本記事では
- 会社の都合で退職しないといけなくなった場合の履歴書の書き方を知りたい
- 自己都合で退職をする場合の書き方を知りたい
- 退職時に注意するポイントを押さえておきたい
と思っている方に向けて、職歴や退職理由などの履歴書の書き方を紹介します。
会社都合と自己都合、各ケースの履歴書の書き方や、履歴書を書く際に気を付けるポイントなどを解説します。
転職活動における履歴書の作成方法に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
【履歴書の書き方】会社都合による退職・解雇の場合
会社都合による退職や、会社に解雇されてしまった場合、履歴書には「会社都合による退職」と記載すればOKです。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
2018年 | 4月 | 株式会社○○入社 |
2022年 | 3月 | 会社都合により退職 |
以上 |
会社都合による退職の内容として以下などが挙げられます。
- 倒産や大量リストラ
- 賃金・勤務時間・勤務地・職種などが労働契約締結時と著しく異なる
- 賃金の大幅な減額、または支払いの遅延や未払い
- 職場の上司からのパワハラ、同僚からの嫌がらせ
- 期間の定めがある契約の未更新
基本的に会社都合で退職をするときは、会社が原因で退職をするため転職活動でもデメリットになることは少ない傾向にあります。
そのため、「会社都合による退職」と記載するだけで問題ありません。
ただし 、場合によっては受け取り方がネガティブになる可能性もあります。
例えば、上司との意見の食い違いにより反発をして会社から解雇された場合です。
基本的に履歴書にはネガティブになるような詳細は記載せず「会社都合による退職」のみ記載をし、面接時に聞かれた際に理由などを話すことをおすすめします。
また、会社都合とは別ですが、病気療養が退職理由の場合は、完治した旨記載をしておけば問題ありません。
【履歴書の書き方】自己都合による退職の場合
続いて、会社都合ではなく、キャリアアップやライフスタイルの変化など、自己都合によって退職を進める場合を紹介します。
自己都合による退職は転職活動において、会社都合よりも理由が大事です。
「一身上の都合により退職」と記載する
自己都合で退職する場合には、「一身上の都合により退職」と簡潔に記載すれば大丈夫です。
細かな理由に関しては面接時に話すことで、企業側も理解ができるため履歴書上はできるだけ簡潔に記載しましょう。
実際の書き方は以下のとおりです。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
2018年 | 4月 | 株式会社○○入社 |
2022年 | 3月 | 一身上の都合により退職 |
以上 |
転職回数が多いなら理由を書いた方が良いことも
履歴書は、すべての職歴を記載するのがルールです。
短期間の職歴を履歴書に記載せず、内定をもらったあとにバレてしまったときには、最悪の場合職歴詐称として内定を取り消される可能性もあります。
1ヵ月、2ヵ月など短い期間の在籍でも、履歴書にはすべて記載しましょう。
転職回数が多い場合には、長続きしないと思われてしまう恐れがあるため、「一身上の都合」ではなく、具体的な退職理由を記載することをおすすめします。
履歴書の書き方は以下をご参考ください。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
2013年 | 4月 | 株式会社○○入社 |
2015年 | 2月 | 親の介護により退職 |
2015年 | 7月 | ○○株式会社入社 |
2019年 | 3月 | 結婚に伴い退職 |
2020年 | 4月 | ○○株式会社入社 |
2023年 | 3月 | キャリアアップのため退職予定 |
以上 |
虚偽を書くのはもちろんNGですが、ネガティブな内容は記載しないよう注意しましょう。
「退職」に関する履歴書の書き方の注意ポイント
退職に関する履歴書の書き方で、注意するポイントを2つ紹介します。
「退職」と「退社」の違いやブランクがある際の履歴書の書き方を詳しく解説しています。
2つの注意する点を押さえて正しい履歴書を書きましょう。
【職歴欄の書き方】「退職」と「退社」はどちらが正しい?
履歴書には「退職」を使用しましょう。
退職と退社は似ている言葉ですが、意味合いが少し変わっている言葉です。
退職は「会社を辞める」ことを意味しますが、退社は「1日の業務を終えて会社を出て帰宅する」の意味も含まれます。
そのため、履歴書には「退職」という言葉を記載することが望ましいとされています。
ただし銀行や信用金庫などは「入行・退行」「入庫・退庫」と記載します。
以下は銀行や信用金庫に勤めている場合の書き方です。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
2017年 | 4月 | ○○信用金庫入庫 |
2021年 | 3月 | 一身上の都合により退庫 |
以上 |
なお、病院や介護施設の場合は「入職・退職」と書きます。
【職歴欄の書き方】離職中の期間が長い場合
離職中の期間が長い場合、企業側としてマイナスに見られる可能性があります。
そのため、ブランクがある理由やブランク中に何をしていたか、内容を簡潔に記載することをおすすめします。
特に半年〜1年ほどのブランクがある場合は内容を記載して、その間に何をしていたのか説明できるようにしておきましょう。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
2017年 | 4月 | 株式会社○○入社 |
2021年 | 9月 | 資格取得のため退職 |
以上 |
年 | 月 | 学歴・職歴 |
2018年 | 9月 | 株式会社○○入社 |
2021年 | 3月 | 出産育児のため退職 |
以上 |
在職中の履歴書の書き方は以下で紹介しているので、ご参照ください。
退職に関する履歴書の書き方を理解して転職活動に臨もう
本記事では、履歴書の職歴欄における退職の書き方を紹介しました。
退職の書き方には、細かなルールやマナーが存在します。
自身の退職が会社都合か自己都合かにより記載方法を変える、転職を何度も繰り返している場合は詳細な退職理由も添えるなど、ちょっとした気遣いが面接官への印象を左右することもあるものです。
各ポイントを押さえ、企業が選びやすい履歴書を書いて、書類選考と面接に臨みましょう。