カーディガンは、ある程度きちんとした印象を与えられるアイテムですが、面接での着用はマナー違反にならないのでしょうか。
スーツだけでは寒い時期に重ね着したい場合や、夏場だとジャケットの代わりにカーディガンを羽織りたいと考える方もいるかもしれません。
本記事では、面接でカーディガンを着用しても良いのか、ビジネスの場にふさわしいのかを解説します。
着用しても問題ないケースとともに、面接に適したカーディガンの特徴も紹介しているため、服装に迷ったときには参考にしてみてください。
目次
面接でカーディガン着用は避けたほうが無難
面接でのカーディガン着用は厳禁ではありませんが、場合によっては良くない印象を持たれる可能性もあります。
面接の場でカーディガンを控えたほうが良い理由を見てみましょう。
ビジネスの場にふさわしくない
カーディガンはフォーマルな衣装ではなく、ビジネスの場にふさわしくないと考えられています。
そのため、スーツ着用を基本としている業界・企業の面接におけるカーディガンの着用は、面接官にマイナスな印象を与える可能性があります。
大事な商談やプレゼンテーションで、カーディガンを着る人はほとんどいないでしょう。
面接も、ビジネスシーンの一つです。
特に、社会人としての今後の活躍を見極められる正社員の面接では、スーツを正しく着こなすのが望ましいでしょう。
面接の服装については下記の記事で紹介しているため、気になる方はご参照ください。
マナー違反だと思われる
カーディガンの着用は厳禁というわけではありません。
しかし、カーディガンはマナー違反だと判断する面接官が少なからずいることを覚えておきましょう。
特に金融業や不動産業、宿泊業、法律系の職場は身だしなみに厳しい傾向にあり、スーツの着用が基本です。
面接では第一印象が応募者の印象を大きく左右するため、服装も判断要素の一つとなり得ます。
カーディガンの着用が原因で選考が不利になるのはもったいないため、面接では「取引先に行ける服装」を意識してコーディネートを組むのがベターです。
寒い場合は会場の外で脱ぐ
防寒対策としてカーディガンを着用すること自体は問題ありません。
就職や転職活動においては、いつでも万全の状態で臨めるよう体調管理も大切です。
しかし、上記のような理由から面接にはふさわしくないと判断されかねないため、面接会場となるビルやオフィスに入る前に脱いでおきましょう。
スーツの下にカーディガンを重ねるスタイルは、会場で脱ぎ着しにくいため避けたほうが良いといえます。
どうしても寒い場合は、肌着やコート、カイロで調節してみてください。
面接でカーディガンを着用して良いケースは?
面接でカーディガンを着用しても問題ないのは、以下のケースです。
- 私服指定のとき
- パート・アルバイトの面接
それぞれ解説します。
私服指定のとき
私服指定の面接では、オフィスカジュアルな服装を選びましょう。
「私服でお越しください」などの指示があったにも関わらずスーツを着ていくと、指示を守れない人材だと判断される恐れもあります。
なお、服装自由・指定がないときはスーツで行って問題ありません。
オフィスカジュアルとは、スーツより少しカジュアルな服装を指します。
面接ではフォーマルな印象を与えられるジャケットが推奨されますが、カーディガンもデザイン次第で選択肢に入れて良いでしょう。
黒・紺のシンプルなデザインや、ジャケットにも見えるような素材を選ぶと良いかもしれません。
アパレルや美容業界では、応募者のセンスを見るために私服で選考を行うことがあります。
また、IT業界は自由な社風をアピールするために、あえて私服を指定するかもしれません。
志望する会社や業界の傾向に合わせて、服装を選択してみてください。
面接に着ていくスーツがない場合は、以下の記事で対処法を解説しています。
パート・アルバイトの面接
パート・アルバイトの面接では、カーディガンの着用が可能です。
ただし銀行や百貨店など服装マナーも重要になる職場の場合は、パート・アルバイトの面接であってもスーツが望ましいといえます。
私服で働ける職場などであれば、カーディガンを含むオフィスカジュアルで問題ありません。
応募する職場に合わせて、清潔感や信頼感を与えられる服装を選びましょう。
職場の服装がどのようなものかわからない場合は、スーツで面接に参加したほうが無難といえます。
パート・アルバイトの面接に適した服装について、詳しくはこちらの記事もご参照ください。
私服面接にふさわしいカーディガンの特徴
私服面接に適したカーディガンを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 落ち着いたベーシックな色
- シンプルなデザイン
- スタンダードな丈
それぞれ詳しく解説します。
落ち着いたベーシックな色
ベーシックな色のカーディガンは、きちんとした印象を与えられるほか着回しも利きます。
面接では、黒・ネイビー・グレーなどの落ち着いた色がおすすめです。
全身を暗い色で統一する必要はありません。
企業によっては、コーディネートに明るい色があったほうが効果的なケースもあります。
特に女性の場合、ベージュや淡いパステルカラーのカーディガンを着用することで、やわらかい印象を演出しやすいでしょう。
ただし、オレンジやグリーンなど個性が強く出すぎてしまう派手な色は避けます。
シンプルなデザイン
私服面接で着用するカーディガンは、無地のシンプルなものが無難です。
大きなブランドロゴが入ったもの、チェックやボーダーなどの柄物は、面接会場で脱ぐとしても避けたほうが良いでしょう。
ふと鞄などから見えてしまったとき、ビジネスマナーに欠けた印象を与えかねません。
また、フリルなどの目立つ飾りがついたもの、透け感があるものについても、カジュアルに寄ってしまうためNGです。
アパレル業界などでない限り、面接時の服装はおしゃれさより清潔感や真面目さを意識します。
スーツ売り場に売られているカーディガンであれば間違いないでしょう。
スタンダードな丈
カーディガンにはボレロタイプ(ミニ丈)・ロング丈などさまざまな種類がありますが、面接ではスタンダードな丈のものを選びます。
着丈は腰あたりまで、袖丈は手首にかかる程度の長さのものがおすすめです。
袖の長さが適切でも、ドルマンスリーブやドロップショルダースリーブはカジュアルになりすぎるため、面接にはふさわしくありません。
また、体型に合わない大きなカーディガンは、だらしなく見える可能性があります。
体型を隠すため・流行アイテムを取り入れたいなどの理由からビッグシルエットのアイテムを選ぶ方もいますが、面接ではジャストサイズで着用しましょう。
面接でカーディガンの着用は避けるのが無難
面接はあくまでもビジネスの場であり、カーディガンの着用はマナー違反ととらえられる可能性があります。
体温調整のためにスーツの上から羽織りたい場合も、会場に着く前に脱いでおきましょう。
ただし、私服指定の場合やパート・アルバイトの面接では、カーディガンを含むオフィスカジュアルで臨んで問題ありません。
職場や業界の雰囲気に合わせて、シンプルなデザインのものを選びましょう。
ビジネスシーンであることをふまえ、清潔感のある落ち着いた服装を意識することが大切です。