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第二新卒の自己PRの書き方は?実績がない転職者向けの例文を紹介

多くの第二新卒者が、自己PRの書き方に悩んでいます。
実績が浅く、何を売りにして良いかがわからない方もいるのではないでしょうか?

今回の記事では、自己PRで伝えるべき要素の探し方、まとめ方、書き方をご紹介します。
業界別の例文や、シーンごとの話し方も詳しく解説しています。
ぜひ参考にして、第二新卒の転職活動でも魅力が伝わる自己PRを作りましょう。

第二新卒が自己PRを書く手順|履歴書・職務経歴書・エントリーシート用

第二新卒が自己PRを書く手順|履歴書・職務経歴書・エントリーシート用

第二新卒の方、履歴書・職務経歴書・エントリーシートの自己PRを書くとき、何を書いたら良いか困っていませんか?
第二新卒とは、就労経験がある20代の転職希望者で、職歴が3年以内で実績が比較的浅い人のことをいいます
そのような方が履歴書や職務経歴書、エントリーシートを書く際の、魅力が伝わる自己PRのまとめ方を解説します。

①過去の業務をすべて書き出す

第二新卒は実績が少ないことが多く、自己PRを作るのに苦労するかもしれません。
しかし、特別な実績がなくても、小さな業務や経験のなかにアピールできるポイントがあります。

そこで、過去の業務をすべて書き出すところから始める方法があります
入職してから現在までのビジネス活動を、社内のイベントや新人研修でのエピソードも含めて書き出してみましょう。
時系列にすると、漏れなく書き出すことができます。

就職後の業務から自己PRを作成するのが本来は望ましいですが、よりふさわしいエピソードや説得力のある経験がある場合は、学生時代やアルバイトの経験から作成するのも良いでしょう

②評価された業務・工夫した業務を探す

①で書き出した業務のなかから、周囲や上司から評価された業務や、自分なりのこだわりを持って臨んだ業務、工夫した業務を探します

必ずしも人より得意だったり優れた成果を挙げた業務だけが、自己PRにつながるのではありません。
解決すべき課題や苦手だった業務などから、解決策を自分で考えて行動したことも成長意欲の高さとして評価を得られるでしょう。
思考プロセスや具体的な行動を掘り下げてピックアップしましょう。

実際に業績に貢献したのであれば、具体的な数字を入れるとさらに説得力が増します

③見つけた自己PRを応募先に合わせてアレンジ

自己PRは自己分析だけでなく、応募先の企業がどのような人材を求めているのかを考えることが重要です
応募先のニーズに合わせて、どのように自分の実績を活かすことができるかまでを分析して書くと、具体的なアピールができるでしょう。

企業の求める人物像と応募する職種の情報から、必要とされる人材をより深く掘り下げて考えてみましょう
それに対応する自己PRを作成すれば、的を射たアピールができ、採用担当者に注目してもらえます。

第二新卒の自己PRは企業からの期待を意識する

第二新卒の自己PRは企業からの期待を意識する

一般的に、第二新卒者に求められる要素とは何でしょう。
転職活動では企業のニーズを理解し、それに沿う自己PRを作成することが重要です。
第二新卒者に求められることが多いポイントを説明します。

仕事に対する熱意・学ぶ姿勢

実績が多ければ良いですが、第二新卒の場合は実績がないこともあるでしょう。
企業側もそれを承知で、実績以外の要素もしばしば確認されます。
特に重視されるのは、これから経験を積んでいきたいという熱意や成長に対する意欲です

前職や現職での仕事の向き合い方に裏付けされる、仕事におけるポテンシャルの高さを求めているのです。
これをアピールするためには、「小さな実績でも工夫して取り組んだ」などの能動的な行動や、自主性を示すことが重要になります。
「自主的に動けること」「仕事に真摯に向き合えること」「スキルを身につけたいという熱意」を伝え、ポテンシャルや学ぶ姿勢を示しましょう

基本的なビジネスマナー

第二新卒の場合、新人研修などは前職ですでに受けていることを期待されています
新卒者よりも教育コストが低いことは、第二新卒者を採用する企業側のメリットといえるからです。

名刺交換や電話応対などは、一般的なビジネスマナーです。
就労経験があるため、これらのビジネスマナーや仕事に対する姿勢は、新人より理解していることを求められるでしょう

柔軟性

第二新卒は前職の企業文化に染まりきらずに転職を志している人が多いので、新しい組織にもなじみやすいと考えられています
自己PRに「素直にアドバイスを受け入れる」「業務のなかで臨機応変に対応した」などのエピソードを入れるのも良いです。
柔軟性をアピールするために効果的でしょう。

第二新卒の転職で自己PRをまとめるコツ

第二新卒の転職で自己PRをまとめるコツ

自分の業績のなかから自己PRのポイントを見つけたら、文章にまとめていきます。
簡潔に伝わるように、読みやすくわかりやすい文章にまとめることも重要です。
この章を読んで、わかりやすく伝える方法の参考にしてください。

結論→理由→成果→今後の展望の順で構成する

自己PRは、結論⇒理由⇒成果⇒今後の展望の順番に構成するのがおすすめです
冒頭で「私の強みは〇〇です(結論)」と言い切ると、あとに続く内容が読み手にとって理解しやすくなります。
続いて、結論を裏付けるための理由として過去の実績やエピソードを述べましょう。
成果として挙げられるものがあれば、具体的な実績を交えます。

最後に、今後の展望や入社後に経験をどのように活かすかを述べます。
ここでは、応募先の業務内容を意識することを心がけましょう

成果は具体的に示す

成果は抽象的に述べると理解しにくいので、具体的に数字を示して述べます
「成績が良かった」よりも「成績は1番だった」や「20%売り上げが伸びた」と言うほうがイメージしやすいです。

数字で示せる実績がない場合は、「お客様に助かると言われた」「上司にミスが少なくなったといわれた」など、具体的なエピソードでも良いでしょう。

第二新卒の自己PR【業種別例文】

第二新卒の自己PR【業種別例文】

この章では、業種別に具体的な自己PRの例文をご紹介します。

営業

営業職は、信頼を得られる人間性、フットワークの軽さ、ヒアリング能力などが高く評価されます
営業に向いている人間性をアピールできると良いでしょう。

私は、お客様の潜在的なニーズを抽出することが得意です。

前職では、お客様のニーズに合ったサービスを提案する際、「痒い所に手が届く」と好評でした。
業界やお客様の状況を詳細に把握するよう調べたり、訪問した際にお客様の環境をよく観察したりと、努力した成果だと考えています。

その結果、受注、アフターフォローまで担当し、営業成績で月間MVPを獲得しました。
獲得したノウハウを駆使して、今後貴社での営業活動に貢献したいと考えております。

事務

事務では、オフィスワークの経験やパソコンスキル、作業の正確さなどが要求されます
ほかに、人と接する仕事の経験やコミュニケーション能力も重要です。

私の強みは、速く正確に事務作業ができることです。

前職では社内外向け文書作成、PowerPointによる会議資料作成などの作業を任されることが多くありました。
最初は決してパソコン作業が得意ではありませんでしたが、タイピングの練習やショートカットキーを有効に使えるように工夫したり練習したりして上達できました。
今では文書作成は部でも1番の速さとなっています。

パソコンスキルだけでなく、苦手を克服する姿勢、試行錯誤して問題解決に臨む姿勢は、貴社でも活かせると考えております。

SE

システムエンジニア職は専門職です。
前職での経験が重要なので、詳しい情報を入れましょう
プログラミングなどのITスキルと、チームで仕事を行う際のコミュニケーション能力が必要です。

私の強みはエンジニアとしてのスキルと、コミュニケーション能力です。

学生時代から情報工学を専攻し、ITベンチャーで2年間インターンの経験があります。
前職では、チームでアプリ開発に取り組んできました。

経験を通して学んだのは、質の良いサービスを作るには人の希望を汲み、自分のアイデアも出しながらチームで作っていくことが大切だということです。
チームとしての機動力も増加し、効率良く製品を作り出すことができました。

今後もスキルとコミュニケーションを通して、貴社でのIT部門に貢献したいと考えております。

異業種への転職

異業種への転職の場合、前職での経験や新人研修の内容を述べるのが良いでしょう
普遍的に必要な能力を身につけていることをアピールできれば、異業種でも有効なアピールができます。

私の強みは問題解決能力です。

前職では商品開発に従事していましたが、商品を使用したとき、不便な点などの問題を次々に抽出し、解決案を提案してきました。
既存の商品のアップデートを担当した際には、アップデート後に売り上げを15%伸ばすことができました。

今後、貴社で製造の仕事に従事した際には、問題解決能力でチーム成績の向上に貢献できると考えています。

第二新卒の自己PRのNG例

自己PRの構成の組み立て方を解説してきました。
この章では、自己PR作成にあたって、避けるべき内容を解説します。
ぜひ参考にして、効果的にアピールしていきましょう。

前職の批判

自己PRをするにあたって、退職理由を述べるタイミングがあるかもしれません。
その際、前職の批判をするのは他責の要素が強く、印象が悪くなるので避けましょう

批判したくなるような問題については、解決策を提示し、ポジティブに変換して述べる方法もあります。

例)「前職では〇〇という問題が生じていたため、△△の分野をカバーしている貴社で力を伸ばしたい」など

自己PRと応募先ニーズの乖離

自己PRと応募先企業のニーズに接点がなくかけ離れている場合には、的外れな内容になってしまうことがあります
明確な志望動機がなく転職サイトで条件のみで探した場合や、前職への不満が転職理由の場合に起こりやすい現象です。

自己分析が不十分だと、自分が求めるものや伸ばしたいキャリアが漠然としてしまい、応募先のニーズとの乖離が生じやすいです。
同様に企業分析が不十分な場合にも、志望理由に説得力がなくなったり、主張が応募先が求めるものとずれたりしてしまいます。

上記のように自己PRと応募先ニーズがかみ合わない場合、採用担当者が早期離職を警戒してしまうことがあるので注意が必要です

第二新卒の面接での自己PRポイント

自己PRは履歴書やエントリーシートで自己PR欄に記載する場合もあれば、面接で聞かれて口頭で答える場合もあります。
実際の就職活動・転職活動の面接で、どのようなタイミングで自己PRを行う機会があるのか、イメージをつけておきましょう。
直接「自己PRをお願いします」と言われなくても、機会を見つけてアピールする必要があります
面接で自己PRをする際に評価されるポイントを解説します。

面接で自己PRを求められたとき

面接で自己PRを聞かれるのは定番の流れです。
面接の序盤で質問されることが多いので、面接の雰囲気を決定づけることがあります
第一印象を良くするため、話し方も重要です。

面接官の目を見てはきはき答える

面接の冒頭で自己PRを求められた場合、自信を持って答えられると、面接の雰囲気が良くなることが多いです。
はっきりと聞こえやすい声量で話すと、面接官の印象が良くなります
最低限のコミュニケーションが取れると判断され、面接官の面接に対する意欲を維持できるでしょう。

回答はシンプルに

回答をわかりやすく伝えるために、シンプルに答えるよう意識しましょう
支離滅裂にならず論理的に答えるために、回りくどい表現を避けることが効果的です。
普段から相手に伝わりやすい話し方を意識するのも重要です。

退職理由・志望理由を述べるとき

第二新卒の場合、就職から数年で転職に至った経歴から、面接で退職理由を聞かれることが多いと予想されます
回答がネガティブになりがちな質問ですが、自己PRのチャンスです。

退職理由と志望理由を論理的に結び付け、やる気の源として述べると大きなアピールになります
退職理由を深く分析して、自分の求めるキャリアや仕事内容に関連付けて話せるようにまとめておくと良いでしょう。
また、新卒のときの自分と、第二新卒で転職活動中の自分の違いや成長を分析するのも効果的です。

第二新卒ならではの自己PRを考えよう

第二新卒ならではのアピールポイントや、職種別の自己PR例文、面接でよくある質問とそれに対する回答法について解説しました。
第二新卒だからこそ求められる要素が理解できたと思います。
ぜひ参考にして自己分析や企業分析を深め、第二新卒ならではの自己PRを作ってみてください。

執筆者について

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