面接の自己PRでは、自分の強みを伝える必要があります。
しかし、新卒の方や転職を検討している方のなかには、伝え方を悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、自己PRの強みの探し方や伝え方を、例文を交えて解説しています。
面接で自分の強みをどのように伝えるべきか知りたい方は、参考にしてみてください。
目次
自己PRでは強みのアピールが大事
自己PRでは強みをアピールすることが大切ですが、長所との違いがわからない方が多いのではないでしょうか。
この章では、強みと長所の違いを解説します。
自己PRにおける強みとは
自己PRにおける強みとは、仕事で身につけたスキルや経験のことです。
面接官は、強みを聞くことで応募者のスキルを確認し、会社が求める人材であるかを確認したいと考えています。
面接では必ず聞かれるため、身につけたスキルや経験を事前に整理し、強みとして話せる状態にしておきましょう。
長所とは違う内容が望ましい
強みと似た言葉に、長所があります。
いずれも面接でよく質問される内容ですが、両者の意味合いは異なります。
強みとは前述のとおり、自身のスキルや経験のことを指す言葉です。
面接においては、能力面を推し量る意図で必ず尋ねられます。
対して長所は、性格や人柄を指して使われる言葉です。
長所を尋ねる意図としては、応募者の人となりや部署のメンバーとの相性を見ていることが多いでしょう。
強みを聞かれているのに長所を答えたり、強みと長所が同じ回答になったりすると、面接官が知りたい内容ではなくなってしまう可能性があります。
自分の強みと長所は異なる内容を答えられるよう、準備しておきましょう。
強み別|自己PRで使える例文
自己PRで強みをアピールする例文を紹介します。
取り上げる強みは以下のとおりです。
- 行動力
- 計画力
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 提案力
- 主体性
自己PRに使える強みを詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
自己PRの書き出しは、こちらの記事で解説しています。
例文1:行動力
【例文】私の強みは、行動力です。
学生時代に野球部のキャプテンをしていましたが、チーム内で内輪揉めしていた時期がありました。
私はキャプテンとして、一人ひとりから事情を聞くことで、練習への参加率の違いが不満の原因であると突き止めたため、翌週の練習スケジュールの公開と同時に、事前に出欠を取るようにやり方を変更しました。
すると練習の参加率が高まり、チームの一体感や勝率の向上につながったのです。
些細なトラブルがあったとしても、自ら考え行動して課題解決を行っていきたいと思います。
例文2:計画力
前職では、複数のプロジェクトを同時に進行する状況がありました。それぞれのプロジェクトのゴールを設定し、ゴールから逆算して細かなスキームを組み立て、プロジェクトメンバーに提案したところ、そのまま採用されたり、叩き台として利用されることが多くありました。
御社へ入社した際にも、ゴールから逆算した緻密な行動計画を立て、実行して貢献したいと思います。
例文3:コミュニケーション能力
アルバイトで化粧品販売を行っていた際の事例を紹介します。接客していたお客様は、若い方から高齢の方まで幅広く、また悩んでいることはそれぞれ異なっていました。
お客様の悩みを深く知れば知るほど、ニーズにマッチした商品を提案できるため、相手に心地良く思ってもらえるコミュニケーションを心がけました。
結果、私が提案する商品を多くのお客様に喜んでいただき、アルバイトながらリピーターを社員以上に抱えることができたのです。
入社したときには、同僚やお客様とのコミュニケーションを密にとり、御社に貢献したいと思います。
例文4:論理的思考力
前職では、研修用コンテンツの作成と社員研修を行っていました。研修受講後の理想的な状態をゴールとして設定し、そのために必要な知識が過不足なく習得できるようコンテンツを作成したところ、ロジカルで非常にわかりやすいと評判でした。
この論理的思考力を、御社でのプロジェクトにも活かしたいと考えております。
例文5:提案力
前職ではオンラインイベントの集客を担当していましたが、新たな取り組みを行う際には、仮説・実行・検証を小さいスケールで早く回していました。スケールを小さくするとリスクを低く抑えられると同時に、実行・検証までのスピードが上昇します。
仮説・実行・検証で得られた結果から、新たな企画をブラッシュアップし、全社に展開する仕組みを構築しました。
御社へ入社した際にも、マーケティングにおいて提案力を活かしたいと思います。
例文6:主体性
Webデザイナーとしてオウンドメディアをゼロから立ち上げた経験があります。
サイト設計から集客までを担当していたため、社内の先輩だけでなく同業者に話を聴きに行ったり、Webデザイナーのセミナーに参加したり、サイトのABテストを行ったり、自ら考え行動しました。Webデザイナーではありますが、集客するために必要なことであれば、率先して行動してきました。
御社へ入社後も主体性の強みを活かして、即戦力として貢献したいと考えています。
自己PRできる強みが見つからない場合の対策
自己PRできる強みが見つからない場合の対策として、以下の3点を紹介します。
- 自己分析を行う
- 親・友人など周囲の人に聞く
- 短所と感じている点を変換する
自己PRについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
自己分析を行う
強みを探す際には、まず自己分析を行います。
自己分析は、自分自身の強みを理解するための基本であり、かつ重要なことです。
まずは、自分の活動を細かく振り返り、どのようなスキルや経験を有しているかを思い起こします。
さらに、一つひとつの行動に対して、なぜそのような行動を起こしたのか、狙った結果につながったのかを深掘りしてみましょう。
すると、自分の思考パターンや行動特性が可視化され、自分でも気付かなかった強みを知れる可能性があります。
こうして見つけた強みを言語化し、自己PRに活用してみましょう。
親・友人など周囲の人に聞く
自分の強みが見つからないときには、親や友人など周りの人に聞いてみましょう。
自分をよく知る人に聞くことで、自分も知らない強みを教えてくれる可能性があります。
日頃接している親や友人の強みをなんとなくイメージできるように、親や友人もあなたの強みを理解しているからです。
短所と感じている点を変換する
弱みと強みは表裏一体といわれます。
自分では弱みだと思っている箇所も、とらえ方次第では強みになることがあるため、強みが見つからない場合には、弱みを可視化してみると良いでしょう。
具体的には、以下のように弱みから強みに変換できます。
- マイペース → 自分の軸がしっかりしている
- 優柔不断 → 柔軟性がある
- 人見知り → 深い人間関係を築ける
- 心配性 → 事前準備をしっかり行い、確実に仕事を行う
- 我が強い → 主体性やリーダーシップを発揮できる
- 人の意見に流されやすい → いろんな意見を聞ける
自己PRで強みを伝えるコツ
自己PRで強みを聞かれた際には、以下のコツを抑えることで効果的に伝えられます。
- 結論は冒頭に述べる
- 具体的なエピソードを交える
- 仕事での活かし方を伝える
結論は冒頭に述べる
自己PRの冒頭は結論から入りましょう。
「私の強みは、◯◯です」と結論を述べてから、根拠となるエピソードや具体例を提示すると、シンプルな表現となり納得度が高まります。
具体的なエピソードを交える
冒頭で結論を述べたら、次にそれを裏付ける具体的なエピソードを続けます。
具体例を示すことで、先に述べた結論の説得力や信憑性が増すためです。
効果的な具体例を示せるよう、自己分析の段階で、過去の活動を細かい部分まで振り返りましょう。
仕事での活かし方を伝える
最後に、強みをどのように活かして志望企業へ貢献するかを伝えます。
ここで重要なのが、企業が求める人材像を知っておくことです。
自身の強みが企業の求める人材像と一致していれば、採用される可能性が高まります。
自己分析と併せて志望企業や業界の研究もしっかりと行い、効果的な自己PRを実現しましょう。
自己PRで自分の強みを的確に伝えよう
自己PRで伝える自分の強みは、これまでの経験を振り返ったり、自身をよく知る人に聞くことで見つけられます。
強みを見つけたら、何度も練習をしながら言語化し、面接でうまく話せるようブラッシュアップしましょう。
自己PRについて、より多くの例文を見てみたい方は下記の記事も参照してください。