パートを退職する際には、職場のお世話になった人に対し、どのようにあいさつをすれば良いのでしょうか。
本記事では、あいさつの方法やタイミング、ポイントなどを解説したうえで、シチュエーションごとの例文も紹介しています。
パートを退職する際のあいさつを考えている方は、参考にしてみてください。
目次
パートを退職する際のあいさつ |いつ・何を伝えるか
パートを退職する際のあいさつは、タイミングと伝える内容が大切です。
それぞれを解説します。
退職のあいさつをするタイミング
パートの退職にともなう、あいさつの方法やタイミングは、職場の方針によって異なります。
個人的にあいさつをしていくケースもあれば、朝礼などであいさつする場が設けられるケースもあるでしょう。
退職の1ヵ月ほど前にあいさつをして業務の引き継ぎを行うこともありますし、直前まで誰にも言わない場合もあります。
まずは上司やリーダーに相談して、指示を仰ぐことが無難です。
退職のあいさつで伝えること
退職のあいさつで伝えることは、以下3点です。
- お世話になった方への感謝の気持ち
- 退職日
- 退職理由(差し支えない範囲)
重要なことは、一緒に働きお世話になった上司や先輩、同僚に対して、感謝の気持ちを伝えることです。
あいさつできる時間によっては、苦労したことや成長できたことなど、具体的なエピソードを盛り込むのも良いでしょう。
【ケース別】パートの退職あいさつのメッセージポイント
ここでは、パートの退職あいさつのポイントをケース別に紹介します。
- 対面であいさつする
- スピーチであいさつする
- 手紙であいさつする
- メールであいさつする
対面であいさつするポイント
対面であいさつする場合は、内容よりも、笑顔で顔を合わせることを心がけましょう。
なお、あいさつする順番は、所属している部署の役職が上の人からが一般的ですが、パートであれば順番よりも、相手の状況に合わせることが重要です。
相手の仕事の様子を見ながら、迷惑にならないタイミングで声をかけてください。
スピーチであいさつするポイント
朝礼や夕礼のときにスピーチであいさつする際のポイントは、以下のとおりです。
- 短く、簡潔に話す
- 話す内容はあらかじめ決めておく
- ネガティブな話題は避ける
あいさつする内容はあらかじめ決めておき、わかりやすく簡潔に話します。
「退職理由」や「今後の予定」など、よくある質問への回答を準備しておきましょう。
ネガティブな内容は避けて、感謝の気持ちと前向きな気持ちを伝えてください。
手紙であいさつするポイント
手紙であいさつする際には、以下のようなビジネス形式の構成を用いて、縦書きで書くことがポイントです。
- 「拝啓」「敬具」(冒頭と文末)
- 時節のあいさつ
- 退社の報告
- 御礼
- 今後の意気込み
- 締めの言葉
- 署名
一緒に仕事をした仲間に送る手紙であれば、「拝啓」「敬具」や時節のあいさつを省いて、「お疲れ様です」から書き始めても良いでしょう。
便箋はシンプルなもので、封筒は重要度の高いシーンで利用される白色がおすすめです。
メールであいさつするポイント
直接会えない人には、メールであいさつします。
メールであいさつする際のポイントは、以下のとおりです。
- 送信日
- メールの宛先
- 内容
メールでのあいさつは、出社最終日の送信が一般的です。
メールを一斉送信する際には、送信先アドレスが公開されないようにBCCに送信先を入れ、TOに自分のメールアドレスを入れて送信します。
内容は、退職日や差し支えない範囲の退職理由、お世話になった感謝の気持ちを書きましょう。
パートの退職あいさつ例文
ここでは、パートを退職する際の、あいさつの例文を6つ紹介します。
- 対面
- 朝礼などのスピーチ
- 手紙
- 一言メッセージ
- メール
- コミュニティグループからの脱退
対面
お仕事中に失礼いたします。
今少しだけお時間よろしいでしょうか。
本日で退職しますので、ごあいさつに伺いました。
⚪︎⚪︎さんには、仕事のやり方を教わり本当にお世話になりました。
短い期間ではありましたが、ありがとうございました。
朝礼などのスピーチ
私事で恐縮ですが、本日をもちまして退職させていただきます。
約○年間お世話になり、本当にありがとうございました。
苦しいときもありましたが、みなさんに支えていただいたお陰で、楽しく仕事ができました。
この楽しい職場を離れるのは、寂しい気持ちもありますが、新たな場所でチャレンジしたいと考えております。
これまで本当にありがとうございました。
手紙
【例文】拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、⚪︎月⚪︎日をもちまして退職いたします。
⚫︎⚫︎さんには、仕事のやり方をゼロから教えていただいたり、悩んだときにはいろいろと相談にのっていただいたりと本当にお世話になりました。
心より感謝申し上げます。
⚫︎⚫︎さんのおかげでここまで成長でき、新たなチャレンジができると考えております。
簡単ではございますが、書面にてごあいさつ申し上げることをご了承ください。
末筆になりますが、⚫︎⚫︎さんの益々のご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
⚫︎⚫︎ ⚫︎⚫︎ 様
令和▪️年▪️月▪️日
氏 名
一言メッセージ
お疲れ様です。
今まで大変お世話になり、ありがとうございました。
本日をもって退職いたします。
○○さんには、悩みをいろいろと聞いてもらったり、アドバイスをもらったり、本当にお世話になりました。
退職はしますが、これからも末長くお付き合いしてもらえるとうれしいです。
メール
【例文】件名:退職のごあいさつ(氏名)
お世話なった皆様へ
お疲れ様です。
○○です。
私事で恐縮ですが、本日をもって退職することとなりましたので、ごあいさつ申し上げます。
⚪︎年間お世話になりまして、本当にありがとうございました。
今までに携わったことのない業務が多く、皆様にはご迷惑をおかけしたことと思います。
しんどいときにも優しくご指導いただき、本日まで働くことができました。
これからは少し自分の時間をとってから、あらためて働きたいと考えています。
お世話になり本当にありがとうございました。
これから益々のご健勝とご活躍を祈念いたします。
氏名
コミュニティグループを脱退する
お疲れ様です。
⚪︎⚪︎です。
家庭の事情により退職することになり、本日が最終出社となりました。
⚫︎年間本当にお世話になりました。
みなさんと一緒に働けて、とても楽しく過ごせました。
仕事は辞めますが、これからもお付き合いいただけるとうれしいです。
本当にありがとうございました。
パートの退職あいさつは上司に相談して簡潔にまとめよう
パートの退職あいさつは、一人ずつ対面であいさつしたり、朝礼などでスピーチしたり、メールで伝えたりと、働いている環境によって異なるため、上司やリーダーに相談したうえで行います。
あいさつの内容は、感謝の気持ちを限られた時間のなかで簡潔に伝えられるよう、事前に準備しておきましょう。