officeたまこぶ 代表
・国家資格キャリアコンサルタント
・2級キャリアコンサルティング技能士
・産業カウンセラー
【プロフィール】
大学卒業後、地方新聞社のスポーツ記者などを経て、キャリアコンサルタントに転身。
公共機関や都内私立大学で学生や既卒者の就職支援に当たった後、フリーランスとして独立。現在は、「その人のありのままを受け止める」を大切に、複数の大学で学生のキャリア支援に従事。また、氷河期世代や高校生向けの講座へ講師として登壇、ライティングと幅広い活動を展開している。
新聞記者経験で積み上げた文章力が強み。エントリーシートや履歴書、職務経歴書など応募書類の作成のサポートを得意としている。
転職したいと思っても、勢いに任せて行動すると失敗につながります。
いったん冷静になり、転職理由や目的、将来のビジョンについて考えてみましょう。
本記事では転職する前に考えたり、行動したりするべき内容を紹介します。
年齢別のポイントも紹介するので、当てはまる部分を参考にしてください。
また、経験やスキルがない場合の対策も解説します。
目次
転職したいと思ったら考えるべきこと
勢いに任せて転職をすると、あとになってから取り返しがつかず、後悔してしまうことがあります。
転職で後悔するリスクを避けるために、一度立ち止まって、以下の内容を考えましょう。
- 現在の仕事への不満が解決できるか考えてみる
- 転職しなかった場合の未来を想像してみる
- 転職の目的や実現したいことを深掘りする
それぞれ詳しく解説していきます。
現在の仕事への不満が解決できるか考えてみる
まずは、自分が何に不満を持って転職したいと思っているのかを、冷静に分析しましょう。
不満を分析し、理解することで、転職しなくても解決できる可能性があります。
結果として、転職する必要があると判断した場合も、分析した内容は転職活動に活かせるため、転職先で同じ不満を抱えるリスクを減らせます。
転職しなかった場合の未来を想像してみる
転職しなかった場合、自分が5年後や10年後にどのような姿になっているかを想像してみましょう。
目の前の仕事や人間関係が嫌だとしても、現職でキャリアを積んでいった先に明るい未来が想像できる場合は、転職せずに頑張ってみるのも良い方法です。
例えば、現在の待遇に不満があるものの勤続年数を重ねることで昇給の見込みがある人や、つらい下積み期間を終えればやりたい仕事ができる可能性の高い人は、転職しないでおいたほうが、将来的に得るものが大きいかもしれません。
一方、将来をイメージしても希望が持てないと感じた場合は、転職活動に踏み出しても良いでしょう。
転職の目的や実現したいことを深掘りする
転職活動を始めるにあたり、転職の目的や希望、転職先で実現したいことなどを明確にしましょう。
目的がはっきりしないまま転職活動を進めると、自分の希望する転職先が見つからないだけでなく、転職先で「思っていたのと違う」と後悔する可能性が高まります。
転職後のミスマッチををさけるためにも、転職先に求める自分なりの基準を最初に明確にしておくことが大切です。
転職したいけど経験・スキルがない場合の対策
転職したいと思ったものの、転職に有利になるような経験や実績、スキルがなく、なかなか転職活動に踏み出せないという人もいるでしょう。
だからといって、転職活動を諦める必要はありません。
社会人として経験を積んできた場合、何らかのスキルや経験を身につけているものです。
自分のキャリアを深掘りして、取り組んできた仕事内容や経験を具体的に挙げてみましょう。
特に、自分が成果をあげたプロセスを行動レベルまで細かく整理しておくと良いでしょう。
自分自身の経験をしっかり洗い出すことで、自分の強みや実績が身につけたスキルとしてアピールできます。
【年齢別】転職したい場合のポイント
ここでは、20代から50代まで、年齢別にわけて、転職したいと思ったときに気をつけたいポイントを紹介します。
20代で転職したい場合のポイント
20代はスキルや経験が少なくても、ポテンシャルや将来性で転職が十分、可能な年代です。
以下のような準備をしておきましょう。
- 自己分析を念入りにして将来性をアピールできるようにする
- 企業分析を徹底して転職先に順応できるようにする
- ビジネスマナーや基本的なビジネススキルを身につけておく
ただし、20代も後半になるとある程度のスキルや経験を期待されるため、前職での経験をしっかりと振り返っておく必要があります。
これまでに培ったスキルをブラッシュアップするほか、転職で必要なスキルを新たに身につけることも大切です。
30代で転職したい場合のポイント
30代になると、転職先で即戦力としての活躍を期待されるようになります。
「今まで何をしてきたのか」や「転職後にどのようなことができるか」といった部分が重要視されるため、20代以上に自分のキャリアの棚卸しをしっかり行い、前職での実績や身につけたスキルといった、アピールポイントを明確にすることが大切です。
「自分は特別なスキルを持っていない」と思っている人でも、自己分析をすればアピールポイントが見つかる場合もあります。
40代で転職したい場合のポイント
40代での転職は、30代と同様に即戦力であることに加え、「マネジメント力」が求められるようになります。
組織をどのようにまとめてきたのか、企業にどのような貢献をしてきたのかをアピールすることが重要です。
これまでの経験や実績を整理して、リーダーシップや専門性をアピールできるようにしましょう。
50代で転職したい場合のポイント
50代は、20代や30代と比べると体力面の不安のほか、収入や働き方など条件面で折り合わないことも増えます。
転職の難易度が大きく上がるため、転職するかどうかの判断は慎重に検討する必要があります。
焦って転職先を決めると、条件面で妥協したり、転職先で不満がたまったりして働きがいのなさにつながる可能性もあるでしょう。
一方、「50代ならではの豊富な経験を活かしてほしい」と考える企業が少なくないのも事実です。
「正社員や年収アップにこだわらない」など、選択肢を広げることも、転職を成功させるポイントの一つになるでしょう。
転職したいと思ったらまずは現状を分析して転職すべきか考えよう
転職を思い立ったら、まずは現在の職場での状況を客観的に見つめ直し、数年先の未来を想像してみましょう。
現状の不満が解決できなかったり、将来性が見込めなかったりする場合は、転職に踏み出すきっかけになります。
たとえスキルがないと思っても、自らのキャリアを丁寧に棚卸しすることで自己理解が深まります。
そのうえで対策を立てれば転職は可能なため、諦める必要はありません。
また転職するにあたっては、年齢によって注意点が異なります。
本記事を参考に、自分の年齢にあった対策を行い、転職を成功させましょう。
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