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【面接】家族構成の答え方|質問の意図や違法性について解説

「面接で家族構成を聞かれた際の答え方を知りたい」
「面接で家族構成を聞かれて回答しなかったら不採用になる?」
このような疑問や不安はありませんか。

面接で家族構成を聞かれた際は、「返答できる範囲で答える」ことが無難な答え方です。
しかし、回答をしなかったからといってそれが理由で不採用になることはないでしょう。

この記事では、家族構成を聞かれた際の答え方を例文付きで解説しています。
さらに、企業が家族構成を聞く意図や違法性なども説明しているので確認しておきましょう。

この記事を読むことで、質問にうまく回答でき、焦らず対応できます。
ぜひ最後までお読みください。

面接で家族構成を聞かれた際の答え方【例文あり】

面接で家族構成を聞かれた際の答え方【例文あり】

面接で家族構成を聞かれた際の答え方を3パターン紹介します。

  • 答えられる範囲で答える
  • 丁寧に回答を断る
  • 質問の意図を聞く

それぞれのパターンでの例文も紹介するので参考にしてください。

答えられる範囲で答える

面接で家族構成を聞かれた際は、「返答できる範囲で答える」のが無難な方法です。
個人情報に関わる質問であれば返答を断ることもできますが、印象が悪くなる可能性もあるので注意しましょう。

一般的には詳細を語る必要はなく、最小限のことを大まかに答えるのが適切です。

【例文】無難な答え方

  • 「4人家族です。」
  • 「父と母、弟の4人家族です。」
  • 「妻と子ども2人の4人家族です。」

もし、家族の職業といった具体的な質問をされた場合は、質問の意図を理解して適切な返答を心がけましょう。
ただし、受け答えを希望しない場合は、「会社員をしています」のような大まかな回答でも問題ありません。

丁寧に回答を断る

質問に答弁したくない場合は、印象が悪くならないように丁寧に断りましょう。
絶対に「嘘」をつくことは避けるべきです。
嘘はいずれ明るみに出て信用を失うことになるので、嘘をつくくらいなら丁寧に断るほうが良いでしょう。

【例文】丁寧な断り方

  • 「申し訳ありませんが、プライバシーの観点から返答は差し控えさせていただきます。」
  • 「大変申し訳ないのですが、家族の個人情報に関わることなので、私の一存ではお答えできません。」

自分自身だけでなく家族の個人情報にも関わるため、丁寧に断れば問題ありません。

質問の意図を聞く

家族構成の質問を受けた際に、返答に悩んだり不安を感じたりした場合は、質問の意図を尋ねてみましょう。
相手の意図を理解できれば、適切な回答ができるかどうかを判断できます。
ただし、質問を質問で返す形になるので、失礼にならないよう質問の仕方には十分に注意しましょう。

【例文】意図の聞き方

  • 「恐れ入りますが、ご質問の意図をお伺いしてもよろしいでしょうか?私は可能な範囲でお答えしたいと考えています。」
  • 「〇人家族です。質問の意図を正確に把握して的確に回答するため、ご質問の意図をお教えいただけますでしょうか?」

家族構成の質問は意図を聞いて、可能な範囲で回答しても問題ありません。

面接で家族構成を聞くのは禁止事項ではないのか?

面接で家族構成を聞くのは禁止事項ではないのか?

面接で家族構成を聞くこと自体は法的に禁止されていないため、法令違反にはならないでしょう。
ただし、厚生労働省が公表している公正な採用選考の基本の指針のうち、採用選考時に配慮すべき事項に該当します。

理由としては、就職において不当な差別が生じる可能性があるからです。
家族構成は個人の能力や仕事の適性とは無関係であり、また自身で変えることもできません。
そのような自身の努力や意思によって変えられない事柄が、採用・不採用の判断材料にされないように配慮すべき事項になっています。

自身の努力や医師によって変えられない事柄の例

  • 「母子家庭だから不安」
  • 「一人っ子だから協調性がなさそう」

上記のような勝手なイメージで不採用にされるのは納得がいかないでしょう。
とはいえ、基本的には面接時の雑談として質問されることが多いので、あまり難しく考えず気軽に対応するのがおすすめです。

面接で家族構成を聞く企業側の意図は?

面接で家族構成を聞く企業側の主な意図を3つ紹介します。

  • 緊張をほぐすため
  • 休職や退職のリスクを把握するため
  • 家族に同業者がいないか確認するため

配慮すべき事項に該当する質問ですが、面接で聞かれることがあるのは上記のような意図による場合もあるでしょう。

緊張をほぐすため

家族構成に関する質問をする理由として、面接官が緊張をほぐすために身近な話題として取り上げる場合があります。
このようなケースでは、面接官は特に意図せずに質問しており、家族構成を採用の判断材料としては用いることはないでしょう。
その目的は、応募者が少しでもリラックスして面接に臨めるようにすることにあります。

ただし、雑談の一環として家族構成に関する質問が出されると、応募者は戸惑うことがあるかもしれません。
そのような場合に備えて、事前に返答を考えておくと良いでしょう。

休職や退職のリスクを把握するため

家族構成に関する質問は、休職や早期退職のリスク、残業・休日出勤の対応能力を把握するために行われることがあります。
企業は長期間勤務してもらえる人材を採用したいと考えているものです。
したがって、家族構成に限らず家族の年齢や健康状態など、個人情報に関わる情報まで質問する企業も存在します。

例えば、幼い子どもや高齢の親がいる場合は、休職や早期退職のリスクがあると見なされる可能性があるでしょう。
家族に介護が必要な人がいるかどうかを確認し、早期退職のリスクを回避するために質問してくる企業には注意が必要です。

家族に同業者がいないか確認するため

家族のなかに同業他社に勤務する人がいないか確認するために、家族構成を聞くことがあるでしょう。
理由としては、家族との雑談のなかで会社の情報が漏れる可能性があるからです。

万が一家族に同業他社に勤務する人が存在する場合は、追加の質問をしてくる可能性があります。
このような場合は入社後になって問題が生じることを避けるためにも、率直に答えることをおすすめします。

面接で家族構成の質問に回答しなかったら不採用になる?

面接で家族構成の質問に回答しなかったら不採用になる?

面接で家族構成に回答しなかったことが不利に評価され、不採用になる可能性はほとんどありません。
むしろ、答えることで有利になる可能性があります。

企業はリスクのある候補者よりも、リスクの少ない候補者を選びたいと考えるのが一般的でしょう。
自身や家族のプライバシーに関わらない範囲で、自分がリスクのない候補者であることを示すために率直に答えることをおすすめします。

面接で家族構成を聞かれたら答えられる範囲で答えよう

面接で家族構成を聞かれるのは、緊張をほぐすための雑談の場合があります。
そのため、気軽に対応したほうが望ましいでしょう。

家族構成の質問は採用選考には直接関係しないため、返答を断っても問題ありません。
ただし、断り方には注意が必要で、印象が悪くならないように丁寧に断ることが大切です。

また、質問の意図を尋ねることも一つの方法でしょう。
企業側も特定の意図を持って聞いていることがあります。

家族構成を聞かれたら、詳細を答える必要はないので答えられる範囲で答えましょう。

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