契約社員として働きたいと考えた際に、気になるのが給料ではないでしょうか。
もし想像している金額よりも給料が低ければ、働き始めてから後悔するかもしれません。
もちろん、給料は勤務する地域や業種によっても異なりますが、契約社員の平均的な給料を知っておけば、ある程度予測することも可能です。
本記事では、契約社員の月収や年収、正社員との差を解説しています。
これから契約社員として働きたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
契約社員の給料はいくら?
まずは、契約社員の月給と年収、賞与を紹介します。
契約社員の月給と年収
東京都産業労働局の調査によると、契約社員の平均月給は約22万円で、割合としては20万円以上30万円未満が一番多くなっています。
一方で、平均年収は約301万円で、割合としては200万円以上300万円未満が最多です。
このデータはあくまでも東京で働く契約社員の平均であり、年齢や働く場所、業種や形態によっても月給や年収は異なります。
まだ契約社員として働くか迷っている人や、勤務先や業種が決まっていない人は、平均年収を参考に、ほかの働き方と比較して判断するのも良いでしょう。
契約社員の時給について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
契約社員の賞与
契約社員の賞与は、半数以上の61.4%があると回答しています。
そのうち、夏の賞与の支給額は平均で24.6万円で、20万円以上40万円未満が最多です。
平均月収の22万円に対して、賞与が20万円以上支給された場合、月給1ヵ月分ほどの余裕ができます。
貯金や生活費の不足分、趣味の費用にも充てられるので、助かる方も多いでしょう。
ただし、契約社員は賞与がないケースもあるため、賞与があるものとして勤務先を決めてしまうと、想像よりも年収が低くなってしまう可能性があります。
契約社員として働く場合は、勤務先に賞与があるのかも事前に確認しておきましょう。
契約社員の主な給与形態は?
契約社員の給与形態は、月給制か時給制が多いです。
時給制であれば働いた時間分しっかりと給料がもらえる反面、働いた時間によって月の給料が変わるため、収入が安定しにくいといったデメリットがあります。
月給制であれば毎月安定した給料が支払われる一方で、支給される給料に対して働く時間が長くなってしまうこともあるでしょう。
正社員は基本的に月給制ですが、契約社員は給与形態を選べるのも魅力の一つです。
月給制と時給制のメリット・デメリットを把握したうえで、どちらの給与形態が良いか判断し、事前に勤務先の給与形態を確認しておきましょう。
契約社員と正社員の給料の差は?
契約社員の平均年収は約301万円なのに対し、正社員は約508万円です。
平均年収だけを見ると、契約社員と正社員には200万円程度の差があることがわかります。
契約社員は契約期間や契約業務に定めがあるため、昇進が難しく給料が上がりにくいのが原因と考えられます。
また、契約社員の半数近くはボーナスの支給がないことから、月給に大きな差がなくても年収に差が出るケースも考えられるでしょう。
ただし、契約社員の平均年収は東京の調査によるものであり、正社員の平均年収は国税庁の調査であるため、平均年収の差もあくまで目安として考えてください。
契約社員の給料は上がる可能性がある?
契約社員は、契約時に給料などの条件が決められており、契約期間中に給料が上がることは基本的にありません。
契約社員としての働きぶりを評価されれば、契約更新時に給料が上がる可能性はあります。また、給料を上げたい場合は、自ら契約更新時に交渉する方法もあります。
ただし、交渉すれば必ず給料が上がるわけではなく、契約の更新自体がないこともあるでしょう。
そのため、正社員よりも昇給は難しいと考えておきましょう。
契約社員は給料以外のメリットとデメリットも踏まえて判断しよう
契約社員の平均年収は、正社員に比べると低い傾向にあります。
これには、契約期間による昇給の難しさやボーナスの有無が関係しており、給料に差が付いてしまうからです。
一方で、契約社員は正社員に比べると、希望の職種で働きやすいといったメリットがあります。
また、契約社員の方が労働条件も選びやすいため、労働時間を減らして自分の生活を優先したり、副業を行ったりすることも可能です。
契約社員として働く際は、給料以外のメリットとデメリットを踏まえたうえで判断すると良いでしょう。