「急にお金が必要になった」などの理由から、日雇いで働こうと考える人もいるでしょう。
日雇いの働き方としては、日雇い派遣と単発バイトがあります。
しかし、日雇い派遣は平成24年の法改正以降原則として禁止されているため、現在日雇いで働く場合は単発バイトを探さなければなりません。
本記事では、日雇い派遣と単発バイトの違いを解説しています。
日雇い派遣と単発バイトの違いにまつわる、よくある疑問も解説しているので、参考にしてください。
目次
日雇い派遣と単発バイトの違い
日雇い派遣と単発バイトの主な違いは、以下の2点です。
- 雇用主の違い
- 雇用できる範囲の違い
それぞれ見ていきましょう。
雇用主の違い
日雇い派遣と単発バイトでは、雇用主が異なります。
日雇い派遣の雇用主は派遣会社ですが、単発バイトの場合はアルバイト先が直接の雇用主です。
日雇い派遣の場合は福利厚生や給料などが派遣元との契約に準拠する形になりますが、単発バイトではアルバイト先の福利厚生や給料がそのまま受けられます。
雇用できる範囲の違い
日雇い派遣と単発バイトでは、雇用できる範囲にも違いがあります。
日雇い派遣は現在は原則禁止されており、特定の職種、もしくは例外となるための要件を満たす労働者でなければ行うことができません。
一方で単発バイトは、雇用主と労働者が直接契約を結ぶため禁止されておらず、誰でも従事できます。
「1日だけアルバイトをしてお金を稼ぎたい」という場合は、単発バイトの求人に応募しましょう。
日雇い派遣の例外要件については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
日雇い派遣と単発バイトに関するよくある疑問
日雇い派遣と単発バイトに関するよくある疑問に回答します。
日雇い派遣と単発バイトでは、どちらが仕事を探しやすい?
仕事を探しやすいのは単発バイトです。
日雇い派遣は、例外要件を満たした職種や労働者しか従事することができません。
そのため、例外要件に当てはまらない人が日雇いで働きたい場合は、単発バイトの求人に応募しましょう。
なぜ日雇い派遣が禁止なのですか?
日雇い派遣が禁止されている理由は、日雇い派遣の場合、派遣会社と派遣先が労働者を適切に管理できないケースがあるからです。
場合によっては、労働者の賃金が不当に削られたり、安全が守られず労災が発生したりする可能性もあります。
実際に過去、派遣会社が登録していた日雇い派遣労働者に対して、「データ装備費」の名目で1日200円の給料を不当に指し引いてたことが問題となりました。
労働者の賃金を守りつつ、労働災害の保険に適切に加入できる仕組みを整えるため、日雇い派遣が禁止されています。
日雇い派遣には条件があるが単発バイトなら誰でも働くことができる
日雇い派遣と単発バイトはどちらも日雇いの働き方ですが、日雇い派遣は平成24年以降原則禁止されています。
「すぐにお金が必要」などの理由から日雇いで働きたい場合は、規制されていない単発バイトの求人を探して応募するようにしましょう。