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介護職における履歴書の書き方は?基本的なポイントや例文を解説

介護職の求人に応募する際の、履歴書の書き方を解説します。
免許・資格欄、志望動機欄、自己PR欄など、各項目ごとに見ていきましょう。

基本的なポイントに加えて、経験者、未経験者別の例文も紹介しているので、介護職への応募を検討している方は参考にしてください。

介護職の履歴書を書く基本

介護職の履歴書を書く基本

まずは、履歴書を書くにあたっての基本をおさえておきましょう。

手書きでもパソコンでもOK

介護職の履歴書は手書きが主流ですが、特別な指定がなければパソコンで作成しても問題ありません。
パソコンで作成することが不安ならば、提出前に規定があるか確認しておくと安心です。

手書きの場合、履歴書に人柄があらわれ、丁寧さや人となりが採用担当者に伝わることもあります。
ただし、手書きの文字に自信がない人は、パソコンでの作成がおすすめです。

手書きの履歴書は黒ボールペンを使い、誤字脱字がないよう丁寧に仕上げましょう。

プロフィール項目はすべて埋める

プロフィール項目は必須事項です。
空欄がないようにすべて埋めましょう。

  • 日付
    応募先に提出する日付を記入します。
    郵送なら投函日、メールならば送信日、持参する場合は持参日を記しましょう。
  • 氏名・印鑑
    苗字と名前の間に1文字程度スペースを空けます。
  • 生年月日・年齢
    西暦・和暦の書き方は日付や学歴・職歴も含めて、履歴書全体で統一することが基本です。
  • 現住所・連絡先
  • 電話番号・メールアドレス
  • 証明写真
    3ヵ月以内に撮影したもので、原則としてスーツを着用しましょう。

項目別・介護職における履歴書の書き方

項目別・介護職における履歴書の書き方

介護職における履歴書の書き方を項目別にチェックしていきましょう。
学歴・職歴、免許・資格、志望動機、自己PRについて解説します。

学歴・職歴

最初に学歴、次に職歴の順で項目ごとに記し、最終行の右端に「以上」と書きます。

学歴は高校入学以降から書くことが基本です。
略称は使わずに「○立△△高等学校」のように、正式名称で記入しましょう。
大学や専門学校では、学校名だけでなく学部名や専攻名も記入します。

職歴欄では、配属された部署や担当していた仕事内容も併せて説明します。
面接官から見て、入社後の活躍をイメージしやすい内容にまとめることがポイントです。

例文
社会福祉法人○○入社
介護老人保健施設○○に配属 介護業務全般を担当

施設名や会社名は正式名称で表記しましょう。
以下に省略しがちな施設名を紹介します。

【正式名称一覧】

  • 特養:特別養護老人ホーム
  • 養老:養護老人ホーム
  • 老健:介護老人保健施設
  • 有老:有料老人ホーム
  • デイ:デイサービス

なお、職歴は基本的にすべて記入しますが、数が多すぎて書ききれない場合は、正社員やスキル・経験がアピールできる職歴を優先的に書きましょう。

なお、新卒などで職歴が一切ないケースでは、基本的には「なし」と記入します。

免許・資格

免許や資格は取得した順に記入します。
基本的にはすべて記入しますが、数が多く書ききれない場合は、業務との関連性で優先順位をつけたうえで書きましょう。
介護職に応募している場合は、介護や福祉関係の資格を優先して記入すると、採用担当者へのアピールにつながります。

反対に、記入できる資格がまったくない場合や、業務との関連資格を取得予定で勉強中といった場合は、取得予定の資格を記入して問題ありません。
取得年月を空欄にし、資格名のあとに「(取得見込み)」や「(勉強中)」と付け加え、まだ取得していないことを明確にします。

例文
介護福祉士(取得見込み)

また、学歴や職歴と同様、免許・資格も正式名称で記入します。
以下は間違いやすい資格の名称です。
法改正によって名称が変更になっている場合があるため、記入前に確認しましょう。

例文
● ホームヘルパー2級→正式名:訪問介護員2級養成研修課程
● ホームヘルパー1級→正式名:訪問介護員1級養成研修課程
● ケアマネジャー→正式名:介護支援専門員

志望動機

志望動機は、なぜ他の施設ではなく、その施設に応募したのかが伝わるように書きましょう。
また、経験者か未経験者かによってアピールすべきポイントが異なります。
複数のパターンごとに志望動機を確認していきましょう。

経験者

経験者の場合は、即戦力として活躍できることをアピールしましょう。
どのような業務についていたのか、それをどのように活かすことができるかを明確に示すことが大切です。

例文
特別養護老人ホームの介護職員として、新卒から5年間勤務しています。
食事・入浴・排泄の介助をはじめとした、入居者様の生活全般に関する介護業務を行ってきました。
現場で経験を積むうちに、入居者様がより自分らしい生活をできる手助けをしたいと考えるようになりました。

貴施設は、レクリエーションなどの集団活動に力を入れており、入居者様がより充実した生活を送るための手助けができると考え、志望いたします。
日常生活全般の介助業務を24時間体制で行っていた経験を活かし、貴施設に貢献したいと考えます。

未経験者|新卒

新卒で未経験者の場合は、その施設を志望する理由とともに、介護業界をめざしたきっかけや、自身の介護観を明確に示すことが大切です。
例えば、ご家族の介護を経験している人であれば、そういったエピソードを交えて書くことで、自分の考えをより伝えやすくなります。

例文
中学生のとき祖父に介護が必要となり、両親を中心に助け合いながら介護を行ってきました。
そのなかで、介護職員の方に助けていただき、介護職の重要性を実感しました。
そうしたきっかけから介護職に興味を持ち、現在は大学で介護福祉士の資格取得に向けて学んでいます。

貴施設は教育制度が充実しており、現場経験を積みながら新しい知識を積極的に取り入れられる環境であると考え、志望いたしました。
介護職員として利用者様はもちろん、ご家族の手助けもしていきたいと考えます。

未経験者|転職

業種から転職する場合は、前職で培った経験から活かせるスキルと、介護業界をめざす理由を伝えましょう。
前職での経験やご家族の介護経験など、実体験をもとにした具体的なエピソードを盛り込むことがポイントです。

例文
大学卒業後、百貨店の販売員として6年間勤務しています。
年配のお客様が多い店舗で勤務しており、お客様とお話をさせていただくなかで、高齢者の生活をサポートすることの重要性を認識し、介護職に興味を持ちました。

貴施設は資格取得支援制度が充実しており、現場で働きながらスキルアップができると考え、志望いたしました。
販売員として培ったコミュニケーション能力を活かし、利用者様が安心して生活できる介護を提供したいと考えます。

パート・アルバイト

パート・アルバイト勤務の場合も、経験者か未経験者かによって、記載すべき内容が異なります。
正社員の求人と同じく、経験者であれば活かせるスキルを、未経験者であれば介護業界を選んだ理由を示しましょう。

例文
3年前までの5年間、特別養護老人ホームで利用者の生活に関する介護業務を全般的に行ってきました。
出産を機に退職しましたが、子どもが幼稚園に通い始めたため、短時間勤務のパート・アルバイトで働きたいと考えています。

前職では、24時間体制で利用者様をサポートしてきたことから、貴施設の利用者様へ寄り添うサービスを提供するという理念に共感しました。
そのうえで、前職の経験を活かして利用者様に最適な介護を提供したいと考え、志望いたします。

自己PR

志望動機と同じく自己PRも、経験者か未経験者かで書くべき内容が異なります。
それぞれの内容をチェックしていきましょう。

経験者

経験者の場合は、過去に介護職として経験した具体的なエピソードを交えながら、活かせるスキルをアピールしましょう。

例文
有料老人ホームで3年間、ケアマネジャーとして勤務してきました。
入居者様やご家族との信頼関係、そしてスタッフとの連携を大切にして業務に取り組みました。

入居者様に最適なサービスを提供するためには、施設全体での連携が不可欠です。
介護スタッフとの連携が図れるよう、意見調整ができる場を確保するなどの取り組みを重ねてきました。

ケアマネジャーとして施設全体で連携したサービス提供を行ってきた経験は、貴施設でも活かせるスキルであると考えます。

未経験者

前職や日常生活での経験から、介護の現場で活かせる強みを示しましょう。
例えば、在宅介護の経験がある、販売員をしていてコミュニケーション能力が高いなど、具体的な内容とともにアピールすると良いでしょう。

例文
幅広い世代の健康をサポートしたい気持ちから、大学卒業から5年間、医薬品の営業職として勤務しています。

病院や介護施設を訪問するなかで、高齢者介護が社会において重要な現場であると実感し、介護職をめざそうと考えました。

営業職として培ったコミュニケーション能力が強みです。
さまざまな方と接するため、相手に合わせた対応を心がけ、お客様から「信頼できる」といった声をかけていただきました。

介護職は未経験ですが、営業職で磨いてきたコミュニケーション能力を活かして、個々の利用者様に適した対応をしていきたいと考えます。

本人希望欄

本人希望欄では、記入すべき内容がある程度決まっています。

● 特に希望がない場合
【例文】貴施設(貴事業所)の規定に従います

● 職種や勤務地が複数募集されている場合
【例文】介護職を希望いたします

● 譲れない勤務条件がある場合
【例文】子どもの保育園への送迎があるため、平日は17時までの勤務を希望いたします
【例文】家族の介護があるため、自宅から通える東京都・神奈川県の施設での勤務を希望いたします
【例文】業務に支障はありませんが、通院のため月に一度午前休暇をいただければ幸いです

● 連絡がとれる時間に制限がある場合
【例文】在職中のため、平日は15時まで電話に出られません

譲れない条件がある場合は、理由と希望を簡潔に伝えましょう。
一方的に要求を伝えるのではなく、確認するかたちをとると、丁寧な印象を与えることができます。
また、在職中の場合は連絡がとれる時間やとれない時間とともに、決定している場合は退職日も記入しておきましょう。

介護職ならではの履歴書の書き方を心得て就職の第一歩を

採用担当者は、まずは履歴書を見て、介護の現場で活躍できる人材かを確認しています。
基本的な書き方と、介護職ならではのポイントをそれぞれおさえながら、自分の強みをアピールできる履歴書を作りましょう。

介護職としてのスキルや経験があるならば、職歴や免許欄に記入するとともに、志望動機も経験を活かした内容に仕上げるのがおすすめです。
反対に未経験の方は、なぜ介護業界で働きたいか、自分の強みをどのように介護現場で活かせるかを記すことが必要です。

履歴書を通して自分を十分にアピールできれば、内定に大きく近付きます。

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