企業に合格するためには、志望動機がとても重要です。
例えば、志望動機で「魅力を感じた」と伝えたくても、そのままの言葉で伝えると少し上から目線ととらえられ、良い評価がもらえない可能性があります。
ここでは志望動機の「魅力を感じた」という表現を、例文を挙げながら、さまざまな言葉へ変換する方法を解説します。
言い方次第で相手のとらえ方は変わるため、より熱意が伝わりやすい表現を探してみましょう。
第一希望の企業に合格できるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
志望動機で「魅力を感じた」を使う際の注意点
志望動機で「魅力を感じた」という表現を使いたいと感じるケースは少なくないのではないでしょうか。
しかし、「魅力を感じたからこの企業に入社したい」という率直な思いがあったとしても、表現がやや上から目線と感じられやすく、悪い印象を与えてしまう可能性があります。
また、少し遠回りな表現となることで採用側は「何に対して魅力を感じたのか」と思うことも否めません。
抽象的な表現なため、個別性のある強い思いではないと判断されてしまいます。
特に面接では持ち時間が限られており、深く話せる時間を設けられず熱意が伝わらないまま終了してしまう危険性があるため、「魅力に感じた」に変わる表現を学んでいきましょう。
志望動機の「魅力を感じた」に変わる言い換え例
志望動機で「魅力を感じた」を表現する良い例を、以下に記載しました。
「魅力を感じた」という表現よりも物腰がやわらかいだけではなく、それぞれの言葉の意味にも多少の違いがあります。
自分が一番伝えたい思いと近い表現を選んで、参考にしてみてください。
「やりがいを感じる」へ変換する
「やりがいを感じる」と言い換えれば、その仕事に使命感や価値を見出していることを表現できます。
一般的な志望動機の常套句の一つが「やりがいを感じる」ですが、使いやすく相手にも不快感を与えない表現といえるでしょう。
また「やりがいを感じる」には、意義深いという意味もあるため、以下のような表現をすることもできます。
・業務のなかで、地域貢献ができるためやりがいを感じます。
・社会貢献をしながら興味のある分野を学べるため、やりがいを感じました。
「ありがたい」へ変換する
「ありがたい」という言葉は、労働条件や企業の福利厚生が充実している場合に、変換しやすい言葉です。
特に働きながら子育てをする方や介護をしながら仕事をする方は、自分の状況も踏まえながら魅力を感じた部分を伝えることができるでしょう。
・子育てがあるため、15時までに帰ることができる環境はありがたいです。
・デイサービスの送迎に間に合う時間内でのパートは、ありがたいです。
「うれしい」へ変換する
「うれしい」は憧れの仕事や、以前から興味があった仕事などへの表現として用いることができます。
率直な喜びや素直な感情を伝えられます。
「うれしい」だけでなく、「飛び跳ねるほどうれしい」や「心が踊るほどうれしい」など、表現を工夫してみましょう。
・アパレルの仕事には以前から憧れがあり、このような企業に出会えたことを心からうれしく思います。
・動物が好きなので、この職場で働けたら飛び跳ねるほどうれしいです。
「挑戦したい」へ変換する
「挑戦したい」は自分のなかに未来のビジョンややりたいことがあり、それが志望する企業の仕事内容と結びつく際に、変換できる表現です。
挑戦したいと書く場合には、何にチャレンジしたいのか、なぜチャレンジしたいのかを明確に伝えられるように準備しましょう。
・国内の物流だけでなく、英語を活用し海外での取引にも挑戦したいです。
・御社の経営理念と私の「新しいことに目を向ける」という考え方がマッチしており、御社なら挑戦できる環境があると思いました。
「貢献したい」へ変換する
企業やその仕事内容に魅力を感じ、自分の長所や強み、資格を活かして働く場合に変換しやすい言葉です。
自分がなぜ会社に貢献できるのかや、どのように貢献できるのかを説明することが重要です。
自分のやりたいことやめざす未来がある程度定まっている人には、文章が作りやすく時間をかけずに思いつくことができるでしょう。
・入職後は看護師としての経験を活用し、保健室の業務に貢献していきたいです。
・留学の経験を活かし、国際貿易のなかで貢献したいです。
志望動機の「魅力を感じた」を表現する例文
上記のように表現を変換する方法もありますが、他にも「魅力を感じた」をシンプルに言い換えることもできます。
ここでは、仕事編と職場編に分けて、他の言い換えについて解説します。
仕事編
上記で示した内容以外にも「魅力を感じた」はさまざまな言い換えが可能です。
自分の興味のある分野であれば「自分のスキルを活かせる仕事」、人と人が関わり合うなかで成長できる職場であれば「人や社会に貢献できる仕事」など、よりわかりやすく、熱意が伝わりやすい表現は複数あります。
以下のようにシンプルにまとめることが、説得力につながります。
・今まで力仕事をしてきたので、働きがいのある仕事に全力で取り組みたいです。
・人や社会に役立てることができたらと思い、こちらの介護の仕事に応募しました。
・特別かつラグジュアリーなブランドだからこそ、採用されたあかつきには責任をもってブランドを背負っていきたいです。
職場編
新人や既卒であっても意見の伝えやすい「風通しの良い職場」や、子育て世代に対し融通が利きやすい「環境や労働条件が整っている職場」など、魅力的な職場を表す表現も多々あります。
以下のようにまとめることで表現が豊かになり、採用者側に意図が具体的に伝わりやすくなるでしょう。
・新人でも意見を伝えやすい、風通しの良い職場環境に惹かれています。
・子育てがあるため、午前勤務だけでも構わないという労働条件が整っている職場に惹かれました。
・学びながら働ける職場に、自己成長と未来の自分の理想像が浮かびました。
魅力的な言い換えをして印象に残る志望動機にしよう
志望動機を伝える際、「魅力を感じる」という表現は上から目線に聞こえ、評価が下がる危険性があります。
「やりがいを感じる」「ありがたい」「うれしい」など、より自分の感情や思いを表現する言い換え方法はたくさんあります。
またそのような感情だけではなく、職場や仕事でも魅力的な表現に変換することは可能です。
自分の思いと一番近い表現をして、希望の企業に合格しましょう。