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大学生が就活に使える自己PRの書き方・例文も紹介

「エントリーシートの自己PR欄に何を書けばよいか分からない」と悩んでいる大学生は多いでしょう。
「自己PRに書けるような輝かしい実績や長所がない」と考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、大学生が就職活動に使える自己PRの書き方を解説します。
また、書き方のみならず、自己PRを書く前にやるべきことや例文も紹介しています。
本記事を読めば、企業から評価されやすい自己PRを書けるようになるので、ぜひ最後までお読みください。

大学生が自己PR文を書く際のポイント

大学生が就職活動で自己PRを書く際には、自分の強みをアピールしましょう。
具体的には、あなたの強みを企業でどう活かせるのかを伝えます。

企業はあなたが「入社後に活躍してくれるかどうか」を気にしています。
学生である時点で、これまでに大した経験や実績がないのはある意味当然です。
「自分はどういう人間で、どのような可能性があるのか」をしっかりと説明できるかどうかが、内定獲得の成否を分けるといえるでしょう。

大学生が自己PR文を書く前にやること

就職活動を控えた大学生が自己PRを書く前にやることは、以下の2つです。

  • 自己分析
  • 業界・企業分析

自己分析では、これまでに経験したことを振り返り、アピールする強みを明確にしましょう。

業界・企業分析では、業界・企業を多角的に調べて、応募する企業を絞り込みます。
分析を重ねて、あなたの強みに合った業界・企業を見つけましょう。

自己分析

自己PRを書く前に、あなたがどのような強みを持っているか自己分析します。

小学生から大学生までを振り返って、自分が何を考え、行動してきたかを考えてみましょう。
数あるエピソードの中でも、「困難だったこと」や「困難を解決するために取った行動」はあなたの強みになりやすいです。

エピソードを掘り下げていくうちに、あなたの行動や解決方法に共通点が見えてきます。
共通点を整理することで、あなたの強みが見えてくるでしょう。

自分の強みがなかなか見つからない方は、以下の記事を参考に見つけてみましょう。

業界・企業研究

自分の強みが見えてきたら、次にすべきことは業界・企業研究です。
業界研究とは、自分に合った業界を見定めるため、さまざまな業界を調べることです。
企業研究では、1つの企業を様々な角度から調べて、あなたに適性がある企業かどうかを判断します。
業界研究で自分が働きたい業界を絞ったうえで、企業研究を進めましょう。

企業研究で集めるべき情報は、以下のとおりです。

  • 事業の内容
  • 業界内の位置づけ
  • 企業の強み、同業他社との違い
  • 経理理念・事業理念
  • 今後の事業方針・展開
  • 社風・福利厚生
  • 実際に社員と会ってみての所感

大学生の就活に使える自己PR文の構成

大学生が就職活動に使える自己PRの構成は、以下のとおりです。

  • 自分の強みを最初に書く
  • 強みが裏付けられるエピソードを書く
  • 応募した企業でどのように活躍できるか書く

最初の一文は、自分の強みを一言で表します。
エピソードでは、強みを発揮して問題を解決するまでの過程を書きましょう。
最後に、応募した企業のどの事業・業務で活躍できるかを書いて締めてください。

自分の強みを最初に書く

自己PRでは、最初に自分の強みを一つに絞り、端的に表しましょう。

アピールポイントを複数盛り込むと、ポイントごとの情報量が少なくなり、強みの根拠が伝わりにくくなるからです。

また、アピールする強みの表現では、「差別化」を意識しましょう。
採用担当者は数多くのエントリーシートを読んでいるため、「協調性がある」のような抽象的でありきたりな表現は印象に残りづらいからです。

他の応募者との差別化を図るには、「誰とでも同じ方向をめざせる協調性」のように印象的なフレーズを使用しましょう。

強みを裏付けるエピソードを書く

次に、強みの根拠となるエピソードを書きます。

大学生までに経験したこと、印象に残っている出来事などを書くと、採用担当者にも状況がイメージしやすくなるからです。

自分の強みを発揮して問題解決した経験を書けば、立派な自己PRになるでしょう。
「大したエピソードを持っていない」と心配する必要はありません。

自己PRでは、問題に対して「どのような解決策を考え、実行した結果どうなったか」の過程を書くことが重要なのです。

応募した企業でどのように活躍できるか書く

最後に、応募した企業でどのように活躍できるのか書きましょう。

アピールする強みは、企業が求める人物像とマッチしている必要があります。
採用担当者が「自社のこの業務で役に立ちそう」と、入社後の活躍を想像できると、高く評価されやすいです。

応募先の仕事内容を十分に理解していなければ、自分の強みをどこで活かせるか分かりません。
強みを活かせる場が分からなければ、企業研究をもう一度やり直してみてください。

就活を控えた大学生向け・自己PRの例文

自己PRの書き方をおさえたら、実際に書いてみましょう。
本記事では、アピールポイント別・エピソード別にそれぞれ例文を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

アピールポイント別・自己PR例文

自己PRを書く際は「アピールポイントを具体的に書く」ことが重要です。
アピールポイントを抽象的に書くと、あなたがどのような能力を持っているのか伝わりづらいからです。
初めてあなたを知る人にも、あなたの強みが想像できるように書きましょう。

コミュニケーション力

コミュニケーション力を自己PRに書く学生は多いでしょう。
しかし、就職活動で求められるコミュニケーション力は、「誰とでも仲良くなれる」力ではありません。
企業で求められるコミュニケーション力とは、他者とスムーズに意思疎通を行いながら業務を進める力を指します。

【例文】私の強みは、さまざまな人に合わせてコミュニケーションが取れることです。

ファミリーレストランでアルバイトをしていたときは、さまざまな年代に合わせた接客を行っていました。

例えば、小さなお子様を連れたお客様には子ども用の椅子を人数分用意したり、ご高齢のお客様には大きな文字で書かれたメニューを座席まで持っていったりしていました。

私のコミュニケーション能力を活かし、営業職として顧客のニーズに沿った提案を行い、契約率アップに貢献します。

協調性

協調性は、チームワークや周囲と円滑なコミュニケーションが求められる職場で使えるアピールポイントです。

企業が求める協調性は、考え方や立場が異なる人とも協力して物事が進められる力を指します。

自己PRで協調性をアピールしたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【例文】私の強みは、年代問わず誰とでも交流できる協調性です。

学生時代はボランティアサークルに所属し、高齢者の買い物支援や、保育園児や小学生を対象としたイベント実施などのボランティア活動に参加していました。
年の離れた高齢者や保育園児とどのように交流すれば良いかわからず、悩んでいた時期もありましたが、私自身が「年が離れている人と交流するのは難しい」と思い込んでいたことに気づきました。
この気づき以来「仲良くなるのに年齢は関係ない」と考えるようになり、年代が違う人とも交流し、ともに活動を盛り上げられるようになりました。

私は、強みである協調性を活かして、さまざまな年齢のお客様に対応できる販売スタッフとして、御社に貢献します。

行動力

就活生のなかには、自己PRで行動力をアピールしたい方もいるでしょう。
しかし「行動力」が指す範囲は非常に広いので「私は行動力があります」だけ書くのでは具体性に欠けます。
どのような行動力があるのか具体的に伝えましょう。

【例文】私は思いついたことを実現させようとする行動力があります。

大学の学園祭の時、私のサークルはソフトドリンクを売っていましたが、なかなか売り上げが伸びず悩んでいました。
この課題を解決するために、出店のポップを増やしたり、流行りの音楽をかけたりして店を賑やかにする提案をしました。

部員全員が私の提案に協力してくれた結果、ソフトドリンクを文化祭の最終日に完売できました。

御社に入社後は、周りの人を巻き込む行動力を活かして、企画を成功させます。

エピソード別・自己PR例文

自己PRに使えるエピソードはさまざまです。
しかし、自分の強みを分かりやすく説明するためには、特にあなたが学生時代に力を入れたエピソードを選ぶ必要があるでしょう。

実体験に基づくエピソードは強く印象に残りやすく、より具体的な表現ができるからです。

 

部活・サークル

部活・サークルのエピソードでは、活動中に主体的に動いたこと、工夫したことを書きましょう。

実績や役職をただ羅列するだけでは、採用担当者にあなたの強みは見えないからです。

【例文】私のアピールポイントは、苦手なことにも積極的に挑むチャレンジ精神です。

学生時代は放送部に所属し、放送コンテストのアナウンス部門に出場していました。

3年生のときのコンテストでは、私の苦手なサ行が連続する文章が続き、先輩によく滑舌を指摘されていました。
しかし、私はサ行の早口言葉を毎日5回唱えたり、自分のアナウンスを録音したりして改善に努めました。

その結果、本番では緊張することなく原稿に向き合え、苦手な部分も噛まずに読めます。
御社の営業職でも、得意なことだけでなく苦手なことにも積極的に挑戦し、課されたノルマを1つ1つクリアして参ります。

アルバイト

アルバイトは、実際に働く姿を想像しやすいので、自己PRのエピソードに適しているでしょう。

「売り上げを〇%上げた」「仕事ぶりが認められてバイトリーダーに任命された」などの成果をあげたエピソードがあれば、よりアピールしやすいでしょう。
アルバイト先で生じた課題を解決したエピソードについて書くのも有効です。

【例文】私には困難に対して粘り強く向き合える力があります。

アルバイトをしていたカフェでは、短期間で辞めてしまう人が続出する課題を抱えていました。
バイトリーダーだった私は、高校生のときからお世話になっているバイト先を支えたい一心で、大学4年生になるまでバイトを続けました。

短期間で辞める人を減らす対策として、バイトリーダーである私が率先して何か悩んでいることはないか後輩に聞いたり、バイトの人数が少ない中でも、できるだけ休みの希望を反映させるようにシフトを組んだりといった努力を続けました。
その結果、3ヶ月に1回のペースで人が辞めていたのが、半年に1回のペースに減ったのです。
御社に入社してからも粘り強さを活かして、生命保険の営業に取り組みます。

資格・免許

大学在職中に資格・免許を取った場合、取得するまでのエピソードを自己PRに書けます。

難易度が高い試験を突破する「目標遂行力」や、忙しい合間を縫って勉強する「計画性」をアピールできるでしょう。

【例文】私の強みは、目標達成に向けて計画的に行動できる力です。

私は学生時代からTOEICに向けた勉強を続けています。
御社のように世界中に支社がある企業に勤めるためには、語学力が必要不可欠だと考えたからです。

しかし、2年生のときに初めてTOEICを受けた結果、点数が500点しか取れずショックを受けました。
この結果を受けて、私は週の始めに1週間の勉強スケジュールを立てて勉強に取り組むことに決めました。
計画どおりにいかなった週は、実行できなかった原因を考え、次週の計画に組み込むよう意識しました。

努力のおかげで、次の試験では850点を取れました。

計画性と語学力を活かして、御社のプロジェクトでも成果を挙げるよう取り組みたいです。

海外留学

大学在学中に海外へ留学した場合、留学経験を通じて学んだことを自己PRに書けるでしょう。

海外留学のエピソードを書く際は、以下の2パターンに分かれます。

  • 留学を決めた経緯・準備
  • 留学先での出来事

【例文】私の強みは、異なるバックグラウンドを持つ人とも協力できる協調性です。

大学2年生の時に、1年間フランスに留学し、学生寮で生活をしていました。
寮生は性格も育った環境も違ったので、喧嘩することも多々ありました。

そこで私は寮内のルールを決め、喧嘩している寮生の間を取り持つ役を自ら買って出ました。
私の働きかけで、寮の雰囲気が良くなり「○○がいれば安心だね」と言ってもらえるようになったのです。

この協調性と語学力を活かして、御社の海外支店でも売り上げを伸ばしたいと考えています。

自己PR文が書けない大学生におすすめの対処法

自己PRが書けない大学生におすすめの対処法は、以下の3つです。

  • 家族・友人に自分の強みを聞く
  • モチベーショングラフを使う
  • 失敗談から学んだことを書く

以上の方法を試すと、あなたが自覚していなかった強みに気づきやすくなります。

家族・友人に自分の強みを聞く

自分の強みが思いつかないという人は、家族・友人に聞いてみましょう。

自分の特徴を他人に聞いて分析することを「他己分析」といいます。

他己分析の目的は、次の2つです。

  • 自分では気づけなかった強みに気づくため
  • 自己分析の精度を上げるため

他己分析では第三者の目線であなた自身を見られるので、より客観的に自分を見つめられるでしょう。
あなたの可能性を広げるためにも、ぜひ他己分析を試してみてください。

モチベーショングラフを使う

自分史を作成しても強みが出てこない場合は、モチベーショングラフも有効です。

モチベーショングラフの作成は、あなたの価値観や考え方、長所・短所に気づくきっかけとなるでしょう。

モチベーショングラフの書き方は、以下のとおりです。

  • 縦軸にモチベーションの高さ、横軸に時間で直線を引く
  • 幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生などと時期に分ける
  • 当時のモチベーションの高さを点で描く
  • 点をつないで線にする
  • モチベーションの山と谷を考察する

失敗談から学んだことを書く

強みを裏付けるエピソードが思い浮かばない場合は、失敗談を活用しましょう。
失敗した経験を経て、何を学んでどのように解決・改善したかを書くと、自己PRにつなげられます。

新卒の頃は経験が浅く、失敗することも多いでしょう。
しかし、失敗そのものよりも「失敗を経て学んだこと」や「同じミスを繰り返さないための工夫」の方が重要です。
強みが思いつかない人は失敗談をうまく利用して、内省力や問題解決能力をアピールしてみましょう。

大学生の自己PRは強みを論理的に伝えよう

就職活動を控えた大学生が自己PRを書く際には、自分の強みを企業へどう活かせるのか書きましょう。
自己PRを書く前には、自己分析と業界分析・企業分析を行い、自分に合った企業を絞り込み、希望先に合わせた強みを考える必要があります。

大学生が就職活動に使える自己PRの構成は、以下のとおりです。

  • 自分の強みを最初に書く
  • 強みを裏付けるエピソードを書く
  • 応募した企業でどのように活躍できるか書く

自己PRが書けない大学生は、他己分析を行ったり、モチベーショングラフや失敗談を活用したりすると、今まで自覚していなかった強みに気づきやすくなります。

執筆者について

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