アルバイトの面接を受けるとき、どのような服装にするべきか悩むケースは珍しくありません。
大学生や社会人でしたら、スーツで行くべきかカジュアルな服装で良いか迷うでしょう。
高校生の場合、制服にするべきか私服で良いのか、判断がつかない人もいます。
正社員の面接と比較して軽視しがちですが、アルバイトも立派な雇用形態の一つです。
年齢や立場、面接を受ける業界に合わせた服装で、採用担当者に好印象を与えましょう。
今回は、アルバイトの面接にふさわしい服装を、立場別・業界別に解説します。
目次
アルバイト面接の服装でスーツや私服を選ぶ基準
アルバイトの面接を受けるとき、服装をスーツにするか私服にするかは、おもに受ける業界で判断します。
服装は業界のイメージにつながるため、TPOに合わせてコーディネートしましょう。
アルバイト面接の服装の基準を、業界別に解説します。
スーツを着て働く業界はスーツが良い
アルバイトの面接を受けるとき、スーツを着用したほうが良い業界には、次の例が挙げられます。
- 塾・家庭教師
- オフィスワークがメインの業界
- ホテルやブライダルシーンのスタッフ
以下で詳しくご紹介しましょう。
塾・家庭教師
塾や家庭教師のアルバイトの面接は、スーツやフォーマルな服装が良いでしょう。
教育に携わる業界は、真面目でかっちりした雰囲気を好む傾向があるためです。
ラフな私服では、業界に求められる堅実な姿勢が伝わりません。
実際に、スーツ着用が必須とされる塾講師や家庭教師の求人も多く見られるので、アルバイトの面接もスーツやフォーマルな服装で受け、真面目さをアピールしましょう。
オフィスワーク
一般企業の営業や事務職、金融機関・不動産企業勤務などの面接を受けるときは、スーツとビジネスカジュアルの使い分けがおすすめです。
例えば、一般企業の営業事務の面接を受けるとき、服装に関して何も言われなければスーツを着用します。
「普段着でお越しください」と言われた場合は、ジャケットを合わせたビジネスカジュアルが良いでしょう。
ホテル・ブライダルスタッフ
ホテルやブライダル業界も、スーツやフォーマルな服装が好まれます。
女性はパンツスーツでも良いですが、足元は3〜5センチヒールのパンプスを合わせましょう。
服装選びに迷ったら、面接を受けるホテルやブライダルサロンの制服を、事前にチェックするのがおすすめです。
制服に近い服装なら面接先の雰囲気とも合致して、好印象を与えられるでしょう。
TPOに合わせた私服が求められる業界もある
アルバイトの面接では、TPOに合わせた私服を求められるケースもあります。
私服は個性が出やすいので、各業界がチェックするポイントを知って、面接先に合わせた服装をコーディネートしましょう。
以下で詳しく解説します。
飲食・コンビニ・スーパー
飲食店やコンビニ・スーパーは、アルバイトの面接の服装で次の点をチェックします。
- 清潔感
- 真面目さ
- 活動的かどうか
飲食店・コンビニ・スーパーの接客では、素早い対応や積極的な姿勢が求められます。
私服OKの面接でも、オーバーサイズや華美な服装だと、「反応が鈍いかも」と思われかねません。
体に合ったサイズで汚れがなく、くたびれていない私服と靴を身につけましょう。
サロン・美容院・アパレル
アパレルやサロン・美容院も、アルバイトの面接を私服で受けられます。
私服の場合、気をつけなければならないのは次の点です。
- お店の雰囲気に合っているか
- 服装のセンス
- カジュアルすぎないか
アパレルやサロン・美容院は、おしゃれのセンスやイメージを重要視します。
派手すぎたり個性的すぎたりする私服は、店舗のイメージにも合わず良い印象を与えません。
サロン・美容院・アパレル系のアルバイトの面接を受けるときは、事前にお店の雰囲気をチェックして、ふさわしいイメージの私服を着用しましょう。
高校生は制服がスーツの代わり
高校生がアルバイトの面接を受ける場合、制服を着用すると採用担当者の好感度があがります。
注意しなければならないのは、制服の着こなしです。
スカート丈を短くしたり、ズボンを腰で履いたりしていると、全体的にだらしなく見えて良い印象を持ってもらえません。
高校生の制服は、社会人のスーツと同様です。
校則を守った着こなしで、真面目さ・誠実さを表現しましょう。
アルバイトの面接に関する情報は、下記のページでもご紹介しています。
ぜひご参照ください。
【男女別】アルバイト面接の服装で好印象を与えるマナー
アルバイトの面接の服装は、男女で押さえるべきポイントが違います。
好印象を与えるマナーを、男女別にご紹介しましょう。
【女性】アルバイト面接時の私服
女性がアルバイトの面接を私服で受ける場合、トップス・ボトムスは控えめな色合いで揃えましょう。
おすすめは、白・黒・ベージュ・グレーで、長袖か七分袖の襟付きブラウスです。
靴もボトムスの色に合わせ、3〜5センチのパンプスか革靴にしましょう。
髪色は黒か暗めの茶色で、ロングヘアーの人は一つに束ねたり、カジュアル感の強すぎない髪型にまとめたりして清潔感を出します。
メイクはナチュラルメイクが基本で、ラメ入りのアイシャドウやリップグロス、つけまつげ・カラーコンタクトは避けてください。
アクセサリーはすべて外すのが基本ですが、アルバイト先がアクセサリーOKの場合、小ぶりなピアス・ネックレス程度なら問題ありません。
面接で持つ鞄は、A4サイズの書類が入る大きさで、黒系・茶色系を用意しましょう。
【男性】アルバイト面接時の私服
男性がアルバイトの面接を私服で受ける場合、フォーマルに近づけた装いが大切です。
トップスは襟付きで無地のシャツ、ボトムスはモノトーン系のチノパンを準備し、季節に関係なく肌の露出を控えましょう。
髪の毛は暗めの茶色か黒が基本で、襟足までスッキリさせた清潔感のある髪型が好まれます。
ヘアワックスで整える場合は、テカらない程度にしましょう。
男性の場合も、黒系・茶色系でA4サイズの書類が入る鞄を用意します。
アクセサリーや派手な腕時計は外し、ボトムスと同色系のきれいな革靴を準備して、全体的に統一感を持たせましょう。
アルバイトの面接でNGな服装は
アルバイトの面接の服装には、スーツ・制服・私服を問わず、守るべきマナーがあります。
NGポイントを知って、マナーを守った服装を準備しましょう。
アルバイトの面接で、NGな服装を以下で解説します。
面接全般のマナーは、以下のページをご参照ください。
カジュアルすぎる・露出が多い服
アルバイト面接の服装は、カジュアルすぎるデザインや、露出が多い服はNGです。
例えば女性の場合、胸元が開きすぎたり、袖が長すぎたりするトップスは面接に向いていません。
男性の場合、夏のハーフパンツや、オーバーサイズでダボダボのトップスがNGです。
男女共通でNGに該当するのは、ジャージやスウェット・派手なプリントシャツ・Tシャツなどです。
夏の暑い時期でも、肌の露出を抑えた服装にしましょう。
ブーツやサンダル
ブーツやサンダルも、アルバイトの面接にふさわしくありません。
例えば、黒の革製だから良いだろうとショートブーツを履いたり、洋服に合うからといって、派手な靴やヒールの高い靴を履いてはいけません。
仕事の現場は、革靴やスニーカーを履くケースがほとんどです。
面接は公式なビジネスシーンなので、仕事場にふさわしい靴を履きましょう。
汚れている靴
汚れている靴で面接を受けるのは、採用担当者にだらしない印象を与えるのでNGです。
服をどれだけ整えていても、履き潰したり汚れたりしている靴を履いていると、細かい所に気を配れない人と思われます。
高校生が学校指定の靴やスニーカーでアルバイトの面接を受ける場合も、靴を洗うなど前日までに手入れをしておきましょう。
冬のアウターでダウンやファー付きジャケット
冬にアルバイトの面接を受けるときは、ダウンジャケットやファー付きジャケットを避けましょう。
面接を受けるときは、建物に入る前にアウターを脱ぎ、腕にかけるのがマナーです。
ダウンやファー付きジャケットは、脱着しにくくかさばるので、面接向きではありません。
冬の面接で定番のアウターは、チェスターコートやトレンチコートです。
冬のアルバイト面接の防寒は、全体的にスッキリ見えるアウターにしましょう。
オンラインでのアルバイト面接の服装も清潔感重視
近年、オンラインでアルバイトの面接を行うケースも増えてきましたが、服装の基本は対面の面接と変わりません。
画面を通しても清潔感が伝わるよう、襟付きの白いシャツやジャケットを着て面接を受けましょう。
オンライン面接だからといって、上半身だけ着替えるのはNGです。
ふとした瞬間に、着替えていない下半身が映る可能性もあるので、きちんと上下着替えて面接に臨みましょう。
アルバイト面接の服装では清潔感で好印象を与えよう
アルバイトの面接採用担当者は、面接をしながら応募者の服装もチェックしています。
アルバイトの面接も、公式なビジネスシーンです。
TPOを無視した私服や、くたびれたり汚れたりしているスーツ・制服・靴は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。
たとえ、新品やきれいにした服装であっても、カジュアルすぎる私服や靴は面接に不適切です。
バッグや靴にも気を配り、マナーを守った服装でアルバイトの面接に臨みましょう。