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試用期間は、正社員になるための見極め期間です。
よっぽどのことがない限り、試用期間中にクビになることはほとんどありません。
しかし、なかにはクビになるケースもあります。
そのよっぽどの理由と、クビにならないための注意点を紹介します。
目次
試用期間でクビになるよっぽどの理由とは?
試用期間中にクビになるのは、よっぽどの理由がある場合に限られます。
具体的には、著しい能力不足や病気・ケガ、経歴詐称、勤務態度不良などです。
以下で詳しく解説していきます。
著しい能力不足
労働契約は能力を前提に締結されるのが一般的です。
そのため、業務遂行に著しい支障が出るほどの能力不足と判断された場合は、クビになるケースもあります。
例えば、英語通訳で採用したにも関わらず、英語がまったくわからないなどの場合は、当然のことながら能力不足を理由に解雇されてしまいます。
ただし、仕事が遅い、ミスが多いなど、改善が可能な場合はクビになることはほぼありません。
業務遂行が不可能だと判断されるような、致命的なマイナスがない限りは、能力不足を理由に解雇されることはないでしょう。
復職ができないような病気やケガ
病気やケガを理由に、試用期間中にクビになるケースもあります。
ただし、労働基準法の第19条では、業務上のケガによる解雇は、療養期間中とその後30日間は解雇できないとされています。
試用期間中に業務でケガをした場合は、休職し完治すれば、業務に戻れるケースが多いでしょう。
一方、復帰が見込めない場合などは、解雇事由になる可能性もあります。
長期的なケガや病気をして即解雇となるといったケースはまれですが、復帰が望めない場合は、解雇を言い渡されることも覚悟しましょう。
経歴詐称
出身校や職歴などが正しく履歴書に記載されていないなど、経歴詐称が発覚した場合は、クビになる可能性があります。
例えば、経験者を求めているIT企業に、未経験にも関わらず経歴を偽って入社した場合は、会社は業務を遂行できないため、大きな損失を被ることになります。
他にも、業務遂行に必須である資格取得を詐称していた場合なども、重大な経歴詐称として解雇されてしまうでしょう。
経歴詐称をしても良いことはないので、絶対に避けるべきです。
明らかな勤務態度不良や協調性の欠如
勤務態度不良や協調性の欠如なども、クビになる要因の一つです。
例えば、無断欠勤を繰り返す、上司の指示に従わない、ミスに対して一向に改善が見られないなどは、解雇の事由に該当することもあります。
また、協調性を一切見せない姿勢なども、当該従業員の業務だけでなく、他の業務でも支障をきたすことがあるので、解雇理由となりうるでしょう。
試用期間にクビにならないためには
試用期間中にクビにならないためには、いくつかの注意点があります。
仕事への取り組み姿勢や、報連相(報告・連絡・相談)の徹底などが重要です。
以下で詳しく解説していきます。
仕事には真面目に取り組む
クビにならないためには、当然のことながら、仕事に真面目に取り組むことが大切です。
与えられた仕事には責任を持ち、ミスなく仕上げられるように努めましょう。
また、積極的に仕事に打ち込む姿勢を持つことも大切です。
手が空いたら「何か仕事はありますか?」と、自分から仕事を受けに行く姿勢も大事です。
報連相を忘れない
報告、連絡、相談の報連相を忘れずに行うことが大切です。
特に、ミスをしたときは、小さなことでも必ず報告するくせをつけましょう。
ミスがバレるとクビになると怖くなることもありますが、小さなミスが少し重なったくらいでクビになるケースはまれです。
それよりも、小さなミスを隠し続けて大事になってしまうことのほうが、信用を失う可能性は高いでしょう。
ミスをした際は、一人で対応せずに、必ず上司や先輩に報連相することが重要です。
試用期間中のクビはよっぽどのことがない限り回避できる
試用期間中のクビは、よっぽどのことがない限り回避できます。
著しい能力不足や経歴詐称、勤務態度不良などがない限り、クビになることはほとんどありません。
ただし、仕事には真面目に取り組み、報連相を忘れないことが大切です。
与えられた仕事には責任を持ち、ミスなく仕上げられるように努めましょう。
また、ミスをした際は、必ず上司や先輩と共有して適切に対処するくせをつけることが重要です。
以上のことを意識して、試用期間を乗り越えていきましょう。