求人に応募する際、職歴を実際よりもよく見せて、就職活動を成功させたいと思う人もいるかもしれません。
しかし、職歴に嘘を書くとバレてしまいますし、のちのトラブルの原因にもなるため、本当のことだけを書くようにしましょう。
この記事では、職歴や職歴詐称がバレる原因や、バレるとどうなるのかについて紹介します。
合わせて、職歴を詐称せずに就職活動を乗り越える方法も紹介するので、参考にしてみてください。
目次
職歴がバレる原因
職歴詐称がバレる原因には次のようなものがあります。
- 応募書類の内容と話が合わない
- リファレンスチェックされる
- 雇用保険被保険者証を確認される
- 年金手帳を確認される
- 源泉徴収票を確認される
それぞれ見ていきましょう。
応募書類の内容と話が合わない
就職活動の面接では、履歴書や職務経歴書に書かれた職歴の内容を詳しく聞かれることがあります。
職歴を深く聞かれたときに、うまく回答できなかったり、担当した業務の知識が乏しかったりすると、面接担当者は職歴が詐称されているのではないかと疑いを抱くでしょう。
リファレンスチェックされる
応募先の企業が行うリファレンスチェックによって、職歴がバレることがあります。
リファレンスチェックとは、前に所属していた企業の上司や同僚などに、応募者の人柄や実績を確認する行為です。
特に外資系の企業では、採用の途中で行うことが多く、電話や対面、書面で行われます。
雇用保険被保険者証を確認される
入社手続きでは、被保険者番号の確認のために、雇用保険被保険者証を提出しなければなりません。
雇用保険被保険者証は、雇用保険被保険者資格等確認通知書と一体になっています。
雇用保険被保険者資格等確認通知書には前職の社名が記載されているため、ここを確認されると職歴詐称はバレてしまうでしょう。
雇用保険被保険者資格等確認通知書は、雇用保険被保険者証と切り離して提出することも可能ですが、そうしたとしても他の原因でバレることがほとんどです。
年金手帳を確認される
年金手帳からも職歴がバレる可能性があります。
年金手帳に記載されている、年金の加入日や現住所、過去の住所が履歴書の内容と合っていないところがあると、詳細を確認されることがあるのです。
再発行すれば前の職歴は消せますが、企業に怪しまれることになるでしょう。
源泉徴収票を確認される
毎月3月に実施される確定申告に使われる源泉徴収票も、入社手続きで企業から提出を求められる書類です。
前職の会社の給料も含めて確定申告をするため、源泉徴収票で前職の会社での収入や会社名がわかるようになっています。
そのため、履歴書に記載した経歴や収入に間違いがあるとバレる可能性が高まります。
職歴詐称がバレるとどうなる
職歴詐称がバレると、次のような不利益があります。
- 内定が取り消される
- 懲戒解雇処分される
- 周囲からの信用を失う
- 損害賠償請求を受ける
内定が取り消される
入社前に職歴詐称がバレた場合は、内定取消になることがあります。
時間をかけて準備し、面接で好感触を得られたとしても、些細な職歴詐称一つで水の泡になってしまうのです。
懲戒解雇処分される
入社後に職歴詐称がバレると、最悪の場合、懲戒解雇処分されます。
懲戒解雇は、違反行為をした労働者に対するもっとも重い処分です。
退職金が支払われないことも多く、あらためて転職活動をする際にも、懲戒解雇の経験があることで不利になる場合があります。
周囲からの信用を失う
仮に内定取り消しや懲戒解雇処分にならなかったとしても、社内で職歴詐称をした人というレッテルを貼られ、周囲からの信用を失ってしまうことになるでしょう。
会社での居心地が悪くなり、後ろめたさから、自分から退職を申し出るようになるかもしれません。
損害賠償請求を受ける
重大な職歴詐称の場合は、会社側から損害賠償請求を受けてしまうことがあります。
例えば、必要な資格をもっていることが必須の募集に対して、もっていると偽った場合です。
企業側としては騙されたということになり、損害賠償請求の請求や、詐欺罪といった刑事事件として取り扱う可能性もあります。
職歴を詐称せずに乗り越えるには
職歴を詐称せずに乗り越えるには、どうすれば良いでしょうか。
ここでは、職歴を詐称せずに乗り越える方法について、ケースごとに紹介します。
離職してからブランクがある場合
離職してからブランクがある場合は、その理由をどのように説明するかが重要です。
例えば、資格の勉強やご家族の介護、ハローワークで職業訓練をしていたなど、ブランクの期間にやむを得ない事情があったことを伝えましょう。
おすすめの理由は、資格の勉強です。
簡単な資格でも一つ取得しておくと、面接担当者も納得できるでしょう。
特別なスキルがない場合
未経験の職種に挑戦する際など、希望する企業で求められているスキルがない場合は、前職での経験や、学生時代の経験の中から、希望先でも活かせそうなものを見つけてアピールしましょう。
小さなことであっても、どのように活躍しそうかをイメージしてもらえれば、採用される可能性は残ります。
アピールポイントが見当たらない場合
職歴でアピールするポイントが見当たらなくても、視点を変えるとポジティブな印象を与えられます。
そのため、今まで経験した業務で、工夫したことなどのプロセスを振り返ってみましょう。
職種や業種が違えど、工夫によって課題を解決できる能力は、企業にとって重要なポイントです。
職歴を詐称するとバレるので間違いがないように書こう
職歴詐称は、応募時や入社時に提出する書類などからバレてしまいます。
バレると周囲からの信頼を失うばかりでなく、最悪の場合、内定取り消しや懲戒解雇処分など、大きなペナルティを受けることになるでしょう。
職歴に自信がない場合も、アピールの仕方次第で就活や転職を成功させることは可能です。
事実を効果的にアピールし、就活や転職を成功させましょう。