
就職や転職の面接では、終盤に「質問はありますか?」と尋ねられる、逆質問の時間が用意されていることがほとんどです。
しかし、面接に慣れていないと、逆質問を何個して良いかわからないかもしれません。
最適な逆質問の個数は、今受けている面接の段階によって変わります。
この記事では、面接の逆質問の個数を面接の段階別に解説しています。
逆質問を複数行う場合のポイントも紹介しているので、他の求職者と差をつけたい方はぜひお読みください。
目次
面接で逆質問はいくつすれば良い?
面接官は逆質問を通じて、求職者の志望度やコミュニケーション能力、自社との相性をチェックしています。
逆質問は多すぎても少なすぎても、悪い印象を与えてしまいがちです。
ここでは逆質問をいくつすれば良いか、面接フェーズ別におすすめの個数をご紹介します。
一次面接
一次面接では、個人面接と集団面接のどちらかになることがほとんどですが、それぞれ適した逆質問の個数は異なります。
個人面接
一次面接が個人面接の場合、質問は3個程度にしましょう。
質問が1個しかないと、「自社に興味がないのかもしれない」と面接官が思うかもしれません。
逆に4個以上の質問をしても、「空気が読めない」という印象を与えてしまうおそれがあります。
また、1個目の質問が思ったよりも時間をとってしまい、用意した質問がすべてできないと感じたのであれば、2個で終えるなどの工夫も必要です。
臨機応変に対応し、時間内に面接を終えるように意識してください。
集団面接
集団面接の逆質問は、1個だけに抑えておきましょう。
集団面接は、個人面接と比べて一人ひとりの持ち時間が少ないという特徴があります。
周りの状況に応じて配慮をすることも大切です。
他の求職者と不公平にならないように、集団面接での逆質問は1個だけにしましょう。
二次面接
二次面接では、2〜3個たずねるつもりで逆質問を用意しましょう。
二次面接では配属部署の社員が面接官となる場合があり、一次面接よりも業務適性を深くチェックされます。
実際に行える逆質問は1〜2個になることもありますが、事前に2〜3個聞くつもりで準備しておくと、焦ることなくスムーズに面接を進められます。
意欲や志望度の高さを示す機会にもなるので、自身の強みをアピールしながら逆質問を行いましょう。
また、事前に用意した質問だけでなく、面接官と話すなかで生じた疑問があれば、質問をするのもおすすめです。
自身が望む働き方ができるかどうかわかるので、入社後のミスマッチを防げます。
最終面接
最終面接の逆質問は、3〜5個がおすすめです。
社長や役員が面接官として参加している最終面接では、意欲のアピールが何よりも重要です。
それまでの面接以上に求職者とのマッチングをチェックされているため、逆質問を通じて入社後のビジョンを伝え、将来活躍できる人材である点を存分にアピールしましょう。
一次面接や二次面接と違って、最終面接ではそれほど面接時間はタイトに設定されていません。
とはいえ、6個以上の逆質問は多すぎるので、5個までに抑えておくと良いでしょう。
また、面接時間が決められている場合、どのような流れで逆質問が行われるかを理解しておくと、落ち着いて本番に対処できます。
以下の記事では、30分の面接における質問数や面接の流れを解説しています。

逆質問をいくつかする場合に押さえておきたいポイント
逆質問をいくつかする場合に押さえておきたいポイントは、次のとおりです。
- さまざまなパターンの質問を5個程度用意する
- 質問のしすぎに注意する
- 逆質問の終わりはお礼の言葉で締める
それぞれ詳しく解説します。
さまざまなパターンの質問を5個程度用意する
面接が進むなかで、用意していた質問について面接官から話題に上がったり、集団面接で用意していた質問をされたりすることがあります。
すでに話した内容について逆質問すると、話を聞けない人だと判断されてしまう可能性があるため、異なるジャンルの質問を複数用意しておくのがおすすめです。
ただし、話題に上がった内容を逆質問で深掘りするのはかまいません。
話題を広げられる人であることをアピールできるので、効果的に質問しましょう。
質問のしすぎに注意する
逆質問は多めに用意しておくほうが、臨機応変に対応できます。
しかし、用意した質問をすべて行うのはおすすめできません。
空気が読めないと思われる、一つひとつの質問の印象が薄れるなど、マイナスイメージにつながるおそれがあるからです。
そもそも、逆質問は数が多いほど熱意をアピールできるわけではありません。
面接時間への影響もあるので、先ほど紹介した個数を目安に、ほどほどに抑えておくようにしましょう。
逆質問の終わりはお礼の言葉で締める
逆質問を多くしているとうまく受け答えをしようと必死になり、お礼の言葉を忘れてしまうことがあります。
逆質問に限らず、面接では企業が自分のために時間を作ってくれています。
お礼の言葉を添えると、面接官に丁寧な印象を与えられるでしょう。
「お話をうかがって働くイメージが明確になり、御社への入社意欲がますます高まりました」など、面接へのお礼と一緒に伝えて逆質問を終えると良い印象を残せます。
また、面接の終わりに「最後に一言ありますか」と聞かれる場合があります。
回答の内容によっては、合否に影響する可能性もあるため、事前に対策しておくと良いでしょう。
こちらの記事では、この質問が行われる理由や回答方法を解説しています。
逆質問をいくつすべきかは面接の段階ごとに異なると知っておこう
逆質問をいくつすべきかは、面接のフェーズによって異なります。
一次面接では3個まで、二次面接では2〜3個、最終面接では3〜5個が目安です。
面接のなかで用意していた逆質問の内容が、面接のなかで語られる可能性もあるので、パターンの異なる質問を多めに用意しておきましょう。
適切な個数と印象に残る逆質問を行って、効果的な自己アピールにつなげてみてください。