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転職時のSPIとは?中途採用における重要度などを解説

この記事の監修者
綿引 亜衣
【資格】
国家資格キャリアコンサルタント

【プロフィール】
総合人材サービス企業にて法人企業の採用支援、キャリアアドバイザー職に10年間携わる。名古屋での勤務経験があり、地域特性を踏まえた面接対策や、Uターン転職支援にも強みを持つ。これまで採用支援経験のある業界は広告・不動産・建設・消費財・通販業界など。その後求人サイトのマーケティング職を経て、現在は 総合人材サービス企業の広報業務に従事。

転職活動を進めるなかで、「SPI」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
SPIは企業が採用選考の一環として実施する適性検査であり、中途採用では「SPI-G」が主に使用されます。

SPIの内容や評価基準、企業がどのように活用しているかを理解すれば、選考を有利に進めることができます。
本記事では、転職時のSPIについて詳しく解説し、効果的な対策方法を紹介します。

転職者向けの「SPI-G」とは?

転職者向けの「SPI-G」とは?

SPIには、新卒者向けの「SPI-U」と、転職者向けの「SPI-G」があります。
両者の出題形式は基本的に同じですが、採点基準に違いがあります。
転職者向けのSPI-Gは、主に転職希望者の業務遂行能力や適性を測ることを目的とした検査です。
ここでは、企業がSPIを実施する理由や、新卒向けSPIとの違いについて解説します。

転職時にSPIを実施する理由

企業が転職者にSPIを課す主な理由は、以下の3つです。

  1. 採用活動の効率化
    中途採用では、新卒採用と比べて選考期間が短いため、限られた時間で応募者の能力を見極める必要があります。
    SPIを活用することで、短時間で基礎的な能力や性格の特性を把握できます。
  2. 応募者とのミスマッチの回避
    転職では、即戦力として活躍できるかが重視されます。
    SPIを通じて応募者の論理的思考力やストレス耐性などを測定し、企業の求める人物像に合致しているかを判断できます。
  3. 入社後の育成への活用
    SPIの結果は、配属先の決定や入社後の教育プランの策定にも活用されることがあります。
    例えば、論理的思考力や数的処理能力が求められる職種に適性があるかを判断する際に参考にされます。

新卒者向けのSPIとの違い

新卒者向けの「SPI-U」と、転職者向けの「SPI-G」の出題内容に、大きな違いはありません。
どちらも以下の2つの検査で構成されています。

  • 基礎能力検査(言語・非言語分野の問題)
  • 性格検査(性格や行動特性を測る質問)

しかし、新卒者と転職者では求められる能力が異なるため、採点基準には違いがあります。
また、企業によっては転職者向けのSPIで英語検査や構造的把握力検査(複雑な情報を整理し、論理的に理解する力を測る問題)を追加で実施することもあります。

SPIの重要度はどれくらい?

SPIの重要度は、企業によって異なります。
特に中途採用では、SPIよりも実務経験や専門スキルが重視される傾向があります。

ただし、以下のようなケースではSPIの結果が選考に影響を与えることがあるでしょう。

  • 同程度の実務経験を持つ応募者が複数いる場合
  • 応募者が多く、選考の絞り込みが必要な場合
  • 論理的思考力や数的処理能力が重要な職種の場合

そのため、「SPIはそこまで重要ではない」と決めつけず、最低限の対策はしておくことをおすすめします。
特に言語・非言語問題の解答スピードを上げる練習や問題の傾向を把握することが、SPI対策として有効です。

転職者向けSPIの試験内容

SPI-Gは「基礎能力検査」と「性格検査」で構成されています。
基礎能力検査では「言語分野」と「非言語分野」の問題が出題され、性格検査は企業の求める人物像との適合性を測るものです。
それぞれの試験内容について詳しく解説します。

基礎能力検査

基礎能力検査は、「言語分野」と「非言語分野」に分かれ、受検者の基礎的な知的能力を測ることを目的としています。

言語分野

言語分野では、語彙力・読解力・論理的思考力を測る問題が出題されます。
主な出題形式には、以下のようなものがあります。

  • 同義語・反義語の選択:単語の意味を正しく理解しているかを問う問題
  • 長文読解:文章を読み、要点を的確に把握できるかを測る問題
  • 文の並び替え:文章の論理構造を理解し、適切な順序に並べる問題

これらの問題は、業務における情報処理能力やコミュニケーション力の指標となるため、企業にとって重要な評価要素となります。

非言語分野

非言語分野では、数的処理や論理的思考力を測る問題が中心です。
主に以下のような問題が出題されます。

  • 四則演算:基本的な計算能力を問う問題
  • 推論:与えられた情報から法則を見つけ、論理的に結論を導く問題
  • 確率・割合・速さの計算:ビジネスシーンで求められる数的処理能力を測る問題
  • 資料解釈:グラフや表のデータを正しく読み取り、分析する力を測る問題

中学・高校レベルの数学知識が求められるため、苦手意識がある場合は基本問題から復習しておくことが効果的です。

性格検査

性格検査は、応募者の性格特性や職務適性を判断するために実施されます。
企業は「自社の風土に合うか」「求める人材像と一致するか」を確認するために、性格検査を重視する傾向があります。

性格検査の特徴

  • 質問数は300問前後と多く、短時間で回答する必要がある
  • 1問につき30秒程度で直感的に回答することが推奨される
  • 「正解・不正解」はなく、一貫性が重視される

性格検査の回答のポイント

  1. 一貫性を意識する
    回答の矛盾が多いと、信頼性が低いと判断されることがあります。
  2. 自分の考えに素直に答える
    企業の求める人物像を意識しすぎず、ありのままの回答を心がけましょう。
  3. 悩みすぎない
    時間制限があるため、直感的に回答し、すべての質問に答えることが大切です。

転職者向けSPIの実施方法は?

転職者向けSPIの実施方法は?

SPI-Gの実施方法には、大きく分けて以下の4つがあります。

  • WEBテスティング
  • テストセンター
  • インハウスCBT
  • ペーパーテスティング

企業によって指定される受検方法が異なるため、案内に従って適切に準備しましょう。

WEBテスティング

WEBテスティングは、自宅のパソコンなどインターネット環境が整った端末を使用して受検する方法です。
企業が指定した受検期間内であれば、好きなタイミングで受検できます。

<特徴>

  • 受検場所や時間の自由度が高い
  • スマートフォンでの受検は不可
  • 非言語分野では電卓の使用が可能

時間や場所の制約が少ない点がメリットですが、通信環境やパソコンの動作を事前に確認し、トラブルを防ぐことが大切です。

テストセンター

テストセンターは、リクルートが運営する専用の受検会場でSPIを受ける方法です。
受検者は指定された期間内に、会場と日程を選択して予約し、会場のパソコンで受検します。

<特徴>

  • パソコン環境が整っているため、トラブルの心配が少ない
  • 他の企業の選考でも結果を使い回せる(1年以内)
  • 会場まで足を運ぶ必要がある

すでに受検済みの場合、他社選考でも結果を利用できるため、何度も受ける負担を減らせる点がメリットです。

インハウスCBT

インハウスCBTは、応募先企業が用意したパソコンを使用し、指定された会場で受検する方法です。
テスト終了後に、そのまま面接が行われるケースもあります。

<特徴>

  • 企業のオフィスなど指定の会場で受検
  • テストと面接が同日に実施される場合がある
  • 個別対応のため、実施頻度は企業ごとに異なる

会場までの移動が必要ですが、面接とセットで行われる場合は選考のスピードが速くなる可能性があります。

ペーパーテスティング

ペーパーテスティングは、企業の指定する会場で筆記試験として受検する方法です。
受検者は冊子と解答用紙(マークシート)を配布され、決められた時間内に回答します。

<特徴>

  • 大問ごとに制限時間が設けられる場合がある
  • 解答を見直すことができる
  • WEBテスティングのように強制的に次の問題へ進められることはない

制限時間内であれば、前の問題に戻って見直しができるため、焦らず慎重に回答できるのがメリットです。

転職時のSPIの対策方法

転職の選考でSPIを受検する場合、以下3つのポイントを意識して対策を進めましょう。

  • 実施方法を確認する
  • 問題に慣れておく
  • 時間制限を意識する

以下では、確実に合格点を取るための具体的な対策を解説します。

実施方法を確認する

SPIの実施方法によって、出題形式や回答方法が異なります。
事前にどの方法で実施されるのかを把握し、それに適した準備を行いましょう。

<確認すべきポイント>

  • 受検形式(WEBテスティング、テストセンターなど)
  • 試験範囲(基礎能力検査のみか、性格検査も含まれるか)
  • 追加試験の有無(英語や構造的把握力の問題など)

企業からの案内をよく確認し、不明な点があれば早めに問い合わせましょう。

問題に慣れておく

SPIでは、中学・高校レベルの基礎的な問題が出題されますが、独特な形式の問題もあるため、事前の対策が必要です。

<効果的な対策方法>

  • 市販の問題集やオンラインの模擬試験を活用する
  • 頻出問題を重点的に学習する
  • 苦手分野を把握し、克服する

特に、非言語分野の計算問題は慣れが重要です。
解法を理解したうえで、繰り返し解くことでスピードと正確性を向上させましょう。

時間制限を意識する

SPIでは、各問題に制限時間が設定されているため、時間内にできるだけ多くの問題を解く力が求められます。

<効果的な時間管理のコツ>

  • タイマーを使って制限時間内に解く練習をする
  • 難問にこだわりすぎず、解ける問題を優先する
  • 模擬試験形式で、本番を想定したトレーニングを行う

ゆっくり考えれば解ける問題でも、本番では瞬時の判断が求められます。
実際の試験に近い環境で練習することで、本番のパフォーマンス向上につながります。

転職時のSPI受検で気をつけるポイント

転職活動では、書類作成や面接対策など、さまざまな準備が必要です。
そのため、SPI対策が後回しになりがちですが、早めの準備が合格への鍵となります。

<SPI対策の理想的なスケジュール>

  • 3ヵ月前から対策を開始する
  • 言語・非言語それぞれ毎日30~60分を目安に学習する
  • 継続的に演習し、試験本番に備える

時間を確保し、計画的に学習を進めることで、試験への不安を軽減できます。

転職時のSPI対策は必須

SPIは、企業によって重視度が異なりますが、選考結果に影響を与えることがあります。
特に応募者同士の実力が拮抗している場合、SPIのスコアが合否を左右することもあります。
ただし、満点を取る必要はありません。
重要なのは、実施方法を確認し、基礎をしっかり固めることです。

<効果的な対策のポイント>

  • 事前に受検形式を確認する(WEBテスティング・テストセンターなど)
  • 基礎問題を繰り返し解く(特に頻出の言語・非言語分野)
  • 時間を区切り、集中して対策する(本番を意識した練習)

転職活動の準備と並行しながらも、SPI対策を計画的に進めましょう。
事前の努力が、合格への大きな一歩となります。

執筆者について

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