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面接でよく聞かれる質問まとめ!対策をして面接に備えよう

就職の面接には、よく聞かれる定番の質問がいくつかあります。
それらの質問に対しては、あらかじめ回答を準備したうえで面接に臨みましょう。
本記事では、面接における定番の質問とそれに対する回答例を紹介していきます。

目次

面接で聞かれる質問内容

面接で聞かれる質問内容

面接で聞かれやすい質問は、大きく6つの分類に分けられます。

  • 人柄や経歴に関する質問
  • 仕事観に関する質問
  • 志望動機や今後のキャリアに関する質問
  • キャリアプランに関する質問
  • 働く条件や応募先に関する質問
  • 転職活動に関する質問

これらをさらに深堀りする形で、自己PRや企業の印象など細かな質問を受けることになるでしょう。
面接で聞かれやすい質問内容を、6つの項目別に例文を交えてご紹介します。

1.人柄や経歴に関する質問

人柄や経歴に関する質問といえば、自己紹介や自己PRなどが挙げられます。
自己紹介は面接の最初に高確率で聞かれる質問となるため、しっかりと対策をしておきましょう。

自己紹介をお願いします

自己紹介では、名前や生い立ちを簡潔に話すだけでなく、自分の経歴やアピールポイントを伝えることが大切です。

【例文】

〇〇と申します。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は△△大学を卒業後、4年間、自動車メーカーの事務として働いて参りました。
そのなかで決算業務や顧客情報の管理などを担当し、事務処理業務の正確性とスピードを磨いてきたと自負しております。

これまでの経験は、御社の事務業務でも活かせると考え、今回御社に応募させていただきました。
本日はよろしくお願いいたします。

経歴を伝えたうえで、面接先の企業でどのようなことが活かせるかを説明しているところがポイントです。

また、名前のあとにお礼を伝えていること、自己紹介のあとに「よろしくお願いいたします」と締めの言葉を述べていることから、礼儀正しい印象を与えられます。

これまでの職歴を教えてください

これまでの職歴に関する質問に対しては、自己紹介で述べた内容を深堀りして回答しましょう。

【例文】

新卒入社後、5年間勤めた前職の〇〇株式会社では、入社後2年間は新規顧客開拓に向けた営業を担当しました。
20~60代の方まで幅広い年代の方と接するなかで、お客様の年齢にあわせた接客方法や提案力を身につけられたと思います。

また、3年目以降は上司から引き継いだお客様を中心にルート営業を行ってきました。
これらの経験は、消費者の方の動向やニーズを汲み取り、新商品を提案・開発する力に活かせています。

このように自己紹介で述べた経歴を具体的に伝えながら、それによって自分が身につけた力をアピールできると良いでしょう。

経歴を淡々と説明するのではなく、応募先の企業にとって有益な情報を丁寧に説明し、それ以外は簡潔に済ませるといった緩急をつけることが大切です。

自己PRをお願いします

続いては自己PR(強み)を回答する際の回答例を紹介します。
自己PRは、自身の強みは何か、どのような経験をしてきたか、強みを仕事にどう活かすかを詳細に伝えることが重要になります。

私の強みは傾聴力です。
前職ではアパレル関係でサービス業に3年従事しておりました。

在籍当初は、お客様に対して私が売りたい商品をおすすめしておりましたが、なかなか売上に結びつきませんでした。
あるとき、お客様から「私に合ったものを提案して」と言われ相手が求めることを知る必要性に気付かされました。
それからは、相手のご要望やご意見を伺うことを意識し、そのうえでお客様のご要望を満たす商品を提案できるようになりました。

その結果、前年に比べ私が携わった売上が50%UPしました。
御社の医療事業では直接患者さんに携わることになると思うので、患者さんのお話を傾聴し、患者さんに寄り添いながら仕事をしていきたいと思っています。

良い点としては、強みとして挙げている点が志望している企業で活かされる強みであることです。
志望している企業で活かされない強みを伝えても、自己PRにはならないので注意しましょう。
企業にあった強みを伝えるためにも、企業研究をしっかりと行い志望企業が求めている人物像を適切に把握することが大切です。

長所・短所を教えてください

長所と短所に関する質問に対しては、応募先の企業に対して効果的にアピールできるものをピックアップすると良いでしょう。
なお短所を述べる際、業務に支障をきたすような内容は避けつつ、どのように改善していくのかを説明できるとベターです。

【例文】

私の長所は、何事も最後まで責任を持ってやり遂げられるところです。
任された仕事は、どのような業務でも最後までしっかりと遂行し、自分で入念にダブルチェックをしたうえで上司に報告していました。
その結果として、さまざまな書類の最終チェックを任されるようになり、業務全体のミスを減らすことができました。

短所は、集中してしまうと周りが見えなくなってしまうところです。
この短所に対しては、業務のキリが良いところで定期的に周りの状況を確認し、自分が今最優先してやらなければならないことを都度考えて行動するように心がけています。

短所を話すのは気が引けるかもしれませんが、回りくどい表現をするとかえって言い訳がましく聞こえてしまうかもしれません。
長所も短所も端的に言い切ることで、自分を客観的に顧みれる人間性をアピールできます。

あなたの能力をどのように業務に活かせると考えていますか?

転職の場合は、志望企業で活かせる経験やスキルについて触れられることが多いです。
回答の際のポイントは、スキルを裏付ける経験やスキルを志望企業でどう活かしたいかを述べることです。

御社ではマネジメントスキルを活かせると考えています。
私はチームとして成果を出すことに重きを置き、前職で私のチームの売上は、5年間で30%向上しました。
マネジメントで気をつけていることは、ITスキルを駆使して従業員の努力や成果の見える化を適切に行い、従業員が満足する評価を下すことです。
それによって、従業員が自走する基盤を作り上げ高い成果に結びつけています。
御社では営業部のチームマネジメントのお仕事に関わらせていただき、ITを駆使した納得の評価によってチーム力を高め、会社に貢献したいと考えています。

良い点としては、スキルを裏付ける経験やスキルを志望企業でどう活かすかについて述べられていることです。
面接官が入社後に活躍するイメージを持ちやすく、評価につながります。

経験を具体的に述べるうえで重要になるのは、あなたがどのような状況下でどのように考え、どのような方法で、どれだけの成果を上げたのかの4つの点です。
これら4つの点を押さえることで、面接官に伝わりやすい説明になるでしょう。

2.仕事観に関する質問

これまでの業務におけるやりがいや困難に感じたことなどを質問されたとき、面接官はその回答から仕事観を見定めようとしています。
転職面接などでは、前職の業務に関する質問をされる可能性が高いため、冷静に受け答えができるように準備をしておきましょう。

仕事でやりがいを感じるのはどのようなことですか?

仕事でのやりがいに対する質問には、達成感を得られた場面に加えて、その理由を簡潔に伝えてみてください。ただし、給料をもらったときなど、業務と関わらないようなあけすけな回答は控えるようにしましょう。

【例文】

私が仕事に対してやりがいを感じるのは、患者さんから「ありがとう」という言葉をかけてもらったときです。
看護業務として患者さんの身の回りのお世話や介助などを行っていると、体力仕事のような部分が多く、大変に感じることもありました。

そんなときに患者さんから「いつもありがとう」「身の回りのことをいろいろとやってくれて助かっているよ」などと感謝の言葉を伝えてもらえると、この仕事に就いて本当に良かったなと思えます。

この例文のポイントは、面接先の企業にマッチする内容でやりがいを感じた場面と理由を伝えていることです。
さらに仕事に対する前向きな姿勢を伝えることができれば、より好印象を与えられる可能性があります。

これまでの仕事で一番難しいと感じたのは、どのような業務でしたか?(それをどう乗り越えたか)

これまでに直面した仕事での困難を聞かれた際には、業務のどういった点に難しさと感じたのか、どのように克服したかを説明しましょう。

【例文】

私がこれまでの仕事で一番難しかったのは、新商品の開発に向けた社内プレゼンテーションでした。
お客様への商品説明とは異なり、既存の商品について熟知している社員に向けての説明は、細やかな部分まで抜かりなく、わかりやすく説明する必要があったためです。
また、プレゼンテーションに対しての質問も要点をついた鋭い内容のものが予測されたため、それらにもしっかりと対応できるように何度も資料を作り直しました。

この経験から、求められていることはなにかをリスト化して明確にし、要点をついて簡潔に説明する力を身につけられたと思います。

難しいと感じた業務内容を具体的に挙げ、理由を述べたうえで、その業務をやり遂げるために行ったことや身についた力などを説明できるとベストです。

仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?

仕事をするうえでその人が重要視しているものから、企業側は自社の社風とマッチしているかを見極めています。
よってあらかじめ社風をリサーチしたうえで、自分の仕事観とマッチする部分を見つけてアピールすると良いでしょう。

【例文】

私が仕事をするうえで大切にしていることは、社員とのコミュニケーションです。
社内で上司や後輩とのコミュニケーションを疎かにしていると、気付かないうちに認識に相違が生まれて、業務にも影響が出てしまうと私は考えます。

このため、私は自分から業務の進捗や懸念点、会議で議題になったことなどを積極的に質問し、情報をまとめて全員に共有するよう心がけていました。
そうすることで業務に対する全員の理解度が深まり、ミスが減るだけでなく、作業効率の向上にもつながったと思います。

例えば応募先の社風が「協調性を重んじること」だった場合、自分のコミュニケーション能力と関連づけて例文のように話すと効果的です。

3.志望動機や今後のキャリアに関する質問

面接で頻出する質問の一つが志望動機のため、当日は必ず聞かれるものとして準備しておきましょう。
また、転職の面接では、前職の退職理由を聞かれる場合もあります。

志望理由を教えてください

志望理由を答えるときのポイントとしては、志望している企業でなければならない理由を伝えたり、志望意欲が高いことをアピールしたりすることが挙げられます。

御社を志望する理由は、御社が製造業システムに強いIT会社だからです。
私は、前職では製造会社で生産管理のエンジニアとして働いており、そこでITを駆使して効率の良い生産管理を実践し生産効率UPを実現したことがあります。
その結果、該当部門の売上5%の増加に貢献しました。

その経験でITを駆使し製造業の生産効率UPに関われる仕事に興味を覚え、製造業のシステム開発のリーディングカンパニーである貴社に入社したいと思っています。
入社後は、ITスキルの獲得に励みながら、製造業の現場を知っている貴重な存在として御社のお客様である製造会社のIT化を推し進めていきたいです。

良いポイントとしては、志望会社でなければならない理由が、自分の経験を交えながら具体的に述べられている点です。
理由を具体的に述べることで、なぜその企業を志望しているのかがしっかりと伝わります。

また、「入社したい」と言葉にしていることで、入社意欲を伝えることもできています。

転職・退職理由を教えてください

続いては前職の退職理由を伝える際の回答例を紹介します。
ポイントとしては、前向きな退職であること、退職理由が志望している企業に当てはまらないことの二点です。

私は前職で営業をしておりましたが、その際に潜在顧客への働きかけの重要性に気付き、マーケティングをしたいと感じたのが退職理由になります。
営業をしていた際に、私一人に対して一人のお客様にしか対応できない現状を変えたく、潜在顧客への一般的なプロモーションを勉強してSNSで実践したところ、商品の販売数が2年後には1割増加を記録しました。

この経験を経て、潜在顧客に対するプロモーションを実践したほうが売上にさらに貢献できると感じマーケティングを専門的に仕事にしたいと思いました。
前職の会社ではマーケティング企画部がないため、同じ商材を取り扱っておりマーケティング企画部がある御社を志望しています。

重要なポイントである前向きな退職であること、退職理由が志望している企業に当てはまらないことをどちらもおさえた回答になっています。
また、前職での成果も数字を交えて定量的に説明しており、面接官に伝わりやすい内容になっています。

4.キャリアプランに関する質問

キャリアプランを聞かれた際の回答によって、企業側は社風とマッチしているかや向上心があるかなどを判断しています。
事前に企業についてリサーチしたうえで、就職後に役に立つようなスキルの取得、成し遂げたい業務を挙げるなど、できる限り具体的に答えましょう。

今後のキャリアプランを教えてください

キャリアプランに関する質問には、応募先の企業でどのように成長していきたいか、さらにそれを実現するためどういった計画を立てているのかを伝えることが大切です。

【例文】

私は、御社のIT科における情報セキュリティを担う役割に就きたいと考えています。
そのためにも、情報セキュリティマネジメント試験の合格をめざしたいです。

試験に合格することで、組織のネットワークをサイバー攻撃から守るための知識を身につけられるだけでなく、個人情報や会社の大切な情報の漏洩も未然に防ぐことができます。
これらはIT科に所属するうえで必要不可欠な知識であると同時に、御社で必ず役立つスキルだと思い、目標としました。

まず端的に目標を述べたうえで、そのために資格の取得をめざすといった具体的な行動例を示しています。

10年後、どのような仕事をしていたいですか

10年後の自分についての将来像を聞くことで、応募者が理想を高く持ち、それを自社で叶えられるのかといった部分を採用側は見ています。
企業の事業計画や社風などと照らし合わせながら、志望する企業でなら実現できるというキャリアプランを回答しましょう。

【例文】

IT化が進む現代社会において、10年後はAIが活躍する場面が今より格段に増加することが予測されます。
そのようななかで、御社の〇〇という製品の需要も一層大幅に高まるはずです。
私は営業職として、人間とロボットの架け橋になる〇〇を飲食業だけでなく異業種にも普及させ、作業の効率化と利便化を図りたいと考えています。

志望先の企業だからこそそれが実現できる、という根拠を具体的に述べているところがポイントです。

5.働く条件や応募先に関する質問

働く条件について聞かれた場合、採用する際の目安にしたいという意図と同時に、応募者の価値観を知りたいといった意図も隠されています。
イレギュラーな質問をされると、どう答えるべきか戸惑ってしまうこともありますが、企業の働き方とのマッチ度を見るための重要な問答です。

マイナスな印象を与えないよう、スマートに回答しましょう。

残業や休日出勤は可能ですか

残業や休日出勤に関して、無理とだけ答えてしまうと仕事への熱意がないようにとらえられかねません。
その反面、実際には不可能なのにできると回答すると入社後に苦労するはめになります。
残業や休日出勤ができない方は、その旨を理由とともにさりげなく伝えておくのがベターでしょう。

【例文】

前職でも月に30時間ほど残業をしておりましたので、月30時間~40時間程度の残業に関しては問題ありません。
ですが、夫の仕事との兼ね合いで子どもの保育園の送り迎えが必要となる日は、残業をすることが難しくなってしまいます。

休日出勤に関しましても、基本的には対応できます。
ただ、恐れ入りますが子どもの行事などで出勤ができない日もあるかと思うので、その際はご相談できれば幸いです。

どのくらいの時間内であれば残業が可能であるのか、具体的に伝えているのがポイントです。
育児などの理由で残業時間や休日出勤が難しい場合、事前に伝えておくことで、入社後に企業が求める働き方との相違を防げます。

希望勤務地はありますか

希望の勤務地がある場合は、その旨を正直に伝えて問題ありません。
また、希望がない場合もそのまま話しましょう。

【例文】

・勤務地は〇〇を希望しておりますが、御社は全国に10拠点展開されていますので、転勤があるのであれば柔軟に対応させていただきます。

・勤務地の希望は特にございません。どこに配属されても精一杯尽力いたします。

転勤は可能ですか?

全国に拠点がある企業や今後展開する予定がある企業の場合、転勤の可否を聞かれる可能性があります。
転勤が難しい場合は、理由とともに回答しましょう。

【例文】

・はい。転勤は問題ありません。入社後は全国の拠点で御社の全体を知り、多くの経験やスキルを身につけたいと考えております。

・現段階では家庭の事情により難しいのですが、入社後3年以降であれば転勤可能です。

すぐには転職できない場合でも、いつ以降であれば可能といったように、企業側の求める働き方に寄り添う姿勢を見せると印象アップにつながります。

当社の経営理念についてどう思いますか

経営理念に関する質問では、企業の本質的な部分への考え方が問われています。
経営理念を事前にリサーチし、どの部分に共感できたか理由もふまえて回答しましょう。

【例文】

私は、御社の「お客様を第一に、家族のように寄り添った接客を」という理念に非常に共感しています。
この理念のもとに、お客様が抱えている問題は自分の家族が抱えている問題ととらえて対応する、社員の皆様の思いやり精神に心を動かされました。
顧客満足度1位を獲得なさっていることにも至極納得です。

私自身、車の故障やトラブル時によくわからないまま説明を受け、ほとんどパニック状態で高い料金を支払った経験があります。
そのような経験から、お客様に同じ思いをして欲しくないと思うようになり、御社の
理念に魅力を感じた次第です。

企業理念への共感を自分の経験や体験に絡めて説明していることから、信憑性の高い回答となります。

当社に対してどのような印象を持っていますか

企業に対するイメージを聞き出すことで、応募者の志望度の高さを測っています。
志望度が高ければ、事前に企業研究をしっかりとしてくることが予測されるため、この質問に的確に答えるためには応募先の事前勉強が必須です。

【例文】

御社は、お客様のニーズに応えるために毎月各化粧品の使用感に関するアンケートを実施しておられるなど、ファンに寄り添った商品開発を行っている印象です。
そのアンケートの回答をもとに、より満足度の高い化粧品をめざして研究、改良版として販売していらっしゃると伺いました。
ご新規のお客様だけでなくリピーターを大切になさるこういった姿勢に、感銘を受けております。

企業の特長や魅力を最初に述べたうえで、その印象に至った経緯を具体的に説明している模範的な回答です。
好き、嫌いといった主観的な表現は避け、客観的に見た企業の魅力を伝えましょう。

具体的にやってみたい業務内容があれば教えてください

チャレンジしたい業務内容を聞かれた場合、募集内容や求められているポジションから逸脱しないように回答をする必要があります。
自分の強みをふまえたうえで、実現可能な内容を述べることが大切です。

【例文】

将来的には新商品の開発業務を行うことを目標として、入社後は顧客ニーズの調査や研究に携わりたいと思っております。
私は、前職でSNSを活用したマーケティング業務に携わってまいりました。
そのなかで培ってきた情報の集計、解析に関するノウハウは御社でも活かせるものと考えています。

この例文のポイントは、前職での経験を強みとしてアピールしながら具体的に携わりたい業務を述べ、さらにそれを実現するための入社後のビジョンまで伝えているところです。

6.転職活動に関する質問

離職期間中のことや他社で受けている企業はあるか、転職先を決めるうえでのポイントなどを聞かれる場合があります。
新卒ではなく転職活動ならではの質問を受けることになるため、聞かれそうな質問に対する回答をある程度予想しておくと安心です。

転職先を選ぶうえで重視するポイントを教えてください

転職先の選び方について質問を受けた際、退職理由や志望動機と紐づいた内容の回答を意識すると、転職活動における一貫性をアピールできます。
給料面や福利厚生面などを重要視するポイントとして挙げてしまうと、「今後待遇の良い企業が見つかったら転職するのかもしれない」と不安を与えかねないため避けましょう。

【例文】

私が転職先を選ぶうえで大切にしていることは、自分が今までに培ってきた経験やスキルを活かせるかどうかです。
前職では〇〇を用いた会計業務を行ってきました。
御社でも〇〇を導入しており、前職で培った経験が活かせるものと考えております。

会社の業務内容を理解したうえで、自分の経験やスキルを活かして即戦力になれることをアピールしています。

なぜこの業界を志望したのですか

異業種から未経験分野への転職をする場合、面接時その理由を聞かれるかもしれません。
この際に面接官は、憧れや給与面だけで応募してきていないかという部分を見ています。
業界に関して事前に勉強した情報と、自分の考え方を関連づけて伝えると良いでしょう。

【例文】

私がIT業界を志望した理由は、前職でAIやITが持つ影響力の大きさを実感したためです。
前職の医療業界では電子カルテ化が進み、患者さんの情報をすぐに検索できたりと、IT技術の導入が業務の効率化につながっていました。

また、手術支援ロボットの活用も今後期待されており、AIやITによってますます安定した医療行為が行える時代になると感じています。
そんななかで私自身、IT業界で人々の生活を豊かにする手助けをしたいと思うようになり、IT業界を志望しました。

前職との関係性を述べることで、明確な意図を持ってこの業界を志望しているということが伝わる文章になっています。

ほかに受けている会社はありますか

他社と並行して就職活動をしている方が多いなかで、面接官は自社への志望度の高さと転職活動の軸がぶれていないかといった部分を見ています。
また、他社の選考状況が進んでいる場合は、優秀な人材を確保するために早めに内定を出さなければならないため、そういった部分も考慮して質問されるでしょう。

【例文】

〇〇業界を中心として、御社のほかに2社受けさせていただきました。
1社は一次選考、もう1社は二次選考まで進んでいます。
ですが私自身、前職で培ってきた営業力を活かし、ぜひとも御社の〇〇商品のPR活動に携わってみたいと考えています。

同業界で探している点から就職活動の軸がぶれていないことをアピールできます。
また「御社の〇〇業務に携わりたい」と伝えることで志望度の高さをアピールしているところがポイントです。

1社しか受けていないと嘘をついたり、他社から内定をもらっていない状態でもらっていると言うのは当然ながらマイナスな印象を与えてしまうため、控えたほうが良いでしょう。

離職期間中は何をしていましたか

空白期間について面接官が質問をする意図としては、入社してから即戦力としてしっかりと働いてくれるかを確認したいからです。
資格取得のための勉強など、仕事のやる気につながる理由を述べられるとベストです。

【例文】

私は、かねてよりIT関係のスキルを身につけたいと考えておりました。
前職の退職は、ITスキルを身につけるべくスクールに通いたかったことも理由の一つです。
スクールではアプリケーション開発に向けたプログラミングスキルを習得し、〇〇や〇〇ができるようになりました。

勉強にも一度区切りがついたため、現在その成果が発揮できる職場を探しております。

空白期間にスキル取得のための勉強をし、その成果を報告することで離職をポジティブに伝えています。
資格取得のほかにも「自分のやりたい仕事を見つけるためにスキルの棚卸を行っていた」「ブランクを経たことで自分が大きく成長した」などを面接官にアピールすることも有効です。

転職回数が多いのはなぜですか

転職回数が多い場合、飽きっぽいのではないか、すぐに辞めてしまうのではないかなど、面接官は不安を抱くかもしれません。
「スキルを磨きたかった」「仕事に対して妥協できない出来事があった」のようにやる気のある回答を心がけましょう。

【例文】

私はこれまで、〇〇のスキル向上を目的として転職をしてきました。
目標達成のためとなると無我夢中になってしまう部分があり、結果、転職を重ねてしまったのは自分の反省すべき点だと思っております。

ですが、前職で〇〇ができるようになり、いよいよ△△に挑戦したいと考えていたところ、それを叶えられる御社の求人を拝見したため、今回は転職する覚悟を決めました。
△△のスキルを取得できた暁には、メンバーを育成するチームマネージャーとなって御社に長く貢献したいと考えております。

転職回数の多さを認めたうえで、その理由に一貫性があることをアピールした例文です。
さらに、ここで長く働きたい意志を伝えることで、すぐに辞めてしまうのではという採用側の不安をフォローしています。

こちらの記事でも、転職時の面接で聞かれやすい質問を紹介しているため、あわせてご参照ください。

面接の質問を受け答えするときのポイント

面接の質問を受け答えするときのポイント

自分のことをわかってもらおうとたくさん話をしても、言いたいことの本質が面接官に伝わらないのでは意味がありません。
ここからは、面接の質問に受け答えをするときのポイントを3つご紹介します。

話すときは結論から先に伝える

面接の質問に回答するときは、結論から述べるようにしましょう。
結論から話すことで、要点をストレートに面接官へ伝えることができます。
また、これから話す内容を自分でも整理しやすくなることがメリットです。

話の構成としては、結論を述べたあとにその結論に至った理由を述べます。
理由で結論の内容を深堀りしたあとは、再度結論で締めると的確に言いたいことが伝わるでしょう。

答えるのが難しいときは無理をしない

質問に対する回答がぱっと浮かばないときには、考える時間をもらうか、素直にわからない旨を伝えましょう。
質問にすぐ答えられないからといって、その場で不採用になることはありません。

ただし、その際の対応で減点とならないよう冷静さを保つことが大切です。
特に、面接官の顔色を窺って無理に嘘をついて答えてしまうのは厳禁です。
その場はしのげても、のちの選考で嘘がバレてしまう可能性は大いにあります。

逆質問では必ず何か質問する

面接では多くの場合、候補者からの面接官へ逆質問の時間が与えられるでしょう。
このとき面接官は、自社への志望度の高さや意欲、興味関心を見ています。
「なにか質問はありますか」と聞かれて、ないと答えるのはあまり印象が良くありません。
いくつか質問を事前に考えておいて、積極的に発言するようにしましょう。

逆質問の内容が面接の選考結果に大きく左右することは少ないですが、福利厚生ばかりに言及するのは念のため避けるべきです。

以下の記事では面接で逆質問が求められる理由と、質問例や注意点について詳しく紹介しています。

面接の質問対策はしっかり行おう

面接には、どのような企業であっても必ず聞かれる質問がいくつか存在します。
聞かれることがあらかじめわかっている質問に対しては、事前の準備をしっかり行い、適切な回答を返せるように準備しておきましょう。

執筆者について

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