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転職面接での人間関係による退職理由の伝え方|ポイントや例文を紹介

この記事の監修者
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西岡 秀泰
【資格】
社会保険労務士

【プロフィール】
同志社大学法学部卒業後、生命保険会社に25年勤務しFPとして保険販売を行う。2017年4月に西岡社会保険労務士事務所を開設し、労働保険・社会保険を中心に労務全般について企業サポート。日本年金機構にて年金相談員を兼務。

転職の面接時、よく聞かれるのは前の職場の退職理由です。
人間関係が退職理由だと、つい後ろめたい気持ちになったり、どのような伝え方をすれば良いのか悩んでしまったりすることがあるかと思います。

人間関係がうまく行かなかった理由をそのまま話しても、批判的にとらえられてしまい、転職がうまくいかない危険性もあります。

ここでは、人間関係が退職理由の場合の伝え方について、わかりやすく解説します。
具体的な例文もあるため、ぜひ最後までお読みください。

【面接時】人間関係による退職理由の伝え方のポイント

【面接時】人間関係による退職理由の伝え方のポイント

人間関係が退職理由のときでも、転職の面接では堂々とした態度で簡潔明瞭に伝えることが重要です。
また、ネガティブな退職理由の場合、その理由を前向きな志望動機に転換することで、採用者に悪いイメージを持たせることを避けられます。

退職理由は簡潔明瞭に伝える

退職理由が人間関係の場合、だらだらと長く理由を話すのは良くありません。
採用者が知りたいのは、あくまで前の職場をどのような理由で辞めたのかについてです。
ことの顛末を細かく伝える必要はないでしょう。

質問に対し率直に答えることは大切ですが、聞かれていないことまで回答する必要はありません。
採用担当者が転職の動機を前向きにとらえてくれるよう、この会社でしたいことなどを話の中心に持っていくことが重要です。

人間関係を理由に転職を検討している場合にどのように行動したら良いのかは、以下の記事に詳細があるため、参照してください。

退職理由は前向きな理由に変える

ネガティブな退職理由は、たとえ事実であっても、採用担当者に好印象を与えません。
ネガティブな理由を話すことで「また同じような失敗を繰り返すのではないか」や「またすぐに辞めてしまうのでは」などと、マイナスなとらえ方をされてしまう可能性があります。

例えば、「前の会社ではスタッフがバラバラでプロジェクトが失敗した」ということを話したい場合、そのまま伝えたのではネガティブな印象を与えてしまいます。
同じ事実を伝えるのでも、「今までの会社は個人の力に重きをおいていましたが、私自身はスタッフ全員で取り組むことで、個人以上の素晴らしい成果が出ると信じています」などと言い換えることで、前向きな印象を与えられるでしょう。

言い換えることで、マイナスの内容もプラスのイメージに変えることができます。
後ろめたい気持ちを持つことなく前向きな理由に変換し、行きたい会社の担当者からの好印象につなげましょう。

堂々とはきはきした表情で伝える

人間関係を理由にした退職理由だと気持ちがネガティブになりやすく、大切な面接で下を向いてしまったり、暗い表情をしてしまいがちです。
しかし、そのような態度をとってしまうと、採用者の印象は悪くなります。

上記のような態度で退職理由を伝えることで、企業は「本当はもっと違う退職理由があるのか」や「なにか隠している」と考えてしまう可能性もあります。
そうなると、企業に採用後に問題を起こされては良くないと思われ、転職活動が失敗してしまうかもしれません。

たとえ人間関係が原因で前の会社を退職したとしても、すべて自分自身が悪いわけではありません。
後ろめたさを感じることなく、堂々と話すことが重要です。
堂々とした態度ではきはきと質問に答えることで、前向きに言い換えた退職理由の信憑性を高めましょう。

ケース別の人間関係が原因の退職理由の伝え方|例文

人間関係が退職理由といってもさまざまなパターンがあり、ひとまとめにはできません。
ハラスメントを受けた場合は、加害者を責めないように気をつけて伝えましょう。
雰囲気についていけなかったときは自分のめざしたい雰囲気を具体的に伝え、失恋などの場合は本当の理由を伝えないという選択肢もあります。

ハラスメントを受けた場合

上司や部下、同僚などからハラスメントを受けて退職した場合、加害者を責めるような言い方ではなく、ニュアンスを変えて伝えることがポイントです。
ひどいことをされていればなおさら、ついつい加害者を非難してしまいがちですが、自分の転職活動を成功させるためにぐっと堪えましょう。

伝え方の例としては、以下のようなものがあります。

以前の会社は個人を重要視しており、それぞれの力を活かして取り組む社風でした。
私はそれ以上にチームワークにより、個人以上の力が発揮できると考えているため、この会社の社風に魅力を感じ、面接にきました。

企業の社風にあった働き方を希望していることを伝えることで、採用者は入社後の活躍をイメージしやすくなります。

雰囲気についていけなかった場合

体育会系の職場や、歩合制などによる過度な競争で雰囲気がギスギスとした職場にいた場合、前の職場に対する憤りが昂じて転職面接でも不満を言いたくなることがあります。
しかし、前の職場の悪い点を指摘するのではなく、今後はどのような職場で働きたいのかを前向きなイメージとともに伝えられるようにしておくのがおすすめです。

伝え方の例文は、以下のとおりです。
前職場の雰囲気の悪さを指摘するにとどまらず、どのような雰囲気の職場で働きたいかを具体的に伝えることで、前向きな印象を与えられます。

以前の会社では、やる気を出すために営業成績の悪い人は朝礼で叱咤激励されていました。
私個人はそのような形よりも、どうして営業成績が伸び悩んでいるのかを話し合いみんなで力を合わせて前進できるような会社が適していると考え、こちらの会社に転職を決意しました。

恋愛や失恋の場合

職場や取引先での恋愛や失恋が原因で、退職を決意する場合もあります。
この場合、本当の退職理由は言わないほうが良いでしょう。別の理由を中心に話すことをおすすめします。退職理由を問われても、プライベートなことまで言う必要はないので、仕事に関することに限定して伝えれば問題はありません。

以前の会社では多くのことを学ばせていただき、とても勉強になりました。
しかし、今回自分のスキルアップを図りたいと思い、退職しました。
この会社では自分の培ってきた力を活かすだけではなく、日々成長し貢献できるよう取り組んでいきます

退職理由が人間関係でも伝え方次第でプラスになる

退職理由がネガティブな人間関係であっても、堂々とした態度で、簡潔明瞭かつ前向きな内容に言い換えることで転職理由をポジティブに伝えられます。

ハラスメントを受けた場合は、加害者を責めるような言い方はせず、「チームワークで仕事をしたい」など、ニュアンスを変えて伝えることが大切です。
職場の雰囲気についていけなかった場合は、どのような雰囲気を求めているのか、転職先の雰囲気と一致する部分を伝えると良いでしょう。
恋愛や失恋などの場合は、本当の理由は伝えずに、仕事に関することに限定して回答しても構いません。
人間関係が退職理由でも伝え方を工夫して、希望の転職先に合格しましょう。

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執筆者について

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