり消滅します。

有給休暇の繰越や法律について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

有給休暇付与から期限をむかえるまでの具体例

有給休暇の有効期限は2年ですが、いったいどのように日数を数えれば良いのか迷う人もいるでしょう。
ここからは、有給休暇付与から期限をむかえるまでの具体例を2つ紹介します。

具体例1

前年度の繰り越しがなく、2022年4月に有給休暇が14日付与された場合を考えてみましょう。
2023年の3月末までに年間の取得義務である5日しか消化できなかった場合、9日が繰り越されます。

2023年4月、有給休暇が新たに16日付与されたら、2022年度分の9日と合わせた25日となります。
有給休暇は年に5日の取得が義務付けられているため、2022年度残日数の9日から5日を優先して使うこととし、残りは4日になります。
2024年3月末までに残日数を使い切れなかった場合はこの4日分が消滅し、2023年度分の16日は2024年度に繰り越しが可能です。

具体例2

次の例は、有給休暇を前年度から8日分繰り越し、2022年4月に20日付与された場合です。
繰り越した8日分は2022年度の間に使い切らなければ、2023年3月末で消滅してしまいます。
有給休暇年5日の取得に繰り越し分の8日を充てれば、新たに付与された20日分は使わずに翌年に繰り越しできます。

年5日の有給休暇は前年度からの繰り越し分でも当年度分でも構わないためです。
もちろん、有給休暇の取得は8日ではなく、5日でも構いません。
ただし、その場合は3日分は消滅してしまうので注意しましょう。

有給休暇は2年間有効!期限切れには注意しよう

有給休暇の期限は原則2年と決まっています。
有給休暇は1年の繰り越しが可能ですが、年に5日間取得しなければならないと決まっているため、単純に付与されたすべての日数を繰り越すことはできません。
また、繰り越した日数は翌年度には2年経つため、使い切らなければ消滅してしまいます。

この記事では有給休暇付与から期限をむかえるまでの具体例を2つ紹介しました。
自身の状況と照らし合わせ、期限切れにならないように注意してください。

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