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自己PRの構成は何が大事?他の応募者と差がつくポイントも解説

就職活動における履歴書や面接では、自己PRを避けては通れません。
しかし、何をどのように話せば良いかわからない方も少なくないでしょう。

今回の記事では、4つの要素からなる自己PRの基本構成や、他の人と差がつくポイントを解説していきます。
自己PRの構成について知りたい方は、参考にしてみてください。

自己PRは基本構成が重要

自己PRの基本的な構成は以下のとおりです。

  • まず結論(自分のアピールポイント)から述べる
  • エピソードを添えて裏付けする
  • エピソードから学んだ課題・行動・結果を伝える
  • 入社後どのように活かすかで締める

まず結論(自分のアピールポイント)から述べる

まず簡潔に、結論である自分のアピールポイントから述べます。
最初に結論から話すことで、面接官にアピールポイントが伝わりやすくなるからです。
「私の強みは◯◯です」と、一言で伝えましょう。

冒頭に結論がないと、面接官は何が言いたいのかがわからず、途中で聞くのをやめてしまう可能性があります。
面接官に自己PRを最後まで聞いてもらうためにも、まずは結論を一言で述べることが重要です。

エピソードを添えて裏付けをする

自分のアピールポイントを簡潔に述べたら、その根拠となる具体的なエピソードを伝えます。
ポイントは、アピールポイントとエピソードがきちんとつながっていることです。

エピソードが長くなりすぎないように、簡潔に要点を伝えるようにしましょう。
また、5W1H「いつ」「誰と」「何を」「どのように」「なぜ」を入れ、具体的な数字や期間も加えると伝わりやすくなります。

エピソードから学んだ課題・行動・結果を伝える

エピソードから学んだ課題や行動、結果を整理して伝えます。
課題・行動・結果は、問題解決のフレームであり、面接官はエピソードを通してあなたの問題解決能力を見ているからです。

課題とは、ある状況を改善したり、希望を叶えたりするために、解決する必要があるものを指します。
行動とは、課題を解決するために行ったことです。
自分なりに工夫した点や意識した点を伝えると良いでしょう。
結果とは、行動の結果得られた成果です。

面接官が重視するのは、行動してどのような成果を得たかという点なので、行動そのものが失敗していたとしても問題ありません。
アピールポイントを裏付けるエピソードを、問題解決のフレームに落とし込んで伝えることができれば、そのエピソードは再現性があるものとみなされ、入社後に活躍できそうな印象をあたえることができます。

入社後どのように活かすかで締める

自己PRの最後は、入社後どのようにアピールポイントを活かすのかを伝えて締めます。
ここで大切なのは「企業が求める人材」との一致点をアピールすることです。
事前の企業分析で得た経営理念やビジョンに対して、自分のアピールポイントをどのように活かして企業へ貢献するかを、自分の言葉で伝えましょう。

自己PRの構成で他の人と差をつけるには

自己PRの構成で他の人と差をつけるポイントは、以下のとおりです。

  • 企業の求める人物像をリサーチする
  • ありきたりの表現は避ける
  • 自己PRが5分と長い場合を想定した構成も考えておく

企業の求める人物像をリサーチする

自己PRでは、自分の長所と、企業の求める人物像との共通点をアピールすることがポイントです。
そのため、企業がどのような人材を求めているのか、より詳細に知ることができれば、他の人と差別化を図れます。

ここで有効なのは、その企業で実際に働く人に話を聞いたり、可能であれば見学に赴くことです。

企業の求める人物像は、ホームページやパンフレット、求人サイトなどで公開されていますが、それらの情報は誰でも入手することができます。
しかし、自ら足を運びその企業で働く人に話を聞いた場合、他の人には手に入らない情報を得られる可能性があります。

ありきたりの表現は避ける

他の人と差をつけるためには、ありきたりな表現は避けなければなりません。
例えば「忍耐力」や「協調性」はよく使われますが、よく使われるだけに面接官の印象には残りにくいです。

改善するには、具体的にイメージできるように表現を変えたり、補足的に説明を加えたりします。
「忍耐力があります」の言い換えは、以下のとおりです。

  • 結果を出すまで、努力を継続できます
  • 結果が出ない場合は、やり方を変えながら結果が出るまで行動を続けられます

自己PRが5分と長い場合を想定した構成も考えておく

面接に臨む際は、自己PRの時間が長くなった場合も想定して準備しておきましょう。
一般的な面接において、自己PRの時間は1〜3分程度です。
しかし面接によっては、5分ほどの長い自己PRを求められることもあります。

話す速度は、1分間に250〜300文字が理想といわれるため、5分間話すための文字数は1,250〜1,500文字となります。
自己PRの時間設定は、面接本番にならないとわからないため、1分・3分・5分など、複数パターンの構成を準備しておくことがおすすめです。

構成のポイントを踏まえた自己PRの例文

構成のポイントを踏まえた自己PRの例文を2種類紹介します。

  • アルバイトの経験を活かした自己PRの構成
  • 継続力をアピールポイントとする自己PRの構成

アルバイトでの経験を活かした自己PRの構成

【例文】私の強みは、問題解決スキルです。
アルバイトの経験をもとに紹介します。

アルバイト先では、月に1回キャンペーンを行っていましたが、キャンペーン時には普段よりもクレームが増えるという問題点がありました。
キャンペーンのときに客数が増えることで、お客様の待ち時間が長くなるためです。

そこで「お客様の待ち時間を有意義に過ごしてもらう」と課題を設定し、お客様の順番の5分前にメールで連絡する仕組みを作りました。
結果は、待ち時間に違うお店で過ごしてもらうことになり、キャンペーンの日のクレームは90%減少し、顧客満足度が逆に高くなったのです。

売り上げも1.2倍となり、アルバイトながら売り上げアップに貢献できました。
私の強みである主体的に問題解決に関わることで、御社へ貢献できると確信しています。

継続力をアピールポイントとする自己PRの構成

【例文】私の強みは、継続力があることです。
英語学習を例に紹介します。

昨年1年間、サンフランシスコへ語学留学をしました。
留学中の費用を稼ぐために、レストランのウェイターとして働き出しましたが、お客様の話が聞き取れず、すぐに解雇されてしまいました。

原因はリスニングのスキル不足だったため、日常会話レベルの英会話を聞き取れることを目標に設定しました。
主に行った対策は、「1時間友達と英会話を行う」「ポッドキャストで英語の番組を1時間は聞く」の2つです。

これらを3ヵ月間毎日実施すると徐々に成果が現れ、6ヵ月継続すると日常会話レベルは聞き取れるようになり、生活に困ることはなくなりました。
再度レストランのウェイターとして働くことができ、留学費用を自ら稼げるようになりました。

目標達成まで継続できることが私の強みであり、御社へ貢献できると確信しています。

自己PRの構成は簡潔にわかりやすく伝わるよう考えよう

自己PRは、結論や論拠となるエピソードなど、4つの要素で構成することが一般的です。
企業が求める人材と自分の強みの接点を見つけ、独自のエピソードを具体的に伝えましょう。

また、エピソードを伝える際にも型があり、課題・行動・結果で構成するのがおすすめです。
自己PRの構成は型を意識して、簡潔かつ明確に伝わるように考えてみましょう。

執筆者について

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