就職や転職の際に提出する履歴書では、志望動機を求められます。
その際、100字~150字など少ない文字数を指定されることもあり、どのような内容を盛り込めば良いのか困ってしまうこともあるでしょう。
本記事では、志望動機を短くまとめる際のコツや、必須で書くべき項目について解説します。
短い例文も紹介しているため、書き方に迷ったときのヒントにしてみてください。
目次
短い志望動機に盛り込む内容
短い指定文字数のなかで志望動機を作成しなければならない場合、重要な情報のみで内容を構成しつつ、自分が本当に伝えたいことを要約する必要があります。
必須で盛り込みたい内容は以下の3点です。
- 志望した理由
- 志望動機の根拠や経験、スキルをアピールできるエピソード
- 入社後の意気込み
上記3点のポイントを押さえて作成すれば、短くても説得力のある文章にできます。
なお、結論である「志望した理由」を最初に述べることで、要点が伝わりやすく、インパクトのある志望動機にまとまります。
志望動機を短く書くコツ
志望動機を短くまとめるには、以下5つのコツを意識しましょう。
- 短く表現できる言い回しを探す
- 具体例を細かく説明しない
- 文末を言い切りにする
- 接続詞を使用しない
- 不要な文字を削る
それぞれ順に説明します。
短く表現できる言い回しを探す
限られた文字数で志望動機の内容を充実させるために、同じ意味の言葉でも、より短い言葉に言い換えられないか検討してみましょう。
- コミュニケーション→対話
- 協力することができる→協力できる
- 粘り強く最後まであきらめない→忍耐力がある
- 私には~という目標があります→私の目標は~です
志望動機を書き上げたら、短く言い直せる部分がないか見直してみてください。
文字数の多さが気になる表現は、言い換え・類語を検索してみるのもおすすめです。
ただし、簡略化しすぎて伝えたい情報まで削ってしまわないように注意しましょう。
具体例を細かく説明しない
志望動機には、志望するに至った理由はもちろんのこと、自身の強みやスキルを裏付けるエピソードが必須です。
しかし、こうしたエピソードを細かく説明すると、それだけで指定文字数に達してしまうことがあります。
短く志望動機をまとめる場合、詳細な説明は省略しましょう。
例えば学生時代のアルバイト経験について書くときは、次のように文字数を調整できます。
→私は飲食店のアルバイト経験で、接客力を身につけました。
どのような経験やスキルを得たのか明記していれば、具体的な数字などを省略しても要点は伝わります。
文末を言い切り表現にする
文末を「~だ」「~である」調の言い切り表現にして、文字数を削るのも一案です。
文末表現には「~です」「~ます」などで統一する敬体と、「~だ」「~である」の常体があります。
応募先に対して常体を使うのは気が引けるかもしれませんが、履歴書は必ずしも敬体である必要はありません。
特に100字~200字程度の短い志望動機を指定された場合は、「~だ」「~である」調で文末を統一することによって文字数を最小限にできるでしょう。
ただし、300文字以上など字数に余裕があるときには敬体が望ましいです。
不要な文字を削る
志望動機をより短く仕上げるには、省略しても意味の伝わる言葉をとことん削る必要があります。
以下は、削れる可能性がある表現の例です。
基本的に | ある意味 | 逆に | 普通に |
とても | しかし | ということ | したがって |
自分では余分な言葉に気付きにくいこともあるため、完成した原稿を他の人に確認してもらいましょう。
150字の志望動機の例文
文字数制限が150字の場合、次のような志望動機が考えられます。
介護では、身体的なサービスはもちろんのこと傾聴力も重要になります。
入社後は、介護施設でのアルバイトを通して得たコミュニケーションスキルを活かし、利用者様やご家族の手助けをしたいです。
志望動機を短くまとめて、説得力のある文章を作ろう
志望動機を短くまとめるとき、無駄な表現を省きつつも要点が伝わるよう工夫する必要があります。
簡潔な同義語に言い換える、文末を言い切り表現にするなど、ポイントを押さえることで少ない文字数でも説得力のある文章が作成可能です。
回りくどさや無駄をなくし、自分の気持ちがまっすぐ伝わるようなスマートな志望動機をめざしてみてください。