公務員をめざすのは、大卒や高卒などの新卒だけとは限りません。
一度は民間企業に就職しても、「公務員になりたい」と転職を考える第二新卒の方もいるのではないでしょうか。
公務員試験に合格すれば、第二新卒でも公務員に転職することが可能です。
本記事では、第二新卒が公務員に転職する方法や、働きながらできる公務員試験の対策を紹介します。
目次
第二新卒でも公務員に転職できる?
公務員試験に合格すれば、第二新卒でも公務員に転職できます。
ただし地方公務員も国家公務員も、筆記試験と面接からなる公務員試験に合格しなければなりません。
また、公務員は性格に向き不向きがあります。
公務員への転職を考える際には、まずは自分に向いているのか考えましょう。
第二新卒でも公務員をめざすのは十分可能
公務員試験の受験可能年齢は、採用年度の4月1日時点で21〜30歳とされている職種が多いため、第二新卒でも十分受験可能です。
「第二新卒では公務員試験には不利なのではないか」と思われることもありますが、前職の退職理由と志望理由で面接官を納得させられれば問題ありません。
また、まずは筆記試験に合格しなければならないため、働きながら試験突破のための対策を行うことが絶対条件になります。
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第二新卒で公務員がおすすめな人は?
公務員の仕事は、民間企業と違う点があるため、向き不向きがあります。
「国民や所属する自治体で暮らす人の生活を良くするもの」という考えが仕事の根底にあるため、次のような性格の人は向いているでしょう。
- 奉仕精神がある
- 単調な仕事でも前向きに取り組める
- 大きく伸びなくても安定した給与が欲しい
まずは自分の性格を踏まえて、公務員の働き方が向いているかどうか考えてみてください。
それでも自分は公務員への転職を希望したい、と思ったら試験対策を始めましょう。
第二新卒の公務員試験の対策はどうすれば良い?
公務員試験の合格が絶対条件となるため、試験対策は必須です。
第二新卒は新卒に比べて対策に充てられる時間が少ないので、より効率的な対策が求められます。
ここでは第二新卒向けの対策を筆記・面接それぞれご紹介します。
筆記の勉強法
筆記試験は、一般的に最低半年間の準備が必要とされています。
働きながら準備する場合は、勉強時間がまとまって取りづらいため、1年程度確保するのが理想的でしょう。
現職の仕事を疎かにはできないため、とにかくスケジュール・時間管理が大切になります。
頻出範囲などの情報収集をして、「一日◯章進める」などノルマを決めて効率良く行いましょう。
- 通勤時、昼休みの隙間時間をうまく活用して30分でも良いので勉強時間を捻出する
- 模試などを利用して苦手を把握し、対策に多めの時間をかける
- 費用がかかっても良いなら、予備校の授業を利用してスケジュール管理を任せる
たまに「勉強時間が取れないから」といったん退職して試験対策を行う方がいらっしゃいますが、もし合格できなかった場合は職を失ってしまいますので、おすすめできません。
面接対策
筆記試験と並行して、面接対策も進めましょう。
第二新卒の場合は「なぜ公務員なのか」に加えて、以下の説明もできるようにしておかなければなりません。
- なぜ現職を早期退職しようと思ったのか
- その職種の志望理由は何か
また、次の2項目を軸に、民間企業で働いたからこそ公務員として貢献できることをアピールしましょう。
- 「民間企業での経験を活かして国民(または住民)の役に立ちたい」など前向きな退職理由
- 前職で得られた今後に活かせる経験
第二新卒でも公務員になれる
第二新卒でも、公務員への転職は十分可能です。
まず、民間企業とは仕事の性質が違うことを理解して、自分の性格に合っているか検討しましょう。
公務員に向いていると判断したら、公務員への転職に向けて動き出します。
そのためには、筆記試験の対策時間をしっかり確保することがポイントになります。
通勤時間や休憩時間も利用し、半年~1年計画で勉強の予定を組み、資格予備校の模試なども上手に活用しましょう。
面接では、前向きな退職理由と、面接官を納得させられる志望動機を述べられるように対策を練ります。
「民間企業で得た経験を、人々のためにどう役立てられるか」という視点を忘れずに 臨んでください。