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新卒の志望動機の例文|履歴書に書く際のポイントや注意点

履歴書に志望動機を書く際は、数ある企業のなかからなぜ応募先の企業を志望しているのか、どこに魅力を感じたのかを伝えることが必要です。
では、具体的にはどのような内容を書けば良いのでしょうか。

今回は、新卒の志望動機の例文を理由別に紹介します。
さらに、志望動機を書く際のポイントや注意点についても解説しています。
新卒で就職活動を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【例文】新卒向けの志望動機

【例文】新卒向けの志望動機

まずは、実際に新卒向け志望動機の例文を見ていきましょう。
事業内容に魅力を感じたパターン、商品に魅力を感じたパターンなど、志望した理由別に4種類の例文を紹介します。

【例文】事業内容に魅力を感じたパターン

企業の会計業務効率化システムの開発を通して、多くの人が自分らしく働けるようサポートする貴社の事業に興味を持ち、志望いたしました。

私は個人経営の飲食店で3年間アルバイトをしています。
店長が発注や会計業務など多くの事務処理に追われており、私もアルバイトのシフト管理を手伝ってきました。
そこで管理ツールを導入したところ、シフト管理に割く時間を半分以下に減らし、店長も私もほかの業務に専念する時間を作れました。

貴社は会計業務効率化システムを開発しており、会計業務はどのような事業形態であっても必須の業務です。
特に、貴社のシステムはさまざまな規模や業種に対応できるように細分化されており、より多くの人に仕事のしやすさを提供できると考えます。
入社後はシステム開発の経験を積み、多くの人にさらに役立つ新規システムの開発にも携わっていきたいと思い、貴社を志望いたします。

【例文】商品に魅力を感じたパターン

食を通じて人々の健康に貢献したいと考え、健康を第一に考えて作られた貴社の製品を営業としてより多くの人に届けたいと思い、志望いたしました。

私は中学校からテニスを続けており、試合に向けて日々トレーニングを重ねてきました。
そうしたなかで、テニスの練習だけでなく、食生活が体作りや運動に大切だと実感しています。
貴社は健康を第一に考えた食品メーカーとして、新商品の開発を積極的に行っている点に魅力を感じました。

また、テニスサークルでは副キャプテンを務め、部員やキャプテンの話を聞きながら、全員が楽しく活動できる環境づくりを心がけてきました。
学生時代に培った人の話しを聞く力を活かし、営業職として貴社の製品を多くの人へ届けたいと思っています。

【例文】OB訪問で社風に魅力を感じたパターン

実習の際、年次や職種に関係なく、より良い医療を提供するために意見を出し合っている様子に感銘を受け、貴院を志望いたしました。

学生時代、野球部のマネージャーとして、選手とコミュニケーションをとりながら練習メニューなどを一緒に考えてきました。
こうした経験から、立場が違ってもコミュニケーションをとることの大切さを実感しています。
意見を出し交流することの重要性は、医療の現場でも通じると考えます。

貴院では、より良い医療を提供するため、スタッフが一丸となりサポートをしていると伺いました。
カンファレンス以外にも、スタッフ同士のコミュニケーションが活発で、それが患者さんやご家族のためになっていると感じます。
貴院の環境下で患者さんやご家族に寄り添う医療の提供を行いたいと思い、志望いたします。

【例文】企業理念に共感したパターン

付加価値の高い新しい商品を生み出し続ける貴社の理念に共感し、それを事務職としてサポートしたいと考え、貴社の事務職を志望いたします。

学生時代には文化祭実行委員会に所属し、大学事務課や各サークルと連携をとりながら活動してきました。
そのなかで、ミーティング方法として今までは行っていなかったオンライン形式を取り入れ、より簡単にコミュニケーションがとれるようになりました。
この経験から、新しいことに挑戦することの大切さを実感し、自分がサポートとして動くことで人が活躍できる機会をつくれることにやりがいを感じました。

貴社は新しいことにチャレンジできる環境を提供しており、それをサポートできる存在になりたいと考えています。

新卒の志望動機に書く内容のポイント

新卒の志望動機に書く内容のポイント

新卒の志望動機を書く際には、いくつかのポイントをおさえておかなければなりません。
履歴書の志望動機に書く内容のポイントを、例文と照らし合わせながら確認しましょう。

その企業でなければならない理由を明確にする

「なぜこの会社に入りたいのか」「この会社でなければならないのか」といったポイントをアピールしましょう。
その企業でなければならない理由が説明できていないと、ほかの企業でも良いのではないかと採用担当者に思われる恐れがあります。
企業の魅力に感じた要素を挙げて、自身の思いを伝えることが大切です。

その企業でなければならない理由を伝えるにあたっては、自己分析と企業分析をし、魅力だと感じるポイントを整理しましょう。
企業分析にあたっては、ホームページの確認やOB訪問を通じ、企業の特徴を明確にします。
以下は、その企業を志望する理由の具体例です。

  • 事業内容・仕事内容に魅力を感じた場合
    例:海外進出に積極的であるため・業界シェアトップのため
  • 社風に魅力を感じた場合
    例:企業理念に共感したため・研修制度が充実しているため

さらに、自己分析をした内容と結びつけると、より説得力が増した内容になります。
過去の体験談などと重ね、なぜ興味を持って志望するに至ったのかもあわせて伝えましょう。

実現したいことを熱意を持って伝える

入社後に取り組みたいことや、将来的に実現したい目標を明確に伝えましょう。

採用担当者は、志望者が入社後に取り組みたいことが本当に自社で実現可能かを確認し、適した人材なのかを判断しようとしています。
そのため、入社後に何をしたいと考えているのかと、それに対する意気込みを伝えることが大切です。

例えば、「語学力を活かし海外事業部で活躍したい」「○年後には管理職に就きたい」など具体的にアピールしましょう。
企業研究をし、事業内容や特徴を理解したうえで、それに則した内容を伝えることが重要です。

結論から書く

志望理由は結論・理由・まとめの順に構成することで、採用担当者が理解しやすい内容になります。

理由から書くと、読み手は結局何を伝えたいのかわからないまま読み進めなければなりません。
書き出しの部分に結論をもってくることで、なぜそのように考えたかなどの理由が頭に入ってきやすくなります。

まずは結論を簡潔に述べ、次にそう考えた理由、最後に全体のまとめを記載しましょう。

理由・エピソードを具体的に伝える

志望する理由が薄いと、説得力に欠ける内容になってしまいます。
具体的なエピソードを織り交ぜて、説得力ある志望理由を記しましょう。

サークル活動やアルバイト、ゼミでの研究内容など過去の経験とひもづけることがポイントです。
具体的に書くことで、読み手もイメージがしやすく、内容の説得力も増します。

また、具体的なエピソードを入れることで、自分らしさを色濃く出すことにもつながります。
採用担当者の印象に残るようにするため、理由やエピソードを具体的に伝え、オリジナリティを出しましょう。

新卒の志望動機を書く際の注意点

新卒の志望動機を書く際の注意点

履歴書に志望動機を書くにあたっては、いくつかのマナーがあります。
選考においてマイナスにならないよう、事前に注意点を確認しておきましょう。

条件・待遇を理由にしない

条件や待遇を志望理由にすることは避けましょう。
事業内容や仕事内容に関してではなく、待遇にしか興味がない学生だと思われてしまいます。

採用担当者は志望動機から、志望者がその企業でなければならないと選んだ理由をチェックしています。
しかし、条件や待遇ばかりの内容では、あまり熱意が感じられません。

条件・待遇を理由にせず、事業内容や社風など、その企業特有の内容を理由にアピールしましょう。

話し言葉・誤字脱字に気をつける

同じ意味でも、話し言葉・書き言葉で表現が異なる場合があります。
履歴書の志望動機に使う代表的な言葉としては、「御社」「貴社」の使い分けに注意しましょう。

御社・貴社は両方とも相手の会社を表す尊敬語です。
しかし、会話では「御社」を使い、文章では「貴社」と記し、使い分けることがビジネスマナーです。

面接の会話と履歴書で使う言葉を混同しないよう、注意しましょう。

欄の8割以上を埋める

志望動機欄の8割以上は埋めるようにしましょう。
文章量が少なく余白の目立つ志望動機は、志望度が低いと思われてしまいます。

文字数は基本的に300文字程度で作成し、志望理由欄の大きさによって調整します。

内容が簡潔にまとまっていたとしても、パッと見た印象でやる気がないと思われては、選考においてマイナスです。
文章量が足りない場合は、具体的なエピソードを入れるなどして調整しましょう。

新卒ならではの志望動機を希望する企業に合わせて伝えよう

志望動機は、なぜその企業を志望するか熱意を込めて伝えることが大切です。
自己分析と企業分析をし、応募先の企業にあった内容にしましょう。

過去の体験など具体的なエピソードを加えると、自分だけのオリジナリティある内容になります。
基本的なポイントやマナーをおさえながら、企業に合わせた志望動機を作成しましょう。

執筆者について

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