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自己PRの1分間で何を話す?ポイントと例文を紹介

「1分間の自己PRでは何を伝えたら良いの?」「1分間の自己PRでうまくアピールする方法が知りたい」などと、考えている方は多いでしょう。

1分間の自己PRでは、人柄や人間性、スキルなどのアピールが大切であり、限られた時間で好印象を与えなければなりません。

そこで本記事では、自己PRを1分間でまとめるポイントや作成方法などを解説します。
企業が求めることも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

1分間の自己PRで企業は何を確認しているのか

1分間の自己PRで企業は何を確認しているのか

就活などの場面で求められる、1分間の自己PR。
1分間の自己PRで、企業は何を確認しているのでしょうか。

ここでは、企業が確認することが多い、以下の3つのポイントを解説します。

  • どのような人間性であるか
  • 簡潔にわかりやすく伝える能力があるか
  • 短時間で人を惹きつける魅力があるか

どのような人間性であるか

まず、企業は1分間の自己PRを通して、求職者の人間性を確認しています。
どのような人物であるのか、人間性や人柄を知りたいのです。

企業は、自社の社風や方向性に合致している人材を求めています。
特に新卒採用は即戦力ではなく成長力や人柄を重視した採用であり、人間性や人柄が大切なポイントの一つとなります。

そのため、1分間の自己PRでは、自分自身の価値観や信念、仕事に取り組む姿勢やスタイルなどを明確に伝えることが重要です。

簡潔にわかりやすく伝える能力があるか

次に、簡潔かつわかりやすく、聞き手に伝わる表現力を持っているかどうかも確認しています。
企業は、コミュニケーション能力が高く、論理的に考え、自分の意見を適切に表現できる人材を求めているのです。

1分間の自己PRでは、自分の強みや経験を端的にわかりやすく伝えることが重要です。
就職後の会議などでも、限られた時間のなかで要点を短く伝える能力が求められるため、情報を整理しわかりやすく伝えることが求められます。

短時間で人を惹きつける魅力があるか

さらに、企業は求職者が短時間で人を惹きつける魅力があるかも確認しています。
自分自身をアピールする、独自のスタイルや個性を持っていることを望んでいるのです。

特に顧客とのやり取りを必要とする職種では、短時間で惹きつけられなければ、入社後に成果を出すのが難しいと判断されるでしょう。
1分間の自己PRでは、限られた時間でも熱意や情熱を伝え、人を惹きつける魅力が求められます。

自己PRを1分間でまとめる際のポイント

自己PRを1分間でまとめる際のポイント

続いて、自己PRを1分間でまとめる際の以下3つのポイントを解説します。

  • アピールしたいことは1つに絞る
  • 文字数は300~400字にまとめる
  • 成果は数字で伝える

アピールしたいことは1つに絞る

アピールしたいことは1つに絞ることが重要です。

自己PRを行う際には、アピールしたいことがたくさんあるかもしれません。
しかし、1分間という短い時間のなかで複数のことをアピールしようとすると、伝わりにくくなってしまいます。

アピールしたいことは1つに絞り、そのポイントを強調するようにしましょう。
例えば、英語力に自信があるなら「TOEICスコアが900点以上あります」と端的にアピールするほうが、ポイントが明確で印象に残りやすくなります。

文字数は300~400字にまとめる

1分間の自己PRでは、文字数にして300〜400字程度にまとめることをめざしましょう。
短い文章であれば、聞き手にも伝わりやすくなり、アピールポイントも明確になります。
また、簡潔な文章は自己PR以外でも重要ですので、内容をまとめるトレーニングにもなるでしょう。

話のプロであるアナウンサーも、1分間で話すのは300〜350文字程度を目安にしています。
この文字数を目安に、話すスピードを調整すると聞きやすくなるでしょう。

成果は数字で伝える

自己PRでアピールしたいのは、自分自身の魅力や成果です。
1分間の限られた時間のなかでインパクトを残す表現を用いることが大切です。

成果があれば数字を挙げて伝えることで、より具体的にアピールできます。
例えば「私は過去1年で、営業成績を50%向上させました」というように、数字を用いて成果をアピールすると、聞き手に強い印象を与えられるでしょう。

気を付けたい話し方のポイント

ここでは、気を付けたい話し方のポイントとして、以下の3つを解説します。

  • 表情・視線・しぐさ・口癖に気を付けて話す
  • 聞き取りやすい声のトーン・大きさで明るく話す
  • ゆっくり落ち着いて話す

表情・視線・しぐさ・口癖に気を付けて話す

1分間の自己PRでは、表情や身振り手振りといったしぐさも重要です。
自分の話す内容に自信を持てると、明るい表情や積極的なしぐさでアピールできるでしょう。

また、視線も大切で、面接官や聞き手と目を合わせて話すことで、自信と誠実さをアピールできます。
さらに、口癖にも注意が必要です。
極端な口癖があると聞き手の注意がそれに向いてしまい、伝えたい内容が伝わらなくなることがあります。

聞き取りやすい声のトーン・大きさで明るく話す

自己PRを話す際には、聞き取りやすい声のトーンや大きさにも気を付けましょう。
声が小さすぎると聞き取りづらくなり、大きすぎると迫力がありすぎて聞き手を圧倒してしまいます。

また、明るいトーンで話すことで、聞き手に印象的なアピールを行えます。
強いアクセントや方言がある場合は、聞き取りにくくなってしまうことがあるので注意しましょう。

ゆっくり落ち着いて話す

自己PRを話す際には、ゆっくりと落ち着いて話すことも大切です。
急いで早口になると聞き取りづらく、内容が正しく伝わらないことがあります。

緊張している場合に話し方が荒くなると、聞き手に不快感を与えてしまうこともあります。
自分自身を落ち着かせるためにも、深呼吸をするなどのリラックス方法を取り入れると良いでしょう。

1分間の自己PRを作成する具体的な5ステップ

1分間の自己PRを作成する具体的な5ステップ

1分間の自己PRを作成する5つのステップを具体的に解説します。

  1. 企業が求める人物像を把握する
  2. アピールできるエピソードを探す
  3. 求める人物像と関連付けるエピソードを選ぶ
  4. PREP法で組み立てる
  5. 文字数を調整する

1.企業が求める人物像を把握する

自己PRは、応募先企業が求める人物像に合わせた内容にまとめることが大切です。
企業のWebサイトや求人情報、社員へのインタビューなどから情報を集め、企業がどのような人物像を求めているのか事前に把握しておきましょう。

求められている人物像に沿って自己PRを構成することで、企業の期待に沿えそうな印象を与えられます。
また、求められている人物像を把握すれば、自分自身がどのような点をアピールすべきか明確にでき、企業とのマッチ度を強調できます。

2.アピールできるエピソードを探す

次に、自分自身の経験やスキル、成果などを振り返り、ポイントとなるエピソードを探しましょう。
アピールポイントとなるエピソードは、過去の経験や実績、特技、人格など、自分自身が持っている強みや魅力的な点を裏打ちするものでなくてはなりません。

自己PRを作成する際には、複数のエピソードを用意して、自分自身の強みを引き出すようなエピソードを選びましょう。

3.求める人物像と関連付けるエピソードを選ぶ

企業が求める人物像と関連付けることで、自己PRの説得力を高めることができます。
企業が求める人物像に合わせて、自分自身のエピソードを選びましょう。

例えば、リーダーシップを求められている企業であれば、リーダーシップを発揮したエピソードを紹介することで、自分自身の魅力を的確にアピールできます。
可能な限り直近で、具体的なエピソードを挙げるとより効果的です。

4.PREP法で組み立てる

PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字をとった文章の構成方法のことをいいます。

以下はPREP法を用いて、過去に解決した問題を例にした自己PR文の構成です。

  • Point:自分のアピールポイントを説明する
  • Reason:過去に解決した課題や問題点を簡潔に説明する
  • Example:課題や問題にどのように取り組んだかを具体的に説明する
  • Point:取り組みの結果どのような成果を出したか、自分のアピールポイントを説明する

この方法で自己PRを組み立てることで、明確かつわかりやすい文章を作成できます。

5.文字数を調整する

最後に、作成した自己PRを300〜400字程度に調整しましょう。
自己PRは簡潔にまとめ、短時間でアピールする必要があります。
重要な内容を絞り、不要な内容は思い切って削除することをおすすめします。

多すぎる内容を盛り込んでは制限時間を超過してしまい、簡潔に話す能力がないと判断されてしまう可能性もあるので注意しましょう。

1分間で行う自己PRの例文4選

1分間で行う自己PRの例文を4つ解説します。

  • 高校生の就活の場合
  • 大学新卒就活の場合
  • 第二新卒の就活の場合
  • 転職活動の場合

高校生の就活の場合

高校生の就活の場合、例文は以下のとおりです。

私の強みは、組織を目標達成に導くリーダーシップです。
高校時代、私はテニス部で部長を務めました。
チームの課題は「持久力」でした。

テニスの試合は長時間に及ぶこともあります。
始めは良い試合展開であっても、次第に体力がなくなり、一方的な展開となることが度々ありました。
しかし、持久力は一長一短では手に入りません。
走り込みをするなど、地道な努力が必要です。

そこで先頭に立って走り込んだり、必要性を説明したり、効果的なランニング法を調べて共有したりしました。
すると自発的に取り組む部員が増えてモチベーションも上がり、課題であった持久力もついて無事に優勝を勝ち取ることができました。

部長を務めた経験を活かし、入社後は目標達成のためにチームを引っ張っていきたいと思います。

大学新卒就活の場合

大学新卒就活の場合の例文は、以下のとおりです。

私は大学時代のサークル活動で、チーム内のモチベーション向上に努める行動力を発揮しました。
チームは全国大会出場をめざしていましたが、モチベーション低下があればうまく練習できません。

そこでモチベーションを上げるために、チームの意欲を高めるといったアクションを起こしました。
例えば、練習前に目標設定をするなどです。
また、私自身が精力的に練習をすることでチーム内に練習する機運を高めたり、ミスをした際にも自信を失わないように一緒に解決するなど、チーム力の向上に努めました。
結果的に、チームは全国大会へ出場できました。

こうした経験を通して、リーダーシップや問題解決能力が身についたのです。
課題を克服したことで自分自身の成長も実感しており、今後も新しいことに挑戦し、成果を出す自信を得ることができました。

第二新卒の就活の場合

第二新卒の就活の場合、例文は以下のとおりです。

前職では、大手化学メーカーの営業職を担当していました。
そこで培ったコミュニケーション能力や、数値目標の達成に向けた戦略的なアプローチなどが、私の強みだと考えています。

転職先として御社に興味を持ったのは、御社の技術力と製品の優れた特徴に魅力を感じたためです。
私は、お客様との信頼関係を築き、それをもとに課題解決に向けた提案を行うことができる営業力を持っています。
また、お客様のニーズを把握して適切な商品やサービスを届けることで数値目標を達成し、会社の利益に貢献できます。

私は、御社の営業チームに加わり、経験とスキルを活かし、より良いビジネスチャンスの創出やお客様との信頼関係構築に努める所存です。

転職活動の場合

転職活動の場合の例文は、以下のとおりです。

私は看護師として、人とのコミュニケーションやチームワークを大切にする考え方を持っています。
常に患者さんの立場に立って、最善の医療を提供することを心がけています。

御院が掲げる患者さんの立場に立った最適な医療サービスを提供するために、御院の看護師として働くことに興味を持ちました。
前職での経験を活かし、協調性を大切にしたチームワークで、患者さんに寄り添った看護ケアの提供に貢献できる自信があります。

私は、御院の看護チームで患者さんに対する優れた看護ケアを提供するため、常に積極的かつ熱心に取り組んでいきます。

1分間の自己PRで何を話すかは事前に準備してアピールしよう

自己PRは、転職や就活の面接において非常に重要な要素の一つです。
しかし、自己PRを1分間でどのようにまとめるか、悩む方も多いかもしれません。

本記事では1分間の自己PRを作成する具体的な5ステップやポイントを紹介し、さらに例文を複数提供しました。

自己PRを作成する際は、自身の経験やスキル、志向性などを的確に伝えることが大切です。
また、1分間という限られた時間のなかで、企業の求める人物像に合わせたエピソードや貢献への意欲を簡潔に盛り込むことで、より効果的にアピールできます。

1分間の自己PRは事前にしっかりと準備し、練習しておくことが大切です。
自己PRを通して自分の魅力や強みをアピールし、面接官に印象を残すことができるようにしましょう。

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