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試用期間中にどうしても休みたいときは?ケース別の対処法や注意点を紹介

この記事の監修者
岡崎 壮史
岡崎 壮史
【名前】
岡崎壮史

【プロフィール】
マネーライフワークス 代表/社会保険労務士・1級FP技能士・CFP
生命保険の営業として、生命保険や個人年金といった資産運用などに関する業務を担当。平成26年9月に1級FP技能士の資格を取得。平成27年11月にFPの国際ライセンスであるCFPを取得。資格取得後は、保険や個人年金以外の様々な金融資産の運用や活用についてのセミナーや金融関係のサイトへの執筆・記事監修などを行う。
平成29年9月にマネーライフワークスを設立。現在は、助成金を活用した企業の労務環境改善コンサルタントとして、労働者・事業主に対して職場環境の改善に向けた企業研修や助成金活用セミナーと保険などの金融商品を活用した資産運用についてのサイトへの記事の執筆や監修なども行っている。

試用期間は、職場の環境や業務内容を把握するとともに、自分がその企業に適しているかを見極める大切な期間です。
しかし、どうしても休まなければいけない事情が発生することもあるでしょう。
そんなときは、どのように対処すれば良いのでしょうか。
この記事では、試用期間中にどうしても休みたいときの対処法や注意点を、ケース別にわかりやすく解説します。

試用期間中にどうしても休みたいときの対処法【ケース別】

試用期間中にどうしても休みたいときの対処法【ケース別】

試用期間中は、休みを取ることに躊躇してしまう人も多いでしょう。
しかし、体調不良や家庭の事情など、どうしても休まなければいけない場合もあります。
ここでは、試用期間中にどうしても休みたいときの対処法を、ケース別に見ていきましょう。

体調不良で休みたい場合

試用期間中に体調不良になってしまった場合、インフルエンザや感染性胃腸炎、新型コロナウイルス感染症など、人に感染する可能性のある病気であれば、無理に出勤するとかえって周囲に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
特に新型コロナウイルス感染症の流行以降は、発熱がある場合は出社をしてはいけないルールが定められている企業も多いでしょう。

仕事に対する責任感から休みたくないと感じても、体調不良の事情をしっかりと伝えて休養を取ることが大切です。
例えば、「38度の熱があるため、病院を受診します」といった具合に、状況を正直に伝えましょう。

家庭の事情・忌引きなどのやむを得ない理由で休みたい場合

家族の急病や不幸があった場合など、やむを得ない理由で休まなければいけないこともあるでしょう。
このようなときは、休むことがわかった時点ですみやかに職場に連絡をするとともに、おおよその復帰予定も伝えておくことが大切です。

例えば、「家族が発熱し看病が必要なため、○日から○日まで休ませていただきたいです」と、事情と期間を明確に伝えるようにしましょう。
会社によっては、忌引きなどの場合は特別休暇が認められることもあるため、制度についても確認しておくと良いでしょう。

試用期間中にどうしても休みたいときに行うべきこと

試用期間中にどうしても休みたいときは、適切な対応が求められます。
ここでは、休みたいときに行うべきことを具体的に見ていきましょう。

なるべく早めに連絡する

試用期間中に休むことがわかったら、できるだけ早めに職場に連絡をすることが大切です。
休むことを上司や同僚に伝えるのが遅れてしまうと、職場の業務スケジュールに支障をきたしてしまう恐れがあります。
休むことが決まったら、なるべく早めに報告・相談をして、職場の理解を得るとともに、業務の調整を行ってもらえるようにしましょう。

また、体調不良の場合は、病院を受診したあとに診断書を提出することを伝えておくのも良いでしょう。
早めの連絡を心がけることで、職場との信頼関係を築くことにもつながります。

休みたい理由を適確に伝える

試用期間中に休みを取るときは、その理由を正直かつ具体的に伝えることが大切です。
「体調不良のため」「家庭の事情のため」など、あいまいな理由では、職場の理解を得られない恐れがあります。
例えば、「38度の熱と頭痛があり、病院で診察を受けたところインフルエンザと診断されました」など、具体的な状況を伝えるようにしましょう。

また、言い訳がましい理由を伝えてしまうと、職場との信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。
正直に事情を伝えることで、休むことへの理解を得られるだけでなく、適切なサポートを受けられることにもつながるでしょう。

業務の引継ぎ・休んだあとのフォローを考える

試用期間中に休むことになったら、自分が担当している業務の引継ぎや、復帰後の業務の進め方についても考えておく必要があります。
特に納期が迫っているタスクなど、放置することで職場に迷惑をかけてしまうような業務については、休むことが決まった段階で上司や同僚に引継ぎを行いましょう。

また、事前にわかっている休暇の場合は、事前にできる限り業務を前倒しで進めておくことも大切です。
休んだあとは、業務の状況を確認して必要なフォローを行うとともに、職場の配慮に感謝の意を伝えることも忘れないようにします。
このような行動を通じて、試用期間中でも職場との信頼関係を深めていくことができるでしょう。

試用期間中にどうしても休みたいときの注意点

試用期間中に休むときは、いくつかの注意点があります。
会社からの評価への影響や、収入が下がる可能性などを理解しておく必要があるでしょう。
ここでは、試用期間中に休むときの注意点を詳しく見ていきます。

良い評価をもらえない可能性がある

企業にとっての試用期間は、志望者の仕事ぶりを評価し、正式採用に向けた判断を行う大切な期間です。
そのため、この期間に休みが多くなると、十分に能力をアピールできず、良い評価を得られない可能性があります。
休むことで、他の社員と比べて仕事の成果を出すチャンスが減ってしまうだけでなく、欠勤が続くことで職場に良くない印象を与えてしまう恐れもあるでしょう。

ただし、体調管理は何より大切であるため、休むことが必要な場合は、適切に対応することが求められます。
休んだ分は、復帰後に仕事で結果を出していくことを心がけ、会社への貢献度をアピールしていくことが大切です。

なお、会社が休んだことを理由として人事評価において評価を引き下げるなどの不利益な取り扱いを行うことは禁止されている点も考慮することが重要です。

収入が下がるケースもある

多くの企業では、試用期間中は有給休暇の付与要件(雇用されてから6ヵ月以上継続勤務をし、かつ、その期間の出勤率が8割以上であること)を満たしておらず有給休暇が付与されないことが多いため、休んだ日数分が欠勤扱いとなり、給与が減額される場合があります。
また、欠勤が続くことで、査定に影響が出る可能性もあるでしょう。
試用期間中に休むことは、収入面でもデメリットがあることを理解しておく必要があります。

ただし、病気やケガなど、どうしても休まなければいけない事情がある場合は、必要な療養を優先することが大切です。
休んだ分の収入は減ってしまうかもしれませんが、健康あってこその仕事だということを忘れないようにしましょう。

無断欠勤をしない

試用期間中に無断欠勤をしてしまうと、会社からの信用を大きく損なってしまう恐れがあります。
無断欠勤は、社会人としてのマナーを疑われるだけでなく、会社に対する誠意のなさを感じさせてしまうためです。
体調不良や急な用事で休まなければいけなくなった場合は、必ず事前に連絡を入れるようにしましょう。

試用期間中に休むこと自体は、仕方のないことだと理解されます。
大切なのは、ルールを守って誠実に対応することです。
このような姿勢は、試用期間後の正式採用にも良い影響を与えるはずです。

一方で、ルールを守れない人は、試用期間終了後も継続して雇用されるのは難しいと考えられます。
職場とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いていくことが何より重要だといえるでしょう。

試用期間中に休みたいときは誠実な対応を

試用期間中にどうしても休まなければいけない事情があるときは、誠実な対応を心がけましょう。
休むことがわかった時点ですぐに連絡し、正直に理由を伝えることが大切です。
また、業務の引継ぎや休んだあとのフォローも考えておく必要があるでしょう。

一方で、休むことで評価に影響が出る可能性や、収入が下がるケースもあることを理解しておきましょう。
試用期間中は、休むときも誠実な対応を心がけ、会社との信頼関係を築いていくことが何より大切です。

執筆者について

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