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履歴書に退職理由はなんと書く?ケース別に書き方と例文を紹介

転職に向けて履歴書を作成する場合、職歴欄の記入が必要になります。
このとき、退職理由についてどのように書けば良いのか迷う方も多いでしょう。
履歴書の退職理由は、現在の就業状況に合わせて書き分けることが大切です。

本記事では、退職理由を履歴書で説明する場合の書き方と例文を紹介します。
退職理由によっては、「一身上の都合」とするより具体的に説明したほうが印象が良い場合もあることを覚えておきましょう。

履歴書の職歴欄には「退職」と書く

履歴書の職歴欄には「退職」と書く

履歴書の職歴欄には、退社ではなく「退職」と書きましょう。
退職は「それまでの勤めを辞める」という意味です。
一方の「退社」は、その会社を辞めるという意味のほか「仕事を終えて会社を出る」という意味があります。

退社と表記してしまうと誤った意味で伝わる可能性もあるため、履歴書の職歴欄では退職を使用するのがベターです。

退職と退社の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

履歴書に退職理由を書いたほうが良いケース

通常、履歴書で詳細な退職理由を説明する必要はありません。
ただし、以下3つのケースでは具体的な退職理由を書くほうが望ましいです。

  • ブランクが長い
  • 転職の回数が多い
  • 職種にばらつきがある

履歴書でこれらを明記すべき理由を解説します。

ブランクが長い

前職を辞めてからブランクが長いと、「働くことに対する意欲がない」「気持ちを切り替えるのに時間がかかるのでは」など不安を抱かれる可能性があります。
退職して次の職に就くまで半年以上空いてしまった場合は、理由を書いたほうが無難です。

健康上の理由や出産、介護がきっかけで退職したなど、現状は業務に支障がないことを伝えてマイナスな印象を避けましょう

<例>健康上の理由でブランクが長い場合2010年4月 〇〇会社 入社
2015年1月 〇〇会社 病気療養のため退職(〇月〇日現在完治)
<例>介護が理由でブランクが長い場合2015年4月 〇〇会社 入社
2018年1月 〇〇会社 親の介護のため退職

転職の回数が多い

転職の回数が多い場合、忍耐力がなく入職してもすぐ辞めてしまう人材だと思われるかもしれません。
キャリアアップやご家族の転勤など、やむを得ない事情は退職理由として書いておくことをおすすめします。

<例>キャリアアップが理由で転職回数が多い場合2015年4月 〇〇会社 入社
2017年3月 〇〇会社 資格取得のため退職
2020年4月 △△会社 入社
2022年3月 △△会社 キャリアアップのため退職
2022年4月 □□会社 入社  現在に至る

職種にばらつきがある

これまでの転職先の職種にばらつきがあると、採用担当者から「スキルや経験が中途半端」「飽きっぽいのではないか」と懸念される恐れがあります。
誤解を与えないよう、さまざまな職種から身につけたスキルや能力など詳しい内容を職務経歴書に記載しましょう

<例>2015年4月 〇〇会社 入社 営業部配属
2018年3月 〇〇会社 Webデザイナー転身のため退職

【ケース別】履歴書の退職理由の書き方

働きながら転職活動をしているのか、あるいは退職して新たな就職先を探しているのか、状況によって退職理由の書き方は異なります。
ここでは、以下6つのケース別に履歴書の退職理由の書き方を見てみましょう。

  • 自己都合の場合
  • 会社都合での場合
  • 契約期間満了の場合
  • 在職中で退職日が決まっている場合
  • 在職中で退職日が決まっていない場合
  • 有休消化中の場合

例文と併せて詳しく解説します。

自己都合の場合

自己都合の退職は、基本的に「一身上の都合により退職」としましょう。
自己都合とは、転職・引越し・出産・介護のほか、人間関係や職場への不満で辞めた場合など、従業員自身で退職を志願したケースを指します。

<例>2013年4月 〇〇会社 入社
2015年3月 〇〇会社 一身上の都合により退職

会社都合の場合

会社都合の退職であれば、そのまま「会社都合により退職」と記載しましょう。
会社都合とは、経営困難やリストラなどが理由で雇用契約を解除された場合を指します。

<例>2010年4月 〇〇会社 入社
2018年3月 〇〇会社 会社都合により退職

契約期間満了の場合

派遣社員や契約社員など、契約期間の定めがあった場合は「契約期間満了につき退職」とします。
ただし、契約期間前に自ら退職を志願したときは自己都合退職となる点に注意しましょう。

<例>2018年4月 〇〇会社 入社
2020年3月 〇〇会社 契約期間満了につき退職

在職中で退職日が決まっている場合

現在在職中で退職日が決まっている場合は、「現在に至る」あるいは「在職中」としたうえで退職予定日を記載します。

<例>2018年4月 〇〇会社 入社
現在に至る(20〇〇年〇月〇日 退職予定)

在職中で退職日が決まっていない場合

現在在職中で退職日が決まっていない場合は、「現在に至る」あるいは「在職中」とします。
退職日が決まっていないことは面接で伝えると良いでしょう。

<例>2018年4月 〇〇会社 入社
現在に至る

有休消化中の場合

在職中ではあるものの有休消化中の場合も、「現在に至る」あるいは「在職中」と記載します。
退職日が決まっているため、加えて退職予定日を明記しましょう。

<例>2015年4月 〇〇会社 入社
現在に至る(20〇〇年〇月〇日 退職予定)

履歴書の退職理由は状況に合わせて書き分けよう

ブランクが長かったり職歴が多かったりする場合、履歴書の退職理由を具体的に書くことで、採用側のネガティブイメージを払拭できる可能性が高まります。
また、仕事をしながら転職活動をするのか退職後に仕事探しを始めるのか、履歴書を書くときの状況も人それぞれです。

本記事でご紹介した内容を参考に、履歴書の退職理由は状況に合わせて書き分けて、転職活動をスムーズに進めましょう。

執筆者について

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